友人代表スピーチ
昨日、人生でおそらく最初で最後であろう友人代表スピーチをした。
昨日結婚式を挙げた彼女は、昨年行った私の結婚式で友人代表スピーチをしてくれた。
友人代表スピーチ返しだ。
昨年私の結婚式を終えてから、冗談半分で、
「やってもらって言うのもなんだけど、あなたの結婚式ではスピーチやらないからね」
と布石を打っておいた。
その布石は、なぜか振りとして回収された。
彼女からものすごく深刻そうな顔で、
「夏子にスピーチをお願いしたいと思ってる」
と言われた。
彼女は、友達も多くて、誰とでもすぐに仲良くなれる陽キャで、人前で話すのも全然苦にならないタイプ。
一方、私は陰キャで人前で話すのが超絶苦手なタイプ。
いやいや違うだろ!私じゃないだろ!
会場に到着すると、陽キャな彼女の友人たちは、みんな陽キャだった。
陰キャなのは私だけ。
やっぱり違うだろ…私じゃないだろ…
どんどん肩身が狭くなる。
だけど、その猛者たちの中から、私を選んでくれたことが嬉しくて、誇らしかった。
70人近くが集まる規模の大きい式だった。
私は同じテーブルだった友人たちにも、自分がスピーチを任されていることを、ギリギリまで言わなかった。
私なんかが選ばれていることに引け目を感じていたし、何より言ってしまったらもっと緊張しそうだから。
私の名前が呼ばれた瞬間、
「だから口数少なかったんだ」
「気が気じゃなかったんだ」
と、同じテーブル内の友人たちが笑いながら話しているのがうっすらと聞こえたが、それに返事をしている余裕はない。
マイクの前に立った瞬間、顔が斜めになるくらい引き攣っているのを感じた。
事前に書いていた手紙を読むだけだったが、緊張のあまり何も記憶がない。
昨日が初めましてだった彼女の陽キャな友人たちが、
「スピーチよかったです」
と声をかけてくださった。
お世辞かもしれないが、顔が斜めになるほど嬉しかった。
私のスピーチを「無難」と評価した夫のことは、少しは見返せたかなと思っている。
↓「無難」と評価してきた夫については、昨日の記事で、さらっと触れてるよ。
結婚式会場を出たら父から
「ハッピーバレンタイン」
と、父が作った不恰好な手作りケーキの写真と共に、LINEが送られてきていた。
今までカップラーメンしか作れない父だったのに、私が大学生の頃、突然料理に目覚めた。
何でも器用にこなせる父なので、料理もすぐに要領を得た。
母は、「もっと早くからやってほしかった」と嘆いていたが、そんな父の料理を大袈裟に褒めては、父の料理モチベーションを上げ続けている。
今では実家に帰るたびに父がデカすぎるホールケーキを作ってくれる。甘さ控えめで、どこのケーキ屋さんで買うよりも美味しい。
私も母に便乗して、父の料理を大袈裟に褒めるようにしている。
でも、このケーキはお世辞抜きで本当に美味しい。
「今日はお友達の結婚式で友人代表スピーチでした。ハッピーバレンタイン。」
と返事をしたところ、
「父さんは今まで3人の友人代表スピーチしたな🎤」
と返事が来た。
そういえば、私は人前で話したり、目立つことが苦手なくせに、なぜかそういうことを頼まれる人生を歩んでいる。
小学生の頃は、担任から通信簿が渡される度に「夏子さんに是非学級委員をやってほしい」
と書かれた。
小学生時代の学級委員は、何人かのやる気に満ちた立候補者たちが、身代わりとなってくれたため何とか免れたものの、中学の部活動では部長を務め、高校の部活動では副部長、大学の部活動では主将を務めた。
どんなところでも、トップに立つ「長」となると、自然と人前で話す機会が増える。
新卒で入った会社の入社式でも、何故か新卒代表としてスピーチを任された。
こんなに何度も人前で話す経験をしているのに、人前で話すことは全然好きになれないし、できればわざわざ目立ちたくない。立候補なんてもってのほかだ。
父からのLINEを読んで、どうやら人前で話す機会が多いのは遺伝らしいと気がついた。
私に実は人前で話す素質があるのか、ただ単に頼みやすいからなのかは知らないが、私はできたらもうやりたくない。
そのくせ頼まれたらやっぱり嬉しくて、やってしまうんだろうな。
昨日は手紙を読んだだけなのに、なぜか腕が筋肉痛になった。
↓昨日の記事もこの記事に少しだけ関連してるよ
↓両親からよくLINEがきます
