ホルン工房訪問記
初訪問【10月】
ウィーンに9月に到着し、9月末にOttoにメールを送りました。
内容は、
①工房を直接訪問し、楽器を試奏させていただきたい旨
②工房が開いている日
③扱っている楽器の型番と値段
を聞きました。数日後に返信があり、快く訪問を受け入れてくださいました。③については、HPのPrice Listを見てね!と連絡が来ました。
10/1の朝早くにウィーンを出発し、Passauというドイツ国境の駅で乗換え、ドイツのオーバーバイエルン州のMühldorfという町にたどり着きました。そこから徒歩5分弱歩いたところに、工房がありました。

到着をすると、「壁にかかってる楽器、全部吹いていいよ!」と言われ、じっくりゆっくり楽器を試奏できました。とはいえ、当時はドイツ語もほぼ初心者、英語もお粗末、ということもあり、気合でコミュニケーションを取りました。


試奏をしたあとは、主に注文に関する手続きや、納期についての説明を簡単に受けました。納期は5か月のようです。楽器って、たった5か月でできるんだな…!と感動しました。終わった後は、駅の近くのカフェでケーキとコーヒーを飲み、帰宅しました。
発注 【12月】
Ottoを訪問したあとは、大学が始まったり、お金の工面をしたりしていたので、発注がやや遅れてしまいました。6月には日本に帰国をするので、そろそろ発注をしなければと思い、12月上旬に発注のメールを送りました。
すぐに返信があり、「請求書を作成するので、住所を教えてください。」とのことでした。
買ったものは、この3つです。
①B/F Doppelhorn Modell 201 "München" in Messing, abschraubbarer Becher
ホルンの本体+カスタムです。ラッカー、ベルフレア、ウォーターキイ、ハンドハンマー加工、Adjustable fingerhookなどオプションをいろいろ付けました。7.489,91 €です。
②Gig Bag für Horn MB5-ST - Modell 201
マーカスボナのケースです。570,59 €です。
③Powerstopf-Dämpfer für Waldhorn
ゲシュトップミュートです。133,61€です。
これに、ドイツの消費税19%が加算されるので、合計で9750,99€になりました。
試奏と微調整【4月】
発注のあと、しばらく時間が空き、3月末に再度連絡が来ました。「バルブが入荷したので、ホルンの製作を開始します。4月中旬に再度工房まで来ていただければ、未加工状態の試奏ができます。」という内容でした。

親指のロータリーが、少し硬かったので微調整していただきました。たいていのことはすぐ直してくれるので、このタイミングで自分好みに微調整できるとすごいいいですね。ビビるぐらい良い楽器でした。この時期は円安がかなり深刻で、正直気が気ではなかったです。10月の初回訪問から半年ほど経過していますが、ほんの少しだけドイツ語で意思疎通できました。うれしい。10月より少し寒く、やはりドイツは過酷な大地だなと思いました。Mühldorfは、携帯の回線がスムーズにつながるまでなぜか15分ぐらいかかります。外国で携帯が一瞬でも使えなくなると、さすがに怖いです。WienとMühldorfの往復運賃は、安くて80€でした。Salzburg経由で、片道4時間ぐらいかかりました。この時期は生活費がカツカツで、お金のことが頭にちらついていました。

受け取り【6月】
5月下旬にメールが届き、「いつでも楽器を受け取れるよ!」という内容でした。6/3に受け取りに行きました。また、当時使っている楽器を下取りに出すことにしていたので、楽器を引き取ってもらいました。円安ユーロ高の影響で、日本で下取りに出すよりはるかに高い値段で引き取ってくれたので、いい取引だったと思います。将来は外貨で収入を得たい。
また、この時に輸出証明書(Ausfuhrbescheinigung)をもらいました。帰りはSalzburgに寄って帰りました。僕の楽器は、きっとモーツァルトが生まれた街の空気を吸ってくれたはず。

帰国【7月】
6/30にウィーンを去り、7/1に帰国しました。楽器は機内持ち込みで、上の棚にずっと入れていました。少し怖いけど、これ以上いい場所はないので仕方ないです。
ウィーン空港での手続き
EU圏内で商品を購入する場合、もちろんその国の消費税(VAT)を払う必要があります。しかし、EU市民ではない場合、所定の手続きを踏めばその税金のrefundを受けることができます。
①工房から輸出証明書(Ausfuhrbescheinigung)をもらう
②帰国日に出国する空港のDEVカウンターから、税関スタンプををもらう
※このとき、商品を機内持ち込みにしないといけない
③帰国後、税関スタンプ付きの輸出証明書を、工房に国際郵便で送る
②について補足説明をします。
ウィーン空港のDEVカウンターは、出国審査を抜けた先、搭乗ゲートの手前ありました。想像よりカウンターが小さかったです。税関スタンプをもらう際に、商品の現物と、それを買った際の領収書、輸出証明書(Ausfuhrbescheinigung)の3つが必要です。商品の現物をDEVカウンターで見せる必要があるので、必ず機内持ち込みにしないといけません。また、DEVに手数料として7€を払いました。
日本の空港での手続き
関税を払わなくてはいけません。関税の計算式は調べたら出てきます。私の場合は、9700€の買い物だったので、91000円でした。なぜかカード決済だと手数料がかなり持っていかれるので、QR決済がおすすめです。
帰国後
先ほども書きましたが、税関スタンプ付きの輸出証明書を、工房に国際郵便で送りました。支払いは、Wiseの口座を留学中に使っていたので、そこから振り込みました。何回かに分けて送金しました。
あとがき
とにかくOttoの工房が、Wienから日帰りで行ける場所にあってよかったです!試奏、調整、引き取りで合計3回は工房に行かなくてはいけないので、宿泊費を節約できたのが大きかったです。PaxmanとかAlexanderも興味がありますが、訪問の度に飛行機に乗るのはめんどくさい!
最後に、丁寧なメールのやり取りをしてくれたNicoleさん、マイスターのMartin Eckerさんに心から感謝いたします。
Ottoの参考リンク
Otto公式サイト
Price_listとCatalogue
Instagram
