ちょいよみ 2026 05 29
・ 『全体性と内蔵秩序 新装版』 D・ボーム著(青土社 2005)
【千夜千冊・1074夜(分理篇)】 71 / 367 頁
「この世は、ホログラム」というマイケル・タルボット著の『投影さ
れた宇宙』を読んでいて、元々の出どころは、アインシュタインの
弟子 デヴィッド・ボームと、カール・プリブラム(ホログラフィッ
ク脳理論)の、2人と書かれていた。
そのうちの1人、ボームの方を読み始める。『全体性と内蔵秩序』
は、20年に渡る論文集。目次では、「ホログラム」という言葉は、7
章中の6章に出てくる。そこだけ読めば良かったのかもしれないが、
はじめから読んでみた。
物理学というよりも、哲学・倫理学的な内容だった。「言語と世界」
にも話が及ぶ。
われわれの一般的世界観はそれ自体が思考の運動全体であること、
そしてそこから流れ出る諸作用の総体はそれら自体としても
全体との関連においてもあまねく調和しておらねばならず、
そのいみで世界観は自らを発展させる力を持たねばならぬ
人は、物事を、わけて考えないと捉えられなくて、科学も、言葉も、
細分化されていく。物の小さな単位が「素粒子」。
しかし、細分化したものを足し算したら「全体」にはならず、「全
体」を捉えるには、細分化していくのとは逆に、ひもづけ・関連付け
していかなければならない。という話になるらしい。
世界を分割不可能な全体として見なければならぬことを、
すなわちこの全体の中では、観測者や観察機器まで含めたあらゆる部分が
浸透しあい結びあって一つの総体をなしていることを示している。
理論というものは「実在のありのままの記述」ではなく、
たえず変化する洞察の形態
実在は、人間の理解力を超えており、人間に先立つものであり、
度(はかり)から独立なものである。
断片化を終わらせるためには、動詞が実際に重要な機能を果たすように
言語構造を変えなければならない。
主語よりも動詞。松岡正剛さんが良く使われていた言葉。
主語は、世界の断片化を進める。
「ホログラフィー」関連で手にしたが、その根っこの考え方に触れられ
た。でも、先が長いんですよね、本という世界は。
「ホログラフィー」関連の1冊として、キーブックになるのが、
ケン・ウィルバー著『空像としての世界 ーホログラフィーをパラダイ
ムとして』らしいです。
