ちょい読み 2025/ 4/24
・ 『アウトサイダー (上)』コリン・ウィルソン 著 (中公文庫 2012)
【千夜千冊・0372夜】 91 / 273 頁
「アウトサイダー」は社会問題である。
(・・・)
「アウトサイダー」は、自分が見たことこそ真理だと感じている。
(・・・)
「アウトサイダー」が社会に対立した存在
(・・・)
「アウトサイダー」の特徴として、
よそよそしさ、非現実感をあげることができる。
(・・・)
「アウトサイダー」にとっては、世界は合理的でも、秩序立ってもいない。
(・・・)
「アウトサイダー」は混沌に気づいた人間である。
宇宙的な大幅な歴史区分ではなく、
むしろ週や月によって測られる期間内に、
人間の生命のみならず、自己意識を有するあらゆる生命が、
その発現このかた生きてきた条件に基本的な変化が生じているのが
それである。
(・・・)
われわれが生物と呼ぶすべてにものの終末は近くに迫っており、
それを回避する術はない。
ホワイト・ヘッドの「有機体の哲学」は、私が本書で問題としている
精神と自然という概念の全体性を要求しているのであり、
また、ホワイト・ヘッド教授の思想と、
T・E・ヒュームの思想が類似していることは、
現代ヒューマニズムの問題に多くの光を投げかけてくれる。
・ 『生まれながらのサイボーグ』 アンディ・クラーク 著(春秋社 2015)
【千夜千冊・1790夜】 271 / 377 頁
いくらかの香水とフェロモンを別にすれば、明らかにわたしたち人間は
痕跡を残す技術を生まれつきもってはいないように思われる。
ここにおいて現代のサイボーグは際立った長所をもっている。
というのも彼女は既に電子的にタグ付けされた存在であり、
気付かないうちに相互に通信し合う情報アプライアンスの海を
泳いでいるからだ。
物理的空間の中を移動し、ネット上で売買をし、知的活動を行うにつれて、
わたしたちは自動的に電子的痕跡を残している。
そして、その痕跡はたどられ、分析され、
他の人々の残した痕跡とともに集積される。
