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ちょい読み 2025/ 5/ 2



・ 『気の思想』 (東京大学出版局 1978)


   ー 中国における自然観と人間観の展開 ー
  【千夜千冊】 567 頁

气や氣は「気」ではない。気の思想は諸子百家をへて生まれた。
孔子と孟子が気を人間の血気に引き付け、
老子と荘子が気を自然動向のタオにつなげた。

その後、気は儒教にも道教にも採用され、さらに仏教からも研究されて、
中国哲学全般のキーコンセプトになるほどの勢いをもった。

これらを集大成してみせたのが朱子学である。
「気」はついに「理」と結びついたのだ。

1443夜 『気の思想』 小野沢精一・福永光司・山井湧編 − 松岡正剛の千夜千冊


心と体、心と物の二元の矛盾の相克、
さらに、それをどのようにして乗り越えるかの問題が提起されて、
身体論が次々に登場してくるような思想状況の現代において、
心の奥にひそみ体を成り立たせているとされる「気」、
人間の側だけのことだけでなくて、
自然の物との一貫性を考えるもとになるものとされる「気」は、
長い中国の歴史のなかで、
さまざまな思想的課題に絶えず大きな役割を果たしてきたことを考えると、
その回顧にしても、問題の引き出し方の如何によっては、
単なる清算としてだけに終わらないものがあるのではなかろうか。

序 ⅴ