日本のサブカル文化とクレジットカード会社──構造と未来
最近、違和感を覚えることがある。
例えば、かつてはもっと攻めていたはずのキャラクターデザインが、妙に大人しくなっている。
明らかに方向性が変わっているように見えることもある。
これを単なるクリエイター側の自主規制と片付けるのは、少し違うのではないか。
その背後には、「決済インフラ」や「海外市場」といった、より大きな構造が関係している可能性がある。
自分が特に気になったのは、ゲームの分野だ。
過去作ではいわゆる“お色気担当”だったキャラクターが、
新作ではマイルドなデザインになっている。
顔つきや雰囲気も変わり、以前のイメージと噛み合わないケースもある。
また、しばらくしてから
DLSiteやpixivといったプラットフォームが、クレジットカード会社との関係で問題を抱えているという話も見かけるようになった。
タグの変更や決済停止など、様々な事例が指摘されているが、
このあたりは既に多くの記事が存在するため、詳細はそちらに譲る。
■構造
この問題は「表現の自由」という文脈で語られることが多い。
ただ、自分は一度そこから離れて、構造の話として捉えたい。
結論から言えば、
日本のサブカルチャーは現在、収益構造として弱い立場にあると考えている。
一見すると、
アニメは世界的にヒットしている
ゲームも海外で売れている
ため、強い産業に見える。
しかし、問題は「売れているかどうか」ではなく、
どこに依存しているかだ。
■ゲーム業界の事情
ゲームは特に分かりやすい。
開発費は年々増加し、
PS3以降は数十億〜それ以上の規模になることも珍しくない。
このコストを回収するためには、
海外市場での成功がほぼ前提になる。
そして海外市場で売るためには、
ローカライズ
文化・倫理への配慮
が避けられない。
これは当然の話でもある。
他国の市場でビジネスをする以上、そのルールに従う必要があるからだ。
ただし、ここにズレが生じる。
海外のファンが日本のコンテンツを好む理由の一つは、
自国にはない表現や作風にある。
しかしローカライズの過程で、
デザインの変更
表現の調整
が行われると、その魅力の一部が削られる可能性がある。
つまり、
売るために変える
→ しかし変えたことで魅力が薄れる
という構造が発生する。
■主導権の問題
さらに重要なのが主導権だ。
海外市場に依存する以上、
ルールを決める側は基本的に「相手側」になる。
最近では、決済インフラとの関係も無視できない。
一部では、
ガイドラインへの適合要求
決済停止のリスク
などが、プラットフォーム側の判断に影響を与えているのではないか、という指摘もある。
もちろん、これは企業としてのブランド管理とも解釈できる。
ただ、結果としてコンテンツの方向性に影響が出ているのであれば、
無関係とは言い切れないだろう。
■同人・漫画分野の違い
一方で、同人や漫画は少し事情が異なる。
もともとは国内中心の市場であり、
比較的自由度の高い環境が存在していた。
しかしインターネットの普及により、
海外ユーザーの流入
グローバルな決済の導入
が進んだことで、
同じ構造に巻き込まれつつある。
その結果、
表現の調整
決済手段の変更
といった動きが出てきている。
■国内回帰は解決になるのか
一部では、国内向けの決済手段へシフトする動きも見られる。
短期的には、表現の自由度が確保される可能性がある。
しかし長期的に見ると、
海外ユーザーのアクセス制限
市場規模の縮小
という問題も避けられない。
■少子化という根本問題
そして、日本にはもう一つ大きな問題がある。
少子化だ。
人口が減れば、
消費者が減る
クリエイターも減る
結果として市場そのものが縮小していく。
これは個別の対策ではどうにもならない、
構造的な問題だ。
■まとめ
整理すると、
海外に出れば → 調整・制約が発生する
国内に留まれば → 市場が縮小する
という二択に近い状況になっている。
どちらを選んでも暗い方向へ進むだろう
この構造に対して明確な解決策があるかと言われると、
現時点では簡単には見つからない。
正直、詰みだと思う
