ショートショート_ 新メニュー
忘れたいことがある。たくさんある。でも、覚えておきたいことは、もっとある。
覚えておきたいことを忘れてしまい。忘れてしまいたいことを、まだ覚えている。
人の脳というのは、なかなか不合理なものである。
このままどこまで行っても、忘れてしまいたいことを覚えているのだろうか。そして、覚えておきたいことは、徐々に忘れていってしまうとしたら哀しいが。きっと、そうはならないだろうと願いたいものだ。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「月の味」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【急性カーテンコール中毒】で。裏のお題が【簡単トーテンポール昼食】|д゚)チラッ ということだ。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。
今週のお題は、「あえて言おう!」というテーマで、作品を投稿してみませんか?ということで。
今回は、お題を文中に入れることにしよう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、絶望ナース田中さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
今週も、「シロクマ文芸部・月の味」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」をほんの少し、コメントを残した。
色んな月の味を、哲学的な響きと人間臭さ、否、人間らしさの交じった表現でなされていますね。
月にこれほどの味があったとは、ちょっと感心してしまいました。
「絶望」という文字を見てちょっと思うところもあり、絶望ナースさんの最初の投稿も読んでみました。
なるほど、「絶望」には単純な嫌気だけじゃなくていろんなものが綯い交ぜになり、寧ろ「絶望」へのアンチテーゼにもなっているのだろうと感じました。
なんだか、私は単純に。ふと、今回の作品を読ませて頂いて、絶望ナースさんが夜勤のタスクのほんの隙間に、窓から月を眺める横顔を想像してみました。
身体を労ってください。そして精神も。
生きている座標も世界線も違いますが。月を眺める空の向こうに、私や他のnoteのみんなも、色んな人々が繋がっているのかもしれません。
そんな刹那の月の静けさを思いました。
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
そうだ、今週は5重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。もう、2年をとうとう超えて3年目3ヶ月に突入している。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 新メニュー」約410字を、どうぞ。

月の味を試そうと街に繰り出した泉だったが、生憎、出動命令が下った。
職業柄、定時刻に食事が出来にくいのは分かってはいるが、昼食だけはインスタで写真に一言添えて毎日連続投稿している。
スマホを閉じ、ぶっきらぼうにポケットに突っ込んでE(注)を稼働させ、臨場した。
シアターコクーンでは、最終幕で自害を演じるべき主演女優がゾンビ怪人化していて。逃げ惑う観客に、まさに襲い掛かろうとしていた。
泉は舞台に降り立ち、得意の後ろ蹴りを食らわしてノックアウトと思ったら、また起き上がり立ち向かってくる。何度となく繰り返し、いい加減、さすがの泉もスタミナが切れかかってきた。
そこへ涼が助太刀に来て。凍結カプセルを投げつけて言った。
「確保カプセルを投げつけろ!」
ボムッ!
夕方、渋谷のシェイクシャックでサウザンバーベキューをふたりで食べた。
泉が言った。
「あえて言おう!月見バーガーではないけど、美味しい!」
そしていつも通り、遅い昼をインスタに投稿した。
(注) E(イー)— 「空間・時空・瞬間移動装置」のこと。泉の父が設計開発し、財前がツールとして最終形に仕立てた。Eは正式名称ではなく、開発者の頭文字から取られたコード名である。

《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。
小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良い、“匂わせる”のだという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。
しかし、方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。
たらはかにさんのお題については、今日も、ここに、お節介な解説を入れてみようと思います。
ですが。
この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑
①表のお題が【急性カーテンコール中毒】→ 突如怪人と成り果て、シアターコクーンの「最終幕で自害を演じる女優」からゾンビとなり。そして何度も(=中毒)蘇る。“終われないカーテンコール”
②裏のお題【簡単トーテンポール昼食】|д゚)チラッ→ “昼食だけはインスタで写真に一言添えて(簡単に)毎日投稿”して積み重ねる(トーテンポールのように)
今回の荒技も、淡々と書きました。お題を入れ込みました。ちょっと最近、荒技が大人しくなっていると反省しております。
ちなみに今回のカバー画像は、「シェイクシャック」で検索して選びました。
最近、長男がシェイクシャックを好んでいるようで。先週の日曜日、食べました。笑
それにしても荒技。とても難しいです。時間もかかりますし。なにせ、頭がついてきません。荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。
(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
(注2)Jとは、長男のことである。私に似てちょっと頑固だが。根は、優しい子である。
(注3)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
(注4)Hとは、次女のことである。マイナースポーツのアスリートを、地方の実業団チームで続けている。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。



