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ショートショート_ 杖

透明な清酒というと、つい無色透明なものを思い浮かべてしまうのだが、日本酒は少し黄色がかっていることが多いように思う。

昨日も日本酒を飲んだのだが、剣菱もそうだったし、富山のお酒たちもすべてがそうだった。

最近の我が家では、日本酒は貴重なのである。買い置きが殆どない。

だからあんまり飲まないようにと、剣菱もほんの少し盃に注いで残りを冷蔵庫の片隅に隠してあったのだが昨日見つかり、さとちゃんからこう言われた。

「コジくん、飲みかけの日本酒、料理に使っていい?」

いやいや待てよとちょつと手をつけたのがいけなかった。私にとっては虎の子の日本酒180ml瓶を勢いづいて3本も空けてしまったのである。

やはり、どんなアルコールよりも日本酒がいい。それも、ちょっと醸造用アルコールなんていう混ざり物が入っているのが自分らしくて実にいい。

そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「透明な」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。


そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【月見バーバー】で。裏のお題が【チラ見バーガー】|д゚)チラッ ということだ。


また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。

今週のお題は、「小さな秋見つけた」という言葉をタイトルまたは本文中で使ってくださいということで。


今回は、文中に入れることにしよう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、「荒技師あらわざし」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。


うむ……。そうだな。



3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。

また、今回は、ヱリさんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。

今週も、「シロクマ文芸部・透明な」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」をほんの少し、コメントを残した。


「シロクマ文芸部・透明な」で検索して飛んで来ました。ほんの少し、「シロクマ感想文」をこのコメント欄に書いて残します。

透明な手紙。自分にも、誰にも見えないのに、書く。いろいろ書く。時にはしっとりと、時には饒舌に。ときには淡々と。時には…。季節によって移ろい、香りも違ってくる透明な手紙。書き溜めていくと、積もり積もって、いつか誰かに何かが伝わるのでしょうね。私も、透明な手紙に、今日もまた、書き込んでいこうと思いました。

note側の仕様変更でコメント欄の改行不可なのはとても残念

今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。

そうだ、今週は5重の荒技だ。


うむ。


これで何週間だろうか。もう、2年をとうとう超えて3年目に突入している。


まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、つぶやいた。

まるで、悪ガキそのものだな。


まあな。


なんのはなしですか。

荒技、まだやるのか?って……あ、はい、やりますっ


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 杖」約410字を、どうぞ。


透明な晴れ渡った空に浮かんだ月を眺めていたのである。通報を受けて泉が現場に急行したとき、その怪人は。



現場はハンバーガー屋で。折しも“月見バーガー”の発売開始日で。幟がところ狭しと立ち並んでいた。

ちょうどドライブスルーの窓口の真ん前の2つの幟の間に、その怪人は立っていた。

ザンバラな白髪。着物姿で杖をつき。怪人は、まるで老婆のようだった。

泉は一目見て、思わずハッと息を呑んだくらいだった。




いつものように警告を発した。




「おとなしくしなさい!暴れなければ、手荒なまねはしない!」


怪人は、ちょっと笑ったように見え。カウンターの商品を一瞥したかと思うと、脱兎の如く走り出した。


無論、間髪入れずに追いかけたが、尋常な速さではなく。消え失せた。



捕り逃がしたのは初めてだった。



現場検証の捜査員たちが到着し、規制線が張られた中に小さなコオロギが跳ねてきた。

泉は呆然としつつ心の中で、「小さな秋見つけた」と独り言ちた。


満月が綺麗な夜だった。



《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。

ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。

小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良い、“匂わせる”のだという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。

しかし、方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。

たらはかにさんのお題については、今日も、ここに、お節介な解説を入れてみようと思います。

ですが。

この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑



①表のお題が【月見バーバー】→月を見上げていた怪人は、老婆のようで。「バーバー」は老婆と捉えました。ただ、普通はバーバー=barber=散髪屋さん。ザンバラな白髪は、そろそろ散髪屋に行けよというリトルkojuroの指摘を少し入れ込みました。

②裏のお題【チラ見バーガー】|д゚)チラッ→カウンターの商品はハンバーガー。一瞥で「チラ見」です。



今年も9月となりました。「月見」商品の季節です。

マック、ケンタッキー、モスバーガー、ウェンディーズ、コメダ珈琲、びっくりドンキー、すき家。果たしてどれだけ食せることでしょうか。ダイエットを置き去りにして。

旧暦8月15日の中秋の名月というと満月を思い浮かべますが、満月とは限らないというのは、悪ガキではありましたが、なぜか小学生の頃に祖母に教えてもらいました。

今年は10月6日月曜日。満月は、翌7日です。少し先ですね。


杖をついていて俊敏に動けなさそうなはずの怪人が“脱兎の如く”に逃げるは、わらべ歌の「うさぎ」にちなんで書きました。ちょっとは怪人らしさが醸し出せたでしょうか。笑


ちなみに今回のカバー画像は、「うさぎ」で検索して選びました。





私の「荒技」は、ショートショートと言いつつ2年以上前からの続きものです。設定、筋書きなどがわからない方もいらっしゃるかも知れませんが。なんのはなしですかと、どうぞ、笑ってください。



それにしても荒技。とても難しいです。時間もかかりますし。なにせ、頭がついてきません。荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。

そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。


今日もさぁ、朝から夜まで休日出勤で疲れたからさぁ、コジくん、マッサー(注2)頼んまっさ-。



マッサージをすると、家内は上機嫌になる。


家内が上機嫌だと、我が家は、平和である。


だから。


これで、いいのだ。

荒技って、結構エネルギーいるのよね


荒技、いつまでやるのって、話

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