経県値
ちょっと前に、家族全員で使って遊んだ、スマホのアプリがある。
その名を、「経県値」という。
ゲームというよりは、全国、47都道府県を、どれだけ深く回ったかを、経験値として数値化するというアプリだ。
それぞれの県について、経験値を、6段階で、インプットしていく。
①未踏、つまり、行った。②通過した。③接地、降り立った。④訪問、歩いた。⑤宿泊。⑥居住、住んだ。の、6段階だ。

長男と長女は、記憶にも残ってないような家族旅行や乃木坂46のライブなどで動き回っているものの、170点代だった。次女は、家族旅行も入れて、部活動の遠征や大会などを含めると、ようやく180点代。私は、全国の仕事の出張などを入れても、183点。家内は、家族旅行、友達との旅行、次女の遠征の同行などで以外と点数が高く、184点で、トップだった。
夏頃に家族全員で、やったとき、負けず嫌いの家内は、トップだったことでご満悦だった。家族LINEで、みんなで比較し合い、家族みんなで、家内は凄いと、称えたものだった。
ところが、先週の日曜日の朝。朝から片付けものをしていて、何気なくこのアプリを見直し、島根県で宿泊したことがあるのを思い出した。
そして、それをインプットすると、なんと、

家内を逆転して、185点になってしまった。
このことを家内に告げると、ちょっと残念そうに、
そうなの?私も、見直そう、後で。
そう言って、洗濯物を片付けたあと、何度も見直していた。が、とうとう、逆転の糸口は、見つからなかったようだ。
そして、ふと、思った。
家内のこだわりポイントは、ポイ活とクーポンと節約と、そして、負けず嫌い、だった。
最後のひとつをあとになって思い出したが、後の祭りだった。
その日、家内の口数は、心なしか、減ったように思った。つくづく、余計なことを言ってしまったと、反省した。
我が家が平和になるには、私の、ちっぽけな優越感よりも、よほど、家内の笑顔が貢献しているに、決まっている。
つくづく、失敗した……。
