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闘う人を見て熱狂を自覚した日(2025年3月22日、プロレスリング・ノアを観戦して思ったこと)



第0〜第2試合

 まずはダークマッチ、藤田和之&小田嶋大樹 vs ヌル&ブライス・ハンセン。ゴツくてやばい藤田選手、小柄でくじけない小田嶋選手、でかくてやばいヌル選手、たくましくて機敏なハンセン選手。画的にも分かりやすい対決は面白くて、プロレスが始まったワクワク感で一気に熱くなった。

 第1試合、8人タッグマッチ。清宮海斗&ガレノ&晴斗希&カイ・フジムラ vs ジャック・モリス&ダガ&タダスケ&オオワダサン。
 TEAM 2000Xの面々を次々と薙ぎ倒すガレノ選手の大暴れは痛快で、溜飲が下がる思いがした。
 勝利した清宮選手がマイクを取り、GHCの価値を下げるTEAM 2000Xに怒りを述べ、タッグ王座にガレノ選手と挑戦する意思を表明した。

 第2試合、6人タッグマッチ。征矢学&菊池悠斗&X(→サクソン・ハクスリー) vs 丸藤正道&拳王&大原はじめ。
 サクソン・ハクスリー選手の登場にはびっくりした。リングコスチュームが征矢選手とお揃いのようで、「情熱ー!」の雄叫びも堂に入っていた。この2人のヘビー級タッグ戦を見てみたい。
 丸藤選手と拳王選手がどうやら不仲というか、かなりバチバチしていて、組むことになった大原選手が「仲良くしましょう!」と宥める姿が一生懸命で、すごく応援したくなった。大原選手の決め技で「ムイビエン!」と唱和できて嬉しかった。

第3~第6試合

 第3試合はGHCナショナル王座決定トーナメント、杉浦貴 vs 遠藤哲哉。遠藤選手のセコンドに付くヨシタツ選手のいい仕事が悪い意味で効いて、反則で杉浦選手を沈めるという結果に。

 第4試合はKENTA vs 佐々木憂流迦。
 憂流迦選手のスリーパーでKENTA選手が落ちるかと思いきや、切り返しての膝蹴りはさすが。セコンドにいる拳王選手の存在感も光っていた。
 腕攻めの応酬はKENTA選手がドイル作品、憂流迦選手はエラリイ・クイーン作品という印象。関節技は推理小説に似ているという持論も以前にnoteで展開したので、この2人の関節技の応酬もまた、推理小説の読後感と似ているなと思った次第だ。

 第5試合はGHCジュニアヘビー級 タッグ選手権試合。
 宮脇選手のちびっこへの手厚いファンサービスを待つAMAKUSA選手をじっくり見られたのも楽しかった。四者四様に面白くて大好きな選手たちなのだが、私が今回応援したい気持ちは宮脇選手に傾いていた。
 終盤はYO-HEY選手と宮脇選手に決着をつけさせようという、HAYATA選手とAMAKUSA選手の思いも見えて胸が熱くなった。宮脇選手のジャーマンスプレックスを3連続で食らってなお肩を上げ反撃するYO-HEY選手。コーナートップに上がったYO-HEY選手を前にして、宮脇選手がわずかな動きでダメージを避け、丸め込んで3カウントを取った瞬間は絶叫ものだった。この日の私の応援モードのピークは間違いなくこの試合だった。

 第6試合はGHCジュニアヘビー級選手権試合。
 Eita選手も面白いし、アレハンドロ選手も頑張れって応援したくなる 選手なのだけど、肩の力の抜け加減が勝負の決め手だったように感じられる。
 敗れたアレハンドロ選手に駆け寄ったカイ・フジムラ選手に「お兄ちゃんが負けて悔しいか?」と煽るEita選手。「兄貴を馬鹿にするな!」とフジムラ選手が挑戦表明。また1つ楽しみなカードが増えた。

メインイベント!

 第7試合、メインイベントはGHCヘビー級選手権試合。王者・OZAWA vs 挑戦者・マサ北宮!
 OZAWA選手のセコンドには当然TEAM 2000Xが勢揃い。本日3度目の登場でブーイングを浴びるヨシタツ選手、実にいい仕事ぶりを見せてくれた。介入のタイミングが絶妙なのだ。
 関節技をかけるマサ北宮選手の視界に入って挑発し、技を解かせる。北宮選手が3カウントを決めそうになると、レフェリーを引きずり下ろして妨害する。これらの介入行為は各1回のみで、最大級のブーイングを引き起こした。
 試合はOZAWA選手の勝利で終わり、防衛成功となった。直後のマイクでは所属選手を大事にしろ等の至極真っ当な発言があり、観客からカッコいい! という歓声が飛んでOZAWA選手が照れたような一幕もあった。
 そこに「話長いよ」とツッコミながらKENTA選手が挑戦表明。口達者な2人のマイクの応酬は是非とも視聴していただきたい。

ジョーカー考

 ヨシタツ選手はバットマンシリーズの悪役・ジョーカー風のメイクで試合を盛り上げている。今回やっと現場で見て感じたのは、陽動という印象だ。
 コスプレ感と自己顕示欲が強いジョーカーは、ジャレッド・レト版だなと私は思う。大好評とは言い難かったジャレッド・レト版ジョーカーではあるが、「ジャスティス・リーグ スナイダーズカット」での登場シーンが強烈で、ジャレッド・レト版ジョーカーの続きを見たいと思ったほどだ。
 そのジャレッド・レト版ジョーカーに通じるヨシタツ選手のジョーカームーブは、ヒールとしていい仕事をしていると言うしかない。

  一方で、ジョーカーの中身をプロレスで体現しているのがOZAWA選手という気もする。入団後の苦節を経て爆発した個性が観客からの熱狂的支持を得た姿に、ホアキン・フェニックス版ジョーカーが私の脳裏をかすめた。さらには、徹底的に対戦相手を茶化し罵るやり方は、ヒース・レジャー版ジョーカーとも言えるだろう。

 まさか日本で、プロレスで、こんなにもジョーカーを堪能できる日が来るとは驚きだ。
 プロレスは、面白い、深い!

 さて、次はどんな試合を観られるかな。

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