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【書評】藤崎翔『お梅は呪いたい』

N氏: ねえ、藤崎翔の『お梅は呪いたい』読んだ? 僕、最近これ読んでめっちゃハマっちゃってさ。もう、頭からお梅のことが離れないよ。

S子: 読んだ読んだ。わたしも完全にやられたわ。この本、めっちゃくちゃ面白いよね。お梅さんのあの呪おうとして空回りする感じ、最高じゃない? なんか、応援したくなっちゃう。

N氏: 500年の眠りから覚めた呪いの人形・お梅。現代人を呪うつもりが、間違えて次々に幸せにしてしまう!? 果たしてお梅は狙い通り現代人を呪い殺せるのか!

S子: このあらすじの時点で既に面白いよね。わたし、最初はお梅の「呪い殺してやる」って意気込みにビビってたけど、ページめくるごとに「え、お梅、なんでこうなるの?」って笑いが止まらなかった。戦国時代じゃ大名を滅ぼしたくらいなのに、現代じゃ呪いがポンコツすぎるの、愛おしすぎるよね。

N氏: ポンコツ呪い、最高の表現だな。僕、特にお梅が瘴気で呪おうとするのに、誰も倒れないシーンで腹抱えたよ。500年のブランクってすごいね。現代人のタフさ舐めてたんだろうな、お梅。でさ、S子のお気に入りのエピソードってどれ?

S子: うーん、悩むけど、やっぱり「引きこもり男を呪いたい」の話かな。渓太って引きこもりの子が、お梅のせいで(?)外に出るきっかけつかむとこ、めっちゃほっこりした。わたし、お梅がUber Eatsのことを「乳う母あ」って勘違いしてるとこでコーヒー吹きそうになったよ。なんでそんな可愛い勘違いするの、お梅ちゃん。

N氏: ハハハ、「乳う母あ」は僕もツボだった。藤崎翔のユーモアセンス、ほんとズルいよね。お梅が現代の文化にカルチャーショック受けてるシーンとか、めっちゃクスッときた。しかもさ、連作短編でいろんなキャラが出てくるのに、最後で全部繋がる伏線回収も気持ちがいいよね。

S子: そうそう、伏線回収がほんとすごい。わたし、最初はただのコメディだと思ってたけど、読み進めるごとに「あ、このキャラとあのキャラ、こんな繋がりが?」ってドキドキした。なんか、登場人物が絡み合ってくほっこり感もあるよね。

N氏: だよね。笑いと涙のバランスが絶妙すぎる。僕、最初はお梅の「人間なんてみんなくそくらえ」みたいな負のエネルギーに笑ってたけど、だんだんお梅の健気さに心掴まれちゃった。呪いの人形なのに、なんか人間っぽいんだよな。子どもに「不気味」って拒絶されて、普通に傷ついてるとことか、ちょっと可哀そうに感じたもん。

S子: その場面のお梅の独白が最高なんだよね。


お梅は元々、童が喜ぶ造形の人形だったはずなのに、今は不気味にしか見えないらしい。それに関しては、呪いうんぬんは関係なく、普通に人形として悔しい。殺人犯だって不細工と言われれば傷つくのと同じだ。
(引用:藤崎翔『お梅は呪いたい』)


N氏: 人形は顔が命だからね。お梅のプライドが傷ついたんだろうね。この辺が人間味があるというか。

S子: わかる、わかる。お梅、めっちゃ人間味あるよね。わたし、テレビ見て現代文化勉強してるお梅のシーンが大好き。チャッキーとか他のホラー人形にライバル意識持ってるの、めっちゃ笑った。「わたしの方が怖いはずなのに」って悔しがるの、めっちゃ可愛いじゃん。藤崎翔、こんなキャラどうやって思いついたんだろ。

N氏: ほんと、この作者さんの脳みそ覗いてみたいよ。元お笑い芸人ってだけあって、コミカルなテンポがバッチリなんだよね。全体的にすれ違いコントっぽくもあるし。

S子: そうそう、まさにそれだ。すれ違いコント。あと、猫との対決シーン、めっちゃ笑った。猫に負ける呪いの人形って何?

N氏: ハハハ、猫vsお梅は名バトルだったな。猫に睨まれてビビる呪いの人形って、史上初じゃない? 僕もあのシーン大好きだよ。

S子: ほんと笑えるよね。ねえ、N氏、知ってる? この本、舞台化するんだって。

N氏: マジで? 舞台化? それ、めっちゃ見たいね。


S子:
クラウドファンディングやってるらしいから、ちょっと支援考えようかな。お梅さんのあのドタバタ劇、舞台でどう表現するんだろ。空中浮遊とか胴体分離とか、第二弾の『お梅は次こそ呪いたい』でパワーアップした技も見たいし。ねえ、N氏、第二弾も読んだよね? どうだった?

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