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「ママのみそ汁がいい」—ASDっ子が教えてくれた、家庭料理の本当の意味

こんにちは!
退職ママライター、みりーほです。

今回の記事は、土井義晴さんの『一汁一菜でよいという提案』を読んで考えたことについてです。


30万部突破の家庭料理革命


2016年に発行されたこの本は、家庭料理に革命をもたらし、30万部を突破したベストセラーとなっています。


私は2年ほど前に文庫化した、新潮文庫版を読みました。

土井さんは、「おふくろの味」という言葉を世に広めた、家庭料理の第一人者、土井勝さんの息子さんです。

お父さんと同様に、料理の道に進まれ、日本を代表する料理研究家として、テレビ番組でもおなじみの方です。

この本で土井さんは、毎日の家庭料理には、ご飯のおかずとして、「一汁」=具だくさんみそ汁と、「一菜」=漬物があればいいという提案をしています。

冒頭で土井さんはこうおっしゃっています。

この本は、お料理を作るのがたいへんという感じている人に読んでほしいのです。
毎日の献立を考えるのがたいへんだという人が多いと聞きます。遅くまで仕事をしていると、家に帰ってからお料理をする気にもなれない。外のことを優先して、大切にすべき自分のことは後回しにしてしまう。ついおろそかにしてしまう。

『一汁一菜でよいという提案』


これ、以前の(今も現在進行形かも)私のことです。毎日の献立を考えるのがどんなに「たいへん」が。「たいへん」と、ひらがななのが、感情をうまく表現されていると思います。


「一汁一菜」で心がほどける


そんな「たいへん」な毎日の料理に、心身の健康をないがしろにするわけではなく、かつ、プレッシャーを感じずに向き合う方法が、「一汁一菜」です。


とてもわかりやすく、押しつけがましくない、忙しい現代人に寄り添ってくれる食事の型と言えます。


一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。

『一汁一菜でよいという提案』


みそ汁も漬物も、日本の伝統的な発酵食。
日本人の健康を長年支えてきた、食のスタイルを見直してみると、献立を考えるわずらわしさから解放されるということなんですね。


この本を読んで多くの方から、「気持ちが楽になった」「永遠の悩みから解放された」という声が届いたというのもうなずけます。



変わらぬ味がもたらす安心感


しかも、みそ汁にしても、漬物にしても、「おいしくなくていい」と土井先生は言うのです。

家庭料理ではそもそも工夫しすぎないということのほうが大切だと思っています。それは、変化の少ない、あまり変わらないところに家族の安心があるからです。そういう意味でも食べ飽きないものを作っているのです。

『一汁一菜でよいという提案』


この「家族の安心」という言葉に、気づかされたことがあります。

我が家の娘は、ASDっ子で、不安が強い子で、変化を好みません。外食も旅行も「行きたくない」と言います。


ばあちゃん(夫の母)のことが大好きですが、ばあちゃんの作ったご飯は「食べたくない」と言います。確実に言えますが、私より、ばあちゃんのほうが圧倒的に料理上手です。それでも、娘は、「ママのみそ汁とご飯がいい」と言うのです。


私のみそ汁は、何の変哲もない、だしパックと普通の味噌使ったものです。具も、ワカメと豆腐が多いです。簡単な料理です。


とくに娘のこだわりが顕著なのが、体調を崩した時。「ママのみそ汁をご飯にかけて食べたい」と言います。これ以外は受け付けないのです。


土井さんが言う、「工夫しすぎない、変わらない味」が、娘にとっての私の料理なんでしょう。それが、娘の安心につながっているんですね。


考えてみれば、から揚げとか、お寿司が食べたいのではないのです。みそ汁なんですよね。みそ汁は、発酵食品である味噌と、魚介のだし、野菜、豆腐、海藻等が入っていて、身体が求めている健康食です。


無意識のうちに、子どもは、家庭料理を食べることで、作り手からの愛情を受け取っているのだそうです。特別なものを食べても、いつもと違っていたら、愛情を受け取りにくいし、不安になるのだと思います。


たとえば、から揚げとか、コロッケは、作るのが「たいへん」。でも、どんなに疲れていても、みそ汁なら作れる気がします。


実際に、フルタイムワーママだった時、おかずは買ってきても、みそ汁だけは作っていました。


赤ちゃんだった頃の娘には、みそ汁の汁だけをおかゆに混ぜて食べさせたりもしていたっけ。


親子三代に受け継がれる味


思い返してみれば、私の母も、料理が面倒だと言いながらも、みそ汁だけは作る人でした。子どものころから、私は母のみそ汁の、味見係でした。不思議なことに、私の母のみそ汁は、娘は残さず飲むのです。私の作るみそ汁と同じ味なんですね。わかるんですね。


漬物は、娘は食べてくれないので、いつもお浸しを作っています。これもレンジでチンして鰹節と醤油をかけるだけなので、簡単です。



みそ汁さえあれば


毎日おかずは何か作りますが、正直なところ、作れない時はご飯とみそ汁と漬物(またはお浸し)があればいいや、と思えることで、かなり気持ちが楽になります。


しかも、みそ汁も漬物も身体が求めているものですから、どんな体調の時でもこれさえあればと思えます。


かなり不調の時は、ご飯+汁=おかゆ、漬物=梅干し、これが最強ですね。


この本を読んで、毎日の献立を気楽に考えられるとともに、発酵食の大切さについて学ぶことができました。


令和の米騒動が教えてくれたこと


現在、令和の米騒動が起きていますが、改めて、私たちの主食は米なんだと気づいた出来事だったのではないでしょうか。何はなくとも、やっぱり米なのだと。


先日学んだ、国菌である麹菌も、米があってこそ。麹菌があってこその味噌、醤油なのです。


大事に大事に、安心して、毎日の「変わらない」食事をいただきます。


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秋月みりーほ | 人生の選択を、自分の言葉で 最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたチップで、本や有料記事を購入して、自分の文章に磨きをかけたいです。皆さんに還元できるような記事が書けるよう、応援してください! あと、たまにスタバのコーヒーが飲めたら、舞い上がって喜びます✨