【読書感想】『団地のふたり』藤野千夜|優しい本が読みたくなったあなたへ
今日、『ゆる読書会』に参加しました😊
テーマが「優しい本」でした。
そこで、私は『団地のふたり』を紹介しました。
こちらの記事でも、感想を紹介したいと思います。
ミステリーのあとに、心を整える“読後のデトックス”
私は普段ミステリーを好んで読みます。
とくに、
トリックや伏線がしっかりした重めの作品が好き。
でも最近、
そんな“こってり系”ばかり読んでいたら、
なんだか心が胃もたれしてきて……。
例えるなら、
揚げ物を続けて食べた後に、
あっさりした和食を欲するような感覚。
若い頃は延々と殺人事件を読めたけど、
アラフィフの今は3冊くらいが限界かなと思うようになりました。
そんなときに書店で目に入ったのが、
『団地のふたり』という文字。
最近観ているドラマ『しあわせは食べて寝て待て』で
ちょっと心を整えられていたこともあって、
なんとなく
「今の気分に合うかも」と感じて手に取りました。
帯には
小林聡美さんとキョンキョン(小泉今日子さん)の写真!
NHKでドラマ化もされていたと知って
「これは間違いない」と確信。
しかも、解説は大好きな原田ひ香さん。
これは読むしかないでしょという気持ちになりました。
何も起きない日常に、こんなにも癒されるとは
この物語、
ほんとうに何も事件が起こりません。
50代の幼なじみ女性2人が、
同じ団地の別々の部屋に暮らしながら、
たまに一緒にごはんを食べて、
たまにケンカして、でも日々を淡々と過ごしていく。
ただそれだけなのに、
1日で読み終えてしまったほど、心地よく読めました。
主人公たちは、
子どもの頃からの付き合い。
お互いのことを言葉で説明しなくても伝わる距離感で、
心情があまり語られません。
その分、
行動や些細な描写から読み取れる
“にじみ出る気持ち”がじんわりと沁みてきます。
「説明されないから、読み取ろうとする」。
そんな読書体験そのものが、
どこか心を整えてくれるように感じました。
「何があっても大丈夫」と言ってもらえたような読後感
この本が
何か強いメッセージを投げかけてくるわけではありません。
「自由な生き方をしよう」とか、「多様性を尊重しよう」とか、
そんなわかりやすい主張はない。
でも、読んでいると、
どんな生き方でもいいんだよと、
そっと背中を押されるような気持ちになります。
たとえば、
2人がケンカしても、同じ団地の別々の部屋だから、
適度な距離感で冷却期間が取れるし、
「ごめんね」なんて言葉がなくても、
お互いの中では自然と仲直りできている。
そんな関係性がとても羨ましく、
力が抜けていて、でも温かい。
心が少し疲れているとき、
何か重たいことを考えたくないとき、
そんなときにこそ手に取ってほしい1冊です。
重めの小説のあとに読む“読後のデトックス本”としてもおすすめです。
私も、次はドラマを観てみようと思っています。
🪴『団地のふたり』はこんな人におすすめ
忙しい日常に疲れて、心を休めたい人
何も起きない物語に癒されたい人
ミステリーや重めの作品を読んだあとの読後リセット本を探している人
50代女性のリアルな日常を優しい目線で覗いてみたい人
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
記事の中で触れていた、『しあわせは食べて寝て待て』に関する記事はこちらです。
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