2000年代|MDはiPodとのシェア争いで様々な手を打つも敗北。時代は音楽を全て持ち歩く時代に。
【3600文字】
1.2000年、MDは最盛期を迎えていた
(1)市場を席巻するMD
①周辺でもMDコンポの利用者が増え始める
1999年バイト代でMDウォークマン購入。
普及しているのかいないのか、そもそも存在自体よくわからないMD。
1992年に初号機の販売開始。1996年頃から徐々にMD普及期に入っていたらしい。
ただ、10代だった自分たちには簡単に買える値段ではなかっただけなのだ。
2000年頃には友人のコンポがMD対応になり、先輩や親戚の車のカーステレオがMD対応になった。カセットは着実に数を減らしていたようだ。
ポータブルMDプレイヤーを所有している人は結局見たことがない。俺はかなりのレアキャラだった。
②MDの「我が世の春が終わる時」
2000年、MDはわが世の春を謳歌していただろう。
カセットの代替として誕生したMDは順調に数を増やす。
だが、すぐそこまで、海のものとも山のものともつかぬものが迫っていた。2001年10月に発売されたAppleのiPodだ。

5GB HDD内蔵で“1,000曲”持ち歩けると謳う初代iPod。
ただし、Mac専用だった。
2002年8月に発売された第2世代iPod。
5GB、10GB、20GBの3機種ラインナップされた。
そして、Windowsにも対応したが、初代と二代目iPodはあまり売れなかったという。
MDは2002年に発売から10周年を迎える。
華々しく10周年を迎えたわけではなく、この時すでにAppleのみならず、他のメーカーからもデジタル音楽プレイヤーが発売されて始めた。
iPodは発売間もなく、MDは10年先行している。
それなりの台数MDが先行しまだ余裕がある。ここでiPodを迎え撃つべく、様々な機能を追加していく。
この時点でMDは世界で対応機器約5600万台・メディア約10億枚を達成していた。
③MDのデジタル音楽プレイヤーへの対抗策
・PCからMDへ音楽を高速転送する規格NetMD発売
・Hi-MD開発で高密度記録技術により長時間録音と再生可能
・PC内のデータ保存も可能に。画像やテキストを保存可能に
・ATRAC3、ATRAC3plusの他、ついにMP3対応
・デジカメ内蔵Hi-MDウォークマン「MZ-DH10P」発売
・MDからデジタルでパソコン楽曲転送が可能に
これらの手を打つが太刀打ちできず。
ウォークマンにカメラとか方向性がおかしいと思ったが、後のiPodにもカメラが搭載された...。
2006年発売のウォークマン「MZ-RH1」が最後の機種となる。

リモコンの「思い出の曲」の表示が物悲しい。
出典:アスキー
2011年に「MZ-RH1」は発売停止となる。
MDウォークマンの20年の歴史に幕が下ろされた。
2.MDだけに注力していなかったSONY
(1)SONYの次の手はデジタル音楽プレイヤー
ソニーはMDだけに力を入れていたわけではない。
並行してデジタル音楽プレイヤーも発売していた浮気者だ。
iPodから約2年ほど遅れて、SONYは2003年からネットワークウォークマン(メモリータイプ)を次々と発売し、iPodを迎え撃つ。

出典:ソニー

出典:ソニー

出典:ソニー
(2)ポータブル音楽プレイヤーはiPodの独壇場
iPodの勢いは凄まじいものがあった。SONYも何とかiPodを追いシェア2位を維持するも、世界全体のシェアの8割をiPodが占めることすらあった。

一番数字が少ない2004年だけで4,416,000台世界で販売。
販売台数のピークは2008年の5,483万台で、1年でMDが10年かけた台数を販売した。
3.第4の機器「iPod」
MDをこよなく愛していた俺だが、2005年10月発売の5世代目iPod Classicを見て、光の速さで乗り換えていた。

2007年6月にiPhoneが発売開始。
それでもiPodシリーズは2009、2010年共に5,000万台を売り上げる。
そして俺はiPodをえらく気に入り、光の速さで2005年9月発売のiPod nano 4GBを購入。



2009年9月に第3世代iPod touchが発売される。
auを使っていて、iPhoneが発売されなかったけどsoftbankにする気にはなれなかったので、即職場から家電量販店に直行し、AppleCare(保険)付きで家電量販店で購入。

iPodはパンツの上からでも、ボタンを「▶︎II」を押せば再生、停止が可能で「▶︎▶︎I」を押せば次の曲へ曲送りができた。
そして2011年10月にiPod Shuffle第4世代発売。
急いで家電量販店に走る。無事iPod Shuffleを購入。
在庫は大量にあったので、急がなくても購入できた。

モニターがなくて使いにくい。
2011年10月のiPod nano第6世代が発売される。
タッチパネルとクリップ型でとても小さい。かわいい。
Shuffleはサイズやクリップ型には気に入ったが、やはりモニターが無いと操作しづらい。
iPod nano 第6世代も一回り大きいがクリップ型で小型だ。

出典:AV Watch
家電量販店に急いで電話し在庫チェック。
本日のみなら取り置きできると言うので即原付に乗り家電量販店へ。無事購入。
実機は残念ながら見つからなかった。代わりにホームページの写真を。

ちっさすぎて使いにくかった。
出典:Apple
そして、グラフを見ると2009年頃から減少に転じてはいるが、それでも数千万台単位で販売している。
2011年から状況は変わった。
国内のみだけど、SONYが8年連続1位のAppleを抜くのだ。

どうも、俺が急いで買ったiPod nanoは、あまりにも売れなくて、かなりシェアを落としたのだとか。
そして俺は2011年10月14日に発売されたiPhone4Sが auからも発売されたため、iPodから iPhoneで音楽を聴くことが多くなるのだった。
(3)家で音楽を聴くスタイルも変化
文教大学の調査結果でパソコンで音楽を聴く割合を調べたものがある。

出典:文教大学
MD最後の機種が発売された2006年。
パソコンで音楽を聴いていらと回答したのはなんと8割に迫る勢いだ。
俺もPCで音楽を聴く様になっていた。
音が良くなるといいなーとBOSEのスピーカーを衝動買い。

BOSEは良さそうとの理由のみでパソコンに繋いでいた。
出典:BOSE

上に乗っているのはドリームキャスト。
③PC用音楽プレイヤー
「Winamp」や「iTunes」が結構メジャーで、人気があったんじゃないかと思う。

俺はiPodを購入する前からiTunesを愛用していた。
初めは日本メーカーのソニーが作ったソフトがいいかなぁ。と思ったらクソのようなひっどいソフトだった。
確か名前はSonic Stage。今まで使ったことがないほどひどかった。
評価は★☆☆☆☆ですが、本当は★1つもつけたくありません。

4.さいごに
iPodは、大量の曲データを持ち運びできた事や、大型液晶でプレイリストで曲目を簡単にチェックできた。
仲良くなりたての友人に「どんな曲聴くの?」と聞いて、話題が途切れそうだった時に盛り上がったのも良い思い出だ。
ただ、音楽そのものへの愛着は、手間がかかったカセットやMDの時の方が思い出深いものが多い。
簡単にプレイリストの編集ができなかった分、初めはそんなに良いと思ってなかった曲も何度も聴くことになり次第に愛着が持てたりした。
今はすぐにプレイリストから削除してしまって、曲の本当の良さを知る前に聞かなくなる。
ちなみに今はYouTube Musicのサブスクを利用している。
今でもMDは最高のガジェットだったと思っている。
何枚かディスクをカバンにいつも入れていたのが懐かしいし、少し不便くらいな方が愛着がわく。
世に出るのがあと10年早かったらどういう結果になっていただろう。惜しいメディアだった。
そういえば、忘れていたけど。


2011年10月8日発売のウォークマンも購入していたのを忘れていた。
