オヤジの思ひ出話~第73話「ワークライフバランス宣言」
ワークライフバランスとは仕事と生活の調和という意味です。昭和の時代は、ある程度生活を犠牲にしても、仕事を第一に考えるのが美徳であると言われ、そうしてきた人が出世していったものでした。
平成になって「ゆとり」を大事にするようになり、家族や友人らと過ごす時間の大切さが叫ばれ始め、仕事第一主義が見直されていく中で「ワークライフバランス」という言葉が使われるようになったと思われます。
私が明確にワークライフバランスを意識しだしたのは2018年でした。当時、仕事に追われる毎日を過ごしていたなかで、ふと立ち止まって還暦後の第二の人生について思いめぐらす時があったのです。
書店に立ち寄っては、いわゆる「定年本」と呼ばれる定年後や還暦後の人生設計、仕事への考え方などについて書いた本を読みまくり、自分はどうしたいのかのヒントを拾い集めていました。
勤務先での自分の立ち位置を見定め、さらには定年後の働き方などをいろいろと考えながら、導き出した結論を「ワークライフバランス宣言」という形にまとめ、文字通り家族に宣言したのです。
宣言の第一は「勤務先(新聞社)は最長定年退職までとする」、第二は「還暦後はワークライフバランスを崩さない働き方をする」、第三は「健康を維持しながらできる限り長く働く」でした。
今思えば「新聞社をいつでも辞める心づもりがある」ことを家族に伝えたかったのでしょうね。当時、仕事にやりがいこそ感じていたものの、毎日仕事に追われて心身ともに疲労がたまっていましたし・・・
折しも、翌2019年早々に畑違いの部署に異動となり、役職も解かれたことで、宣言を必ず実行するという決意が固まり、結果として定年1年前倒しでの退職となったわけです。
この宣言は「ワーク」とある通り、仕事=働くことを大前提にしています。今は「働いている」という状態ではありませんので、第二、第三の宣言からは、ややかけ離れてきているかもしれません。
宣言ではもう一つ、仕事(ワーク)に直接関係あることとは別に、第四として「これからは様々な活動、体験、勉強、趣味、道楽、交友に励んでいく」と掲げました。
コロナ禍とその後遺症により、道楽と交友こそ成し遂げていませんが、活動、体験、勉強、趣味という点では、退職後からの4年間、まさに宣言どおりの生活を実践していると自負しています。
今の私は、ワークライフバランスを狭義にとらえれば、ワークが無いのでバランスもへったくれもありません。でも、ライフをいきいきと生きているのだから、それでいいんですよね(笑)
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