2026年3月
そろそろ桜の花見の季節。
例年なら冬が終わると谷戸調査はいったん小休止。
2026/03/29 東京都 世田谷区
滝ヶ谷、下祖師谷、上祖師谷
毎年恒例のサイクリング花見その2
烏山川緑道の桜並木→目黒川の桜並木→多摩川河口付近の桜並木→多摩川河川敷の桜並木→渋谷川の今井桜→丸子川の桜並木→仙川の桜並木とサイクリングで桜を堪能しつつ経路上の谷戸を見物。
滝ヶ谷はかなりの急斜面で、谷戸型。
下祖師谷と上祖師谷はいわゆる「祖師谷」でほぼ仙川の河川沿い。現代は祖師谷として残っているが字地名上は単に「祖師」となっていた。このように字(あざ)上は谷戸地名でなくてもヤトであった個所は他にも多かったと思われる。
走行距離:75km
2026/03/28 東京都 北区~練馬区
谷津、海老谷戸、谷戸山
毎年恒例のサイクリング花見その1
神田川上流の桜並木→井の頭公園の桜並木→多摩サイクリングロードの桜並木→所沢航空公園の桜→東川の桜並木→柳瀬川の桜並木→新河岸河の桜並木→荒川のの桜並木→王子駅→音無親水公園の桜→妙正寺側の桜並木→千川通りの桜並木→神田川中流の桜並木→江戸川公園の桜→靖国神社→千鳥ヶ淵と東京をぐるっと回って花見をしてきた。そのため谷戸見学は控えめに。
谷津は一見平坦な場所に見えてアパートの1階下部分が完全な空洞となっていて驚いた。はっきりした谷底部の上に他と同じ高さのアパートを建てている事による不整合が建造物に現れていたのだ。
海老谷戸は旧としまえん敷地内。川横なのでおそらく川谷戸だろう。
谷戸山は谷戸関連地名。河岸段丘の上にあるので当然非谷戸。ただ名称からしておそらくその周辺に複数の丘谷戸があったと思われる。
走行距離:113km
2026/03/21 千葉県 習志野市~船橋市
先谷、中谷原、手谷、西ノ谷ツ→西の谷、小谷ツ→小谷津、大久保山、久保海道、北ノ海道、クジ海道、西ノ海道、吹海道、南海道、常陸海道、地蔵窪南、地蔵窪北、地蔵窪、高谷木戸、外海道、上海道、谷中、谷津田、西谷
先谷は典型的な宅地型の谷戸型。
中谷原は他の谷原同様の湿地帯であろうことは間違いないが周囲が高台の中まるでクボのような広い窪地となっており、少し珍しい地形。
手谷は半農地であり大半が放棄地であり谷戸根に宅地が並び中谷戸以下は公園となっているかなり雑多な現状。ただ大規模造成中らしく、やがて造成型の宅地型谷戸に至る過渡期なのだろう。
西ノ谷ツは現在西の谷となっている。これも谷戸型。
小谷ツは放棄型と跡地利用(ソーラーパネル)が半々。家屋は谷戸根に団地が残るのみという構造。団地名は「小谷津台」。まあ谷戸の上の高台だから小谷津台で合っている。
地蔵窪は北から順に地蔵窪→地蔵窪北→地蔵窪南の順に並んでいてなぜ地蔵窪より南に地蔵窪北が…?と少し首を捻る配置。
高谷木戸、谷津田、西谷はすべて開析谷。谷中は近くに用水路と元低湿地らしき畑地があったのでその近くの集落だろうか。
また習志野~船橋あたりは千葉東部ではほぼ見かけないカイト地名が大量に存在している。類型としてはすべて「海道」。平地なことはほぼなく開析谷、そうでなくとも斜面に形成されており、群馬のカイトに類似した地勢である。
走行距離:103km
2026/03/15 東京都 世田谷区
北沢窪、前谷戸、後谷戸、邊房谷、谷中、細谷、山谷、東久保、野久保、東山野、西山野
昨日怪我したので大事を取って近所の地名を見て回る。回らない選択肢はなかった。
北沢窪は現地を回ったら細いながらもちゃんと谷戸型。
前谷戸は跡地利用として一直線の道路に。周囲の建物の土台の歪さから逆算して同定。谷戸型。
後谷戸は前谷戸の谷頭部を踏み越えて峠を越えた先にある谷戸。前谷戸と対の命名だろう。これも谷戸型。
邊房谷は起伏は少ないがしっかり開析谷。
谷中が少し意外で開析谷の谷底部にあった。地形拘束から周囲に複数の谷戸型地形(谷戸地名として残っていたのは1か所だけだが)があったため谷中の意味合いとしては間違いないと思われるがこれまでの経験から谷中自体は非谷戸だと思っていた。今回のケースを考えると複数の谷戸に囲まれていれば谷中の地勢自体は考慮されないということだろうか。
細谷は言われて気づく細い開析谷でこれも谷戸型。
山谷は大地の上。山谷に至るまでの開析谷自体はあったのでその周囲の山林を指したものだろうか。
東久保は開析谷とも呼べない細い川筋を確認。もし窪地のみをさしていたとしても今の地形からは窺えない。一方で野久保はしっかり開析谷跡があった。
西山野、東山野は川を挟んで左右の台地の上で非谷戸。山野=山谷と考えるなら納得できる地勢である。
走行距離:30km
2026/03/14 東京都 葛飾区・千葉県 市川市~松戸市
杁谷、三谷、諸貝道、道メキ谷津、谷津、内谷、南谷、谷津、根古屋
水元公園に河津桜の残りを見に行くついでに近辺の地名を見て回る。
ちょっとこけて自転車が故障し自分も怪我したが他の方を巻き込まなかったのが不幸中の幸い。
杁谷はイリヤだろうか。これは谷地型。
三谷は水路の流れを確認できたが開析谷と言うほどの起伏はなく、これも谷地型でいいと思われる。
諸貝道はカイト地名。非常に高低差の大きな場所で開析谷ではないが急斜面。カイト地名には急斜面が多いという説の補強になるだろうか。いずれにせよ非谷戸。
道メキ谷津は整備型の開析谷で、谷戸型。奇麗な公園になっていて地形がよくわかる。奥へ進むと造成型の宅地谷戸に変わり、段差の多い住宅街が広がっていた。
谷津は狭く長い開析谷。谷戸型。
内谷は川傍の畑地でどう見ても谷地型。
内谷、谷津はこれまで何度も通った場所だったのだがよくよく見れば確かに大きな開析谷となっていて、谷戸型が確認できた。
走行距離:109km
2026/03/08 東京都 小金井市
長久保、亀久保、小長久保、枝久保、中久保、一之久保、長谷戸、西久保
小金井公園の梅園を見に行くついでに谷戸見学。小金井公園の梅はほぼ散っていた。
久保は・谷戸ともにすべて谷戸型。中久保と西久保は谷壁部の勾配がかなり緩く、小字から位置を特定できていなかったら素通りしてもおかしくなかった。
走行距離:46km
2026/03/07 東京都 八王子~高尾
西谷、久保、黒木開戸、東開戸、原開戸、上開戸、椿開戸、鉢谷、高尾梅郷、竜ヶ谷戸、糸原谷、御霊谷(ごれいや)、梶原谷、開戸、落越谷戸、開戸
高尾梅郷に梅を見に行くついでに谷戸見学。
元の目的地が遠出なのに追加で調査なんてするものではない。
三月でも夕方はだいぶ寒いからだ。
それはさておきカイト地名はすべて高低差のある斜面で確認。ただいずれも開析谷ではなく、非谷戸。
谷戸・谷・久保地名はすべて開析谷。高尾付近が基本高低差のある地形なのでさもありなんと言った感じである。
走行距離:109km
2026/03/01 東京都 文京区~豊島区
清水谷、茗荷谷(みょうがだに)、蟹窪
本日は湯島天神、亀戸天神。香梅園に観梅のついでに都内の地名を軽く調査。
清水谷は大通りの脇にこれほどはっきりとした開析谷があるのかと驚く。
茗荷谷は「みょうがだに」。東京では珍しいタニ地名。道路にされているがはっきりと谷筋が残っている。
蟹窪は東池袋の繁華街がだいたいそれ。
こんなところにクボが…と思ったが意識して見るとちゃんと起伏が残っているから面白い。
「カニ」名称が開析谷につく時は大概高低差の大きな谷壁部などを擁し、険しい断崖などを意味する事が多いのだがこの蟹窪にはそんな形跡は一切なし。
池袋の名の元となった池が近くにあるのでもしかしたら本物の蟹がわらわら住んでいた湿地帯、という由来なのかも。
走行距離:42km
