「父に伝えたかった“ありがとう”」
――がんで余命を宣告された17歳の少女が、最後に残した言葉。
🕯 無料部分
父と私の関係は、いつも少しだけ距離があった。
言葉が少ない人だったし、
優しいけれど、どこか照れくさそうな背中しか思い出せない。
母のように感情を表に出すタイプではなかった。
でも、私が入院してから、
父がどんな顔で涙をこらえているかを、私は何度も見た。
父は仕事帰りに、夜遅く病室へ来る。
いつもコンビニの袋をぶら下げて。
「ほら、おにぎり。ツナマヨ好きだったろ」
って、笑いながら置いていく。
それだけ言って、すぐ帰る。
それが父の精一杯の“優しさ”なんだと思ってた。
だけどあの夜だけは、違った。
父は、椅子に座ると、何も言わずに私の手を握った。
少し震えていた。
その手の温度を、今でも覚えている。
――ここから先は、有料部分に続きます――
あの夜、父が初めて口にした“言葉”が、
私の生き方を変えた。

🌙 有料部分
父は、私の手を握ったまま黙っていた。
しばらくして、かすれた声で言った。
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