Blues-ette / Curtis Fuller (1959)
ジャズを初めて聴き始めたのはBill Evansのピアノトリオからだったと思うが、「まぁ綺麗な演奏だねー」ぐらいだったが、そのうち色々と聴いてると演奏者の個性が分かるようになってきて、そうなるとハマった。
管楽器だと、(→以降が個性。もちろんぼくの主観ですが)
・Miles Davisのトランペット →ミュートを着けた時の泣きの演奏が堪らん
・John Coltraneのテナーサックス →アグレッシブな演奏の時が特にかっこいい。
・Lee Morganのトランペット →颯爽としてて、肩で風切ってるみたい
・Stan Getzのテナーサックス →クールで色気のある演奏
あたりが好みだが、一番好きなのはCurtis Fullerのトロンボーン。この派手さはなくて、しみじみと聴かせるトロンボーンがいつ聴いても癒される。
このアルバムは村上春樹のアフターダーク(2004)って小説に出てくるが、あの小説みたいな夜の異世界感はこのアルバムからは感じなくて、一曲目の曲名通り、夜遅くなってからの演奏が盛り上がってきた感じが大好き。
参加ミュージシャンは下記。
Curtis Fuller - trombone
Benny Golson - tenor saxophone
Tommy Flanagan - piano
Jimmy Garrison - bass
Al Harewood - drums
特にBenny Golsonは演奏よりも作曲と編曲で有名な人で、Lee Morganの名演で有名な「クリフォードの想い出 (I Remember Clifford)」という名曲の作者です。
・1曲目 Five Spot After Dark
ミディアムテンポのジャズワルツ(3拍子)。0:34からのトロンボーンソロが何回聴いてもいい。饒舌ではないけど、朴訥とまではいかない。都会的洗練さと人間味の中間といった感じか?フレーズ毎に間をおいて、余韻を感じることができるからか、しみじみと聴ける。
・4曲目 Minor Vamp
少しテンポ早めの4拍子。
テーマ→サックスソロ→テーマ→トロンボーンソロ→テーマ→ピアノソロ→テーマ と順にすすむのだが、ずっと緊張感がある演奏が続く。
マイナーコード→メジャーにならずに、ずっとマイナーが繰り返し(vamp)になってるかららしい(楽典はよく分からんので、chatGPT先生に伺いました)
なにかにせっつかれて落ち着かない感情を抱えて、夜の街を歩き続けている感じでだろうか。このトロンボーンソロは1曲目とまた違って、落ち着かない感情をうまく表現していると思った。
ちなみに1,4曲どちらもBenny Golson作曲。
・5曲目 Love Your Spell Is Everywhere
4拍子のバラード。2:20からのトロンボーンソロが大好き。大袈裟な感情表現ではなく、しみじみと隣に寄り添うような演奏。
