【STEP2】理解ー「わかったつもり」を防ぐ「理解」の内側プロセス|カウンセリングに学ぶ関係構築
理解とは「受け取った言葉をどう処理するか」で決まります。
本記事では、カウンセリング実務の知見から、関係がすれ違う原因となる“理解のズレ”を整理。4つのプロセスで「わかったつもり」を防ぎ、正確に相手を理解するための構造を解説します。

はじめに

STEP1「受容」では、相手を変えようとしない姿勢が、安心して話せる関係の土台になることを見てきました。お読みくださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回は、理解について扱います。
実はどれだけ受容が整っていても、人とのやりとりには、どうしても“すれ違う瞬間”があります。
「丁寧に返したつもりなのに伝わらない」
「寄り添ったつもりなのに、なぜか距離が生まれてしまう」
「どこでズレたのか分からないまま、不安が残る」
こんな体験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
この“理解のすれ違い”の正体は
返す前に、私たちがどのように言葉を理解したつもりになったか──
その“内側の処理のズレ”にあります。
理解は「聴き方」だけではなく、
返す前に頭の中でどんな整理をしているかによって、ほぼ決まります。
ここからは、この“内側のプロセス”を構造化して紐解いていきます。
今回も少し長めですが、例文を用いて分かりやすく整理していますので、ゆっくり読み進めていただけたら嬉しいです。

1|「受容」と「理解」はどう違うのか

まずは構造の整理をしてみましょう。
受容(姿勢)
▼
理解(内側の処理)
▼
返答(外側の言葉)
▶受容
相手の言葉を評価せず、そのまま受け取る姿勢。
▶理解
受け取った言葉を、頭の中でどう整理し、どんな意味として捉えるか。
▶返答
整理した理解を外側へ言葉として返す行為。
多くの人が
「ていねいに聴けば理解できる」
と思っていますが、
ここが大きな誤解の元になります。

2|前提:「聴く」ことと「理解する」ことは別の行為
カウンセリングの世界では
聴く(外側の行為)
▼
理解する(内側の行為)
▼
返す(外側の言語化)
は別の段階です。
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理解とは、
“返す前に頭の中で何をしているか”で決まる内的プロセス
なのです🌿
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3|理解がズレる理由:内側で起きている「認知の飛躍」
現場で何度も見てきた典型的なズレはこんな感じです。
❁丁寧に聴いたのに、相手が不信感を持った
❁「寄り添ってもらえた」と言われた後に誤解が起きた
❁言葉は理解したが“背景”を読み違えた
原因は共通しています。
📌 勝手な補完
📌早すぎる共感
📌「多分こうだろう」という思い込み
📌聞いていない部分を推測で埋める
理解とは、“内側の飛躍を止める技術”でもあるんですよね。

4|理解の本質:理解の〈内側〉4プロセス(返す前に、頭の中でこう処理する)

理解の精度を決めるのは
「返し方」ではなく
返す前の「整理の仕方」
実務では、理解は4つのステップで構造化されています。
📌ここからは、すべて“同じ例文”を使ってこの理解の内側プロセスを具体的に見ていきましょう。
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