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リバースシフト #未来のためにできること

駅の階段で、目の前を歩いていた女性が転んで
カバンの中身を盛大にぶちまけた
周りの人たちは皆、見て見ぬふりをして通り過ぎていく

ほんの一瞬、迷った。「声をかけたら、余計なお世話かな?」
「迷惑に思われたらどうしよう?」
なんて考えが頭をよぎったけれどやっぱり放っておけなくて、

「大丈夫ですか?」と声をかけた

彼女は驚いた顔でこちらを見たが、すぐに「ありがとうございます」と
微笑んでくれた。その笑顔に、なんだか自分の心までホッと温かくなった
気がした。

私たちは、自分がこれからどれくらい元気に生きていけるかなんて
わからない。このままずるずると、何も変えられないまま人生が
終わるのではないか。

そんな漠然とした不安が、いつも心の隅っこにある。
だって、何かしても結果が見えないことばかりだから、
一歩を踏み出すのが怖いんだ。

そう思うと、負の感情に抗えないどうしようもない自分に、
なんだか疲れてしまう。

でも、本当にそうだろうか。

特別なことじゃない。転んだ人に声をかけることや
困っていそうな人がいたら「だいじょうぶですか?」と
声ををかけることなんて、きっと誰にでもできる。

でも、こんなささやかな行動の中にある、
小さな光を私たちはつい見過ごしてしまう。

誰かに向けた、見返りを求めない優しさは、まず何よりも自分の心を
救ってくれる。だって、相手の感情はわからない。それでも、誰かを
思いやったその行動が、確実な何かを私の中に残してくれたから。

それは、自分のことで頭がいっぱいだったときに感じていた、
あの孤独な焦りとはまるで違う、温かい気持ちだった。

未来は、誰かが劇的に変えてくれるものじゃない。
自分ひとりで変えられるほど、世の中は単純じゃない。

そう思っていたけれど、もしかしたら、未来は、
自分の中にある負の感情をリバース(ひっくり返す)
ことから少しずつ変わっていくのかもしれない。

大きな成果じゃなくていい
誰かに褒められるためじゃなくてもいい
ほんの少しの優しさを誰かに差し出すという
ごく個人的な行動が、私たちの心をひっくり返し
それが積み重なることで、やがて社会全体に
希望の光を灯していく。私はそう信じている。

この小さな一歩こそが、
未来のためにできる、私たち自身の行動なのだ。


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