【映画】美しさの代償 ( グラン・トリノ / Gran Torino )
男性が傷つけば、物語になる。
女性が傷つけば、背景にされる。
この映画でも、そうだった。
美しい車、老兵の傷、移民との繋がり…。
老人の罪には、告解と死が用意され、
汚された少女には、何も与えられず、
彼女は、老人の動機の理由になった。
この一本だけではない。
スクリーンは同じことを繰り返してきた。
女性や弱者の尊厳を奪い、
それを物語の燃料にする。
誰も、変だと言わない。
だから私が書く。
この映画は、イカれてる。
──映画は、女性への暴力を娯楽にする。
暴力は、映され、真似され、また繰り返される。
レンズの中で材料にされた体は、
レンズの外に、これだけある。
米国 生涯被害率 20%超(CDC)
日本 8.1%(内閣府)
相談しなかった女性 55.4%
