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一番苦しかった夜の話

これは、
特定の試合の話ではない。
大きな大会でも、決定的な場面でもない。

普段の練習や、
いつもの試合の中で、
何度も繰り返されてきた時間の話だ。

息子は、
自分の調子が悪い時や、
結果が出なかった時、
うまくいかないと、その気持ちがすぐに態度に出る。

あきらめる。
ふてくされる。
下を向く。
やる気をなくす。
そして、まるで試合を捨てたかのようなプレーをする。

ムスッとした、
「もういいや」と言わんばかりの表情。

正直に言うと、
結果なんてどうでもよかった。

打てなくてもいい。
エラーしてもいい。

ただ、
一生懸命にやっているか。
最後まで頑張ろうとしているか。
自分がダメでも、仲間を応援できているか。

そこを見ていた。
そこに、期待していた。

でも、
そのどれも、息子はしなかった。

その瞬間、
自分の中で何かが切れた。

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