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VRChatで過ごした最初の1年

はじめに
このnoteを開いてくださったあなた、はじめまして。また読みに来てくださった物好きな方は、再びお会いできて嬉しいです。
VRChatユーザーで、星と野鳥が好きな無言勢プレイヤーのぎがと言います。普段はしなのちゃんアバターで過ごしています。
そろそろこのゲームを初めて1年という事で、印象に残った出来事や転機になった事をつらつらと書いてみようと思い、筆を取った次第です。長めになりますので、お時間のある時にでも読んでいただければ幸いです。
記憶を頼りに書いているところもありますので、細部がやや異なる可能性もありますが、そこはご了承ください。


1.実は最初から持っていたQuest3

最初から3点でした。

6月
当時の私は仕事で嫌な事が重なり、少し気分転換をしたいと思っていました。けれどお金はともかく長期休暇を取って出かける余裕はありません。何かないかなぁ、と考えたところ、VRゴーグルで世界各地の映像を見て旅行気分を味わってみようと思ったのが、購入のきっかけでした。
YouTubeで色々な映像を見てみたり、せっかくだから慣れないゲームもやってみようとPowerWash Simulatorをやっていたりしました。
そんな折、どこで見たのかまでは覚えていませんがVRChatというものを知りました。
「ちょっとやってみて合わなかったら止めればいいか」
そんな軽い気持ちでインストールし、アカウントを作成しました。
事前にどんなものか調べていたので、アカウントは最初からVRChatでした。

2.ゴーグル単機では遊べない?

初めて行ったイベント。セイオワプラネタリウム。

6月
単機だった頃は普通に喋っていました。けれど、見た目の美しい男性・女性から自分の声が出るというのがどうしても許容する事が出来なかったため、そのようなアバターの使用は避け、今とは似ても似つかない姿でいました。
そうして降り立ったVRChatの世界。右も左も分からないまま、FUJIYAMAやNAGiSAによく通っていました。主にNAGiSAが中心でしたが、1回だけイベントに参加した事もあります。星を眺めるのが好きなので、そういったイベントがある事が嬉しかった記憶があります。
ワールド巡りもしていましたが、単機では行けるワールドが限られていたり、アバターが正しく表示されなかったりと、不便さが目立ちました。
PCも古かった事もあり、買い替えの良い機会かな、とPCを新調する事にしました。
VRChatをインストールしたのは6月でしたが、新PCが届くまでプレイせずにいました。それが届いたのが7月ですので、本格的なプレイ開始は7月という事にしています。

3.筆談との出会い

クワイエット初来店の時。
この日で私のその後は決まりました。

7月~8月
PCが届き、PCVRの環境を手に入れた私は色々なところに行きました。そして、とあるパブリックで筆談の方と出会いました。この方とは話のペースを合わせたいと思い、その方に対してだけは私も筆談で話すようになりました。
これが私にとって最初の筆談。
この筆談というコミュニケーション。急ぎすぎず、急がされず。私に非常に合った方法だと感じました。
普段は声、たまに筆談という形で過ごしていた頃に知ったのが、Cafeクワイエットでした。
2回程join戦争に負けてからの入店。最初は第2インスタンスでした。
そこで目にしたのは副店長とキャストさんが筆談で漫才のようなやりとりをしている光景。
言葉とほとんど変わらないペースで書かれる鏡文字。そして、文字とジェスチャーだけで人を楽しませるエンターテインメント。無言勢というものに強く惹かれた瞬間です。
また、他のアバターを使ってみたいと思っていたけれど、上述した声の問題で使えなかったアバターもこれなら使える!と思ったのです。

4.無言勢の誕生

嬉しくて写真をたくさん撮っていました。

8月
購入したアバターはポンデロニウム研究所様のしなの。アバターミュージアムの広告で一目惚れして、ずっと使いたかったけど声の問題で使えなかった子。けれど、無言勢なら安心して使えると即決でした。
しなのになってから最初にやった事は鏡文字の練習。プレイ時間のほとんどを鏡文字の練習に充て、3日程でとりあえず書けるようになりました。しかし、一人で文字を書き続けていても実践的な練習にはならないと感じ、パブリックに出て実際の会話で使う実地練習を始めました。
話しかけやすそうな人を探し、手を振ってご挨拶。そして相手のプロフィールから話のきっかけを探し、5分~10分程度の簡単な会話。知らない人とのお話は存外に面白く、これが今も続くパブリックを好む理由だったりします。
最近はこちらから話しかける事は減りましたが、今でもパブリックでぼんやりしているとたまにお声がけされる事があります。こうしてパブリックでの交流を続けていたせいか、名前が白いフレンドさんも多かったりします。
私からフレンド申請をする事は滅多にないため、名前が白いまま3~4ヶ月くらい交流していた方もいるくらいです。

5.無言になって初めてのイベント、そして推しとの出会い

推しと初めてのツーショット。
いつもありがとう、元気もらってる。

8月
無言になってから最初に行ったイベントはやはりクワイエット。たどたどしい鏡文字で必死にやり取りをし、アフターでは副店長に無言勢になった経緯をお話した覚えがあります。
そして、次に行ったイベントが偏愛Cafe。イベントカレンダーに初心者・無言勢歓迎とあったからでした。
実際に行ってみると、イベント慣れしていないという事もあり、どうすればいいのか分からず壁の隅っこで所在なげにしていました。
どうしようかな?帰ろうかな?と思っていたところで声を掛けられました。クワイエットで私を見かけた事があるらしく、それで声を掛けてくださり、こっちへ来てと一人の方を紹介してくれました。
紹介されたその方とお話する事になったのですが、恐らく私のプロフィールから星と野鳥が好きという事を見つけ、その話題を振ってくれたのだと思います。けれど、その方も星や野鳥を全く知らないというわけではなく、自分の好きな話題が通じるのを嬉しく思った覚えがあります。
一番驚き、強い印象として残っているのが、ハヤブサがインコの近縁種だという話を聞いた時です。興味がなければ知るはずもありませんし、知ろうとしなければ知りようのない情報だと思っていましたから。
イベント終了の頃に相手方からフレンド申請があり、何も考えずに受理してから相手のプロフィールを見たところで、初めてキャストさんと話していた事に気づきました。
………キャスト?
キャストへのフレンド申請って禁止ってなかった?でも、相手からだからいいの?と数日混乱していましたね。
当時はただ出会っただけでしたが、まさかこの方が私の最推しになるとは思っていなかったし、今のように仲良くなるというのも想像していませんでした。なにがあるか分からないものです。
なお、この数日後にあった誕生日インスタンスにも私にしては珍しく赴いています。普段なら、そんなに絡みもないし行っても迷惑だろうな、と思って行かないはずなのに。
それだけ、星と野鳥の話が出来て嬉しかったのでしょうね。

6.ライトニングプラネタリウムのお誘い

LP集合写真。1m1人までカリングしてました。
落ちるわけにはいきませんから。

9月
最初にライトニングプラネタリウム(以下LP)の説明をしますね。
LPはライトニングトークのプラネタリウム版というべきもので、一面に広がるプラネタリウムを使う、一人10分~15分のショートトークイベントです。
さて、ある日の鏡文字練習中に国内外来種のフレンドさんがやってきて、そのLPの話を私に持ちかけてきました。しかし、すでに無言勢となっていた私はその話を断るしかありませんでした。普通に考えて筆談でそんな事が出来るはずもありませんから。
それから数日経過した頃、天文仮想研究所(以下VSP)関係のフレンドさんや星好きのフレンドさんらといる時に再びその話を持ちかけられたのです。一度はお断りした内容でしたが、周囲から「やるべき」「やってほしい」という無責任な声に押される形で引き受ける事になったのです。
しかし、ここで私は条件を出しました。無言勢なので、台本は私が書くとしてそれを代読してくれる方がいればやっても良いと。
さすがにそんな人はすぐに出てこないだろうと思っていましたが、今にして思えばなんて馬鹿な条件だったのかと思います。
そう、当時の私はVSPの異常なまでのフットワークの軽さを知らなかったのです。
翌日になり「代読見つかりましたー」という連絡。
すでに決まっていたのではないか、と疑うほどのスピードでした。
もちろん、決まったからには真剣に取り組むつもりでいましたが、より真剣になったエピソードをひとつ。
LPの一週間前、推しからリクインが届きました。珍しい、なんだろう?と思って受理すると、イベントって今日じゃなかった?と。
日にちの勘違いという当人からすれば恥ずかしい話かもしれませんが、私からすると覚えていてくれた事、そしてリクインまでしてくれた事。その事実は私にとって非常に嬉しいものであり、より気合いが入ったのは間違いありません。
そうして迎えたLP当日。私はXでそのお知らせポストを早朝に行いました。おはツイのつもりは全くなかった、ただの告知ポストでしたが、これが今なお続くおはツイの最初となりました。
LPの前にVR宇宙博物館コスモリアの特別展、プラネタリウム50周年展示の案内イベントがあった事もあり、LPはまさかのフルインスタンス。あとで知った事ですが、待機列も出来ていた程の盛況ぶり。
LPの内容や参加人数からするとイベントは大成功と言える結果だったと思います。そして、今の私の活動は、この経験に大きく影響されているのではないかと思っています。
余談ですが、このイベントの為に用意したドレスは気合い入りすぎ、と言われました。

7.星見雑談の会発足

第一回星見雑談の会、集合写真。
正直、話した内容は覚えていないのです。

11月
星関係のフレンドさんも増えてきて、星好きの人たちが集まって色んな話が出来ればいいな、と思い立ち、その内容をXに投稿。思いのほか賛同者が出たため、イベントとして開催する事になりました。
場所はぷらね邸。
ワールド製作者に許可取りをしようと思ったら、リプライですでに承諾が取れるというおかしな事にもなりました。
みんなと星の話をしたい、というだけだったので私がメインになるつもりもなく、時間は長めに取って2時間。
この設定が、今振り返ると最初の反省点でした。
ふたを開けてみれば、みなさんが私に話を求める形になり、2時間を回すのに精一杯。終わった頃には疲労困憊でした。
もう十分かな、と思ったところで「次回はいつ?」というLPの時と似たような状況に。
じゃあ、やりますかー、と思ってしまった私は初回開催の反省を踏まえて、イベント時間を1時間に設定し、さらに1時間もずっと文字を書き続けるのは辛いので、前半約30分を星案内、後半約30分を参加者と一緒に雑談という形式にしました。
また、初回開催で少し困った点をルールとしてまとめ、星見雑談の会としてグループを作成しました。
無言勢イベントとしてはカフェ系や撫で系が見られますが、筆談による星空案内イベントはそうないのではないかと思っています。
2026年6月現在で7回開催しており、小規模個人イベントとしてのんびりとマイペースで運営しております。

8.フルトラになる

色々と言いたい事はあるけれど、
話のネタとしては良いと思ってます。

1月
この月にフルトラになりました。使用機材はShiftall様のHaritoraX2 Pro。購入の決め手は、装着が楽な事。割と面倒くさがりな私は、付ける手間があると絶対に使わなくなるという確信があったからです。
フルトラになりたかった一番大きな理由は、カーテシーをより綺麗に見せたかったからです。LACHEXIA様から販売されているALMARIANという衣装は、スカートを摘んで持ち上げる事が出来るため、カーテシーとの相性が非常に良いのです。けれど、Virtual Desktopの疑似トラッキングでは足をクロスする事が出来ません。それなら買うしかないな、という何とも自分らしい理由だったと思います。
いわゆるかわいいムーブのような動き方ではありませんが、幸いな事に、色々な方から「所作が綺麗」と褒めていただく事もあり、嬉しい限りです。言ってしまえば、特に可愛い動きや綺麗な動きというものは意識しておらず、他の人が見た際に失礼のないようなものを心がけているだけなのですけれども。
せっかくなので、このフルトラに関してのエピソードをひとつ。
フルトラになったばかりの頃、それを伝える方法として足を指さして実際に動かすという手法を取っていました。そして、後述する無言cafe ~seren tia~にお客として来店していたある日の事。
仲良くなっていた常連の方にその仕草をしました。それをあろうことか「跪け」という意味だと勘違いされ、実際に跪かれ、あまつさえその光景をキャストさんから写真に撮られるという事態に。
今でもその写真は事あるごとに印刷され、私をいじる定番ネタになっています。

9.イベントキャスト

初出勤時のお客様お出迎えメッセージ。
例の写真もありますよ。

2月
無言勢になってから欠かさず行っているイベントのひとつに無言cafe ~seren tia~があります。クワイエットと同じくキャスト全員が無言勢のカフェイベントです。毎週木曜日21時~22時、フレンドjoin方式で開催されています。
そのseren tiaで2月にキャスト募集の告知がありました。実際のところ、応募するかは結構悩んでいました。
実は推しが所属しているイベントであり、私としては推しと一緒にキャストをしたい、というより推しと一緒に話したり遊びたいという気持ちの方が強かったのです。
この件について数人に相談して、自分で考えをまとめた結果、応募する事に決めました。常連として顔を出しすぎていたので、逆に身内すぎると判断されて受からないのではないかと思っていました。ところが結果として、ここでキャストとして勤める事になりました。
初出勤の日。先輩キャストさんがフォローについてくれるものだと思っていましたが、言われたのはこんな一言。
ぎがさんは好きにしてていいから
さらに、同期の新人の方に副店長が「ぎがさんの後ろについていればいいからね」と書いたのを私はしっかりと見ていましたよ。
先輩キャストさんからは新人扱いされず、お客様からは「キャストじゃなかったの?」と言われる始末の新人キャストの誕生でした。
そんな和気あいあいでアットホームなseren tiaへのご来店、いつでもお待ちしております。

10.無言勢について

無言・筆談は私が私であるために。

無言勢になって思う事
無言勢についてXで検索すると色々と出てきます。私個人としてはコミュニケーションに時間が掛かってしまうという点については申し訳ないと思っています。けれど、ここまで読んでくださった方には分かる通り、無言勢であるという事は、私にとってしなのとして過ごすための大切な前提でもあります。
それと同時に、このコミュニケーション方法が非常に自分に合っていたというのは間違いありません。相手の話をきちんと聞いてから返事が出来るし、自分の考えをまとめてから言葉を返す事も出来る。
ゆったりとした、その時間が私は好きです。
また、これは私の性格によるところもあるかもしれません。言葉では言えない事も、不思議と文字では言えてしまったりします。そして、文字で伝えるというのは、時として言葉よりも強く伝わる時もあります。
照れもなく、自分の気持ちを素直に伝える事が出来る。
これが、私にとって無言勢をやっていて一番良かったと思える事です。

おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございました。
始まりは何気ないものでしたが、気がつけばこの世界にどっぷりと漬かっていたというのは恐ろしい事ですね。
でも、この世界に浸かる事が出来たのは、リアルで大好きな星や野鳥の話を持ち込めたから、無言勢というスタイルを選んだからだと思います。
VRChat内でよく話題に上がるアニメやゲームは全く知らず、その話についていけない私がなんとかこの世界でやっていけているのは自分の持っていた得意分野のおかげです。
そして、その得意分野が自分の思っている以上に使えるものであったという事にも気づかされました。おかげで1年にも満たない間にイベント主催までやってしまっていますからね。星の和名に詳しいという一点を頼りに活動しているような感じです。
その中で、ファンメイドVR野辺山天文台の開所式に向けたメッセージを寄せたり、VRC博物イベントEXPOにお呼びいただいたり、某ワールドに設置する星空案内の台本を書いたりと、今も自分にできる範囲で色々と活動しています。
他にも書けるネタはまだあるように思いますが、これ以上長くなってしまうのもどうかと思いますので、ここで筆を置こうと思います。
改めてここまで読んでくださり、ありがとうございました。
好きな事を好きなようにやってきただけなのですが、それが不思議と縁となって繋がっていったような気がします。

いつかどこかのワールドであなたと会えますように。