ワラくん、仕事スイッチ入ります。
うちから外出するときには、ちょっとした順番がある。
まずはワンツー。
これは大事な準備。
そのあとお洋服を着て、
ワラくんにはシットで待っていてもらう。
そして——
ここで登場するのがハーネス。
すると空気が変わる。
さっきまで落ち着いて待っていたワラくんが、
「え?お仕事?外に行くんですか♪」
と言っているみたいに、 すくっと立つ。 そこで私は、ワラくんが頭を入れやすい形にハーネスを持って、
「ワラくん、ハーネス!」
そう声をかける。
するとワラくん、自分から
ハーネスの輪っかに すっと頭を入れてくれる。 この瞬間を見るたびに思う。
ときどきSNSなどで
「盲導犬はかわいそう」
「無理に働かされているんじゃないか」
そんな声を見かけることがある。
でも——
もし本当に嫌だったら、
ハーネスを見ただけでこんな顔、
きっとしないと思う。
むしろワラくんは、
「よし、行きましょう!」
そんな感じ。
あとはリードをつければ、外出準備完了。
こうして今日も出発です。
そして毎回思う。 もしかしたら、
わたしよりワラ君の方がやる気あるのかもねぇ
