【BGM】門司港・柳川・糸島、福岡の夏を歩く|Gypsy Jazz Lo-fi Hip-Hop 創作秘話
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全国47都道府県をテーマに制作しているLo-fiシリーズ。今回は福岡県を舞台に、ジプシージャズ・ローファイ・ヒップホップをお届けします。
作品全体のテーマは「福岡を歩く小さな旅」です。
港町から歩き始め、水辺の町を巡り、最後は夕暮れの海へ向かう。観光名所を効率よく巡る旅ではなく、その土地の風や光、静かな空気を味わいながら歩き続ける時間を一つの物語としてまとめました。
今回の制作では、音楽だけではなく映像の流れも強く意識しています。動画には、猫がいるアトリエで絵を描き続ける少女ローファイちゃんが登場します。
今回も動きも新しくなり、ローファイちゃん2.0として少しだけしぐさに変化が加わりました。ただ作品の主役はあくまでも福岡の景色です。
ローファイちゃんは、その景色を静かに描き留めていく存在として寄り添っています。

第一章 門司港から旅が始まる
最初に選んだ舞台は門司港です。
赤レンガの建物や歴史ある街並み、港へと続く遊歩道、そして開閉橋として親しまれるブルーウィングもじ。それぞれが長い時間を積み重ねてきた風景でありながら、歩いているとどこか異国の港町を旅しているような気分になります。
Gypsy Jazzというジャンルには、旅情や軽快さ、少しだけ異国を感じさせる空気があります。
門司港はまさにその雰囲気と自然に重なりました。
作品前半では、「旅が始まる瞬間」の高揚感を意識しています。知らない街を歩き始める時の少しだけ弾む気持ち。その感覚を音の流れにも映像にも重ねています。

第二章 柳川で歩く速度が変わる
門司港を離れると、景色は一気に穏やかになります。
舞台は柳川・沖端川。
川沿いに続く遊歩道、柳並木、水面に映る街並み。舟がゆっくり進む様子を眺めているだけで、不思議と歩く速度までゆっくりになっていきます。
今回の作品では、ここが旅の中間地点です。
門司港では「旅が始まる楽しさ」を描きましたが、柳川では「知らない町なのに少し好きになっている」という感覚を大切にしました。
観光地だから特別なのではなく、水辺を歩いているだけで心が落ち着いてくる。その土地の日常に少しだけ溶け込めたような時間です。
Lo-fiらしい穏やかな余白と、Gypsy Jazzの軽快さが最も自然に重なったのも、この場面だったように思います。

第三章 糸島で一日を締めくくる
最後は糸島・桜井二見ヶ浦です。
夫婦岩を遠くに眺めながら歩く海沿いの遊歩道。
夕暮れが近づくにつれて空の色は少しずつ変わり、海面には柔らかな光が広がっていきます。
一般的な旅であれば「旅の終わり」という印象になりそうな場面ですが、今回は少し違う意味を持たせました。
今日という一日は終わっていくけれど、この景色を見ていると「また次の景色へ歩いて行きたい」と自然に思える。
そんな前向きな余韻を最後のテーマにしています。旅は終わるものではなく、次へ続いていくもの。
その感覚が作品全体を締めくくる最後の景色になりました。

六つの楽曲で描いた一日の流れ
今回の動画は六つの楽曲で構成しています。
門司港では、港町らしい軽快さや旅立ちの空気。柳川では、水面を眺めながら歩く穏やかな時間。そして糸島では、夕焼けと海風が残していく静かな余韻。
同じGypsy Jazz Lo-fi Hip-Hopという世界観を保ちながらも、それぞれ違う表情を持つように構成しました。
街並みが変わることで歩くテンポも変わり、感じる空気も少しずつ変化していきます。六曲を続けて聴くことで、一日の散策を体験していただけるような流れを目指しました。

福岡という土地だから描けた旅
福岡には都市の活気だけではなく、少し足を延ばすだけで全く違う表情の風景があります。
港町、水郷、海辺。
それぞれ距離は離れていても、一日の旅として並べてみると不思議なくらい自然につながります。
だから今回は、一つひとつの場所を切り取るのではなく、「福岡を歩く」という一本の物語としてまとめることにしました。
景色が変われば音楽も少し変わる。
そして音楽が変わることで、同じ風景もまた違って見えてくる。そんな時間を楽しんでいただけたら、とても嬉しく思います。
完成したイラストとともに、福岡の夏を歩く小さな旅を、ぜひゆっくりとお楽しみください。
※本シリーズは、日本各地の風景や季節感を音楽と文章で記録するプロジェクトです。
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