【演劇】イヌ宮川彬良がネコ松尾スズキの脳内世界を完璧な音楽にした|クワイエットルームにようこそThe Musical
松尾さん初?の「本格的」ミュージカルは王道とも少し違う?
松尾さんはキレイもフリムンシスターズでも主演の役者に歌わさせてきてたけど、今回は完全にミュージカルの人を中心に据えて音楽も宮川彬良さんと本格的ミュージカル作品を出してきた!って感じだったわ。芥川賞候補になっただけあって話も良くできてたし #クワイエットルームにようこそTheMusical
なんですよ、ほんとに音楽が素晴らしかったから、話がちゃんと入ってきた(途中寝落ちしそうになった箇所が何か所かあったのはヒミツですがw)。
ミュージカルというと、たいていその人の心情を「歌い上げ」コーラスがそれを補強する、というイメージなんだけど、今回は少し違った気がする。
幕間入れると3時間を超える大作だけど、どんどん場面が変わっていったり歌パートになったりと通常のミュージカルよりもテンポよく進むのは、言ってみれば説明セリフ的なものも、ただ説明するというより、主演の心情を歌うバックでその反対のような言葉が皮肉のように後ろのダンサーのような人たちによって歌われたりする振り付けやセットの階段が回ったり等の効果があったと思う。ミュージカルなんだけど、松尾さんらしいテイスト(ぶつけようのない怒りや哀しみと同時にどんな人にも向ける慈愛の感情が作劇の中にある)が歌詞の中に織り込まれてるというのが、王道ミュージカルとの違いで、特徴なのかも。
そして、それを見事にキャッチーな音楽に変えていく宮川さんの手腕・・・
これについては1月27日の星野源のオールナイトニッポンで、源くんが見事に言語化していた。
星野源くんの感想
実は私が観劇した日に、星野源インスタのストーリーが上がった。大人計画ファンであり、星野源ファンである私としては、当然、超舞い上がった。
いや、まさかの「今日?!」・・・・・すれ違いなの?げーん!
今回宮川彬良さんと松尾さんが初めてタッグを組んだのでもしかして?と一瞬思ったけど、そもそも自分が行けそうな日の中から3公演位選んで抽選なので同日になるなんて奇跡でしかないし土曜はマチネとソアレがあるので同じ回になるとは限らないとは分かってるけどさ、まさかの!でも多分時差があったね
インスタストーリーには感想は書かれておらず、ただ電子パネルの写真が上がっただけ。でも深い思いがあったようだし、私と同じように、意外にも完売ではない事を心配していたようで、お勧め旁ラジオで熱弁してくれた。
もう私の浅い感想より深いので是非聞いて欲しい。でも、基本的に感じたポイントはほぼ同じだと思っている(私の語彙力・・・)
・ ミュージカル畑ではない松尾さんの歌詞が非常に楽曲が作りやすい譜割であること。(以前にも話してくれていたから、新たにこの為に作られた歌詞に対して、宮川さんも同じように感じたかもしれない、と捉えた。)
・ 精神科病棟という割り切れないシリアスな話なのに、すごく面白いところも悲しいところもあって、それを全部音楽に載せて届けてくれていること、それが本当に素晴らしい。
・ 一回しか舞台を見ていないのに、頭の中でずーっと楽曲が回ってるほど印象が強いこと。
興奮ぶりが伝わってくる熱い語りでしたね。
ところで、イヌの宮川さんとネコの松尾さんってどゆこと?
パンフレットの宮川さんのインタビュー読んだら、松尾さんがネコで自分がイヌというくらい性格が違う二人の初タッグである、と。
宮川さんがイヌかどうかはわからないけれど、懐くかと思えばぷいっとどこかに消えてしまうイメージが松尾さんにはあるな、確かに。
宮川さん曰く、この「カオスな作品」を音楽に仕立てていく際に、松尾さんから送られてくる断片は、通常のミュージカルの場合の作曲行程とは違う事等が書いてあったので、やはり、印象が違うのはそのせいだったのか、と思えた。それにしても、そういうリクエストにも応えていく宮川さんの作曲能力の高さといったら・・・
素晴らしい役者たち
主演の咲妃みゆさん、宝塚出身というだけあって、華やかさと歌のうまさ、演技も大変よかった。現パートナー役の松下優也さんは名前は知っていて歌がうまいだろうことは思ってたんだけど、役柄の印象のせいか演技・・?となるところもあったにはあったけど。怖いナースの江口役のりょうは映画でも同じ役だという事だけど、迫力があってよかったし、なんといっても皆川くんよ、どうして女装してもいつもお茶目でかわいい役を演じきれるのかしら・・・本当にラバブルよねぇ。宍戸さんは宍戸さんらしいし、池津さんの和服姿は迫力があった!なのに、最後の方のシーンでその姿のまま自転車漕ぐ(池津さんの役の人は常に脱走を試みる人で、その場面はついに成功した!という場面)のが、なんか印象に残ったなぁ。秋山さん・・・は、勿論うまいんだけど、こういう派手で強めなんだけど、ダメダメ的なキャラばかりやってる気がするので、もっと違う役も見たい気がするわ。
あと、喫煙チームの人の中で大柄でちょっと私の席からだと池津さんによく似た顔の人がいたんだけど、あの役者さんがどなたかがわからない(知らない俳優のことを知ってという松尾さんの開演前・幕間中のアナウンスにも拘らず・・・まぁ、彼のいう処の知らない俳優とはコクーンアクターズスタジオ一期生の5人のことなんだろうことは分かってはいるけど)ままで、それが悔しい。(プロフ写真からみると香月彩里さん?と思ったりもするのだが・・・↘このYoutubeのサムネの左側にいる水色のトップス、紫のボトムスの人ね、誰か有識者・・・・教えてPlease)
松尾さんからのメッセージは?
キャラ強、いや個性的な閉鎖病棟から出られない他の患者たちとの友情?仲間意識?を深めていって、最終的に主人公の明日香はクワイエットルームはおろか、病院からも抜け出る事ができるけれど、その過程では、彼女自身が最初に主張しているように、まともで、ただ仕事がしたいだけの人ではなく、そんな人の中にも暴力衝動も含め、パートナーへの無関心等人としての欠落部分等不完全な事があること、それがある一面から見れば「狂っている」し、拘束までして抑え込まないといけない感情の発露だってある・・本当に狂っているってどういうこと?という事を考えずにはいられない、そんな松尾さんからのメッセージと受け止めた。
でも、最後はカーテンコールですぅー、またお会いしましょう!と明るく歌う演者たちの姿をみながら、うん、こうした楽しい時間を過ごす事が正気と狂気の間を保つバランスに繋がるのよねー、と思ったりもしたよ。
とにかく楽しかった3時間でしたわ。
(注) この記事はnote主が書いているBlogger(歌舞音曲好きは止まらない)の内容を再構築した内容です。
