【預貸率27年ぶり高水準】「選ばれる地銀」になるために。個人顧客のリアルな本音から見えた、今すぐやるべき預金獲得戦略
皆さん、こんにちは。当行のnote編集部です。
いま、地方銀行は大きな歴史の転換期を迎えています。人手不足への対応やM&A、半導体バブルなどを背景に、企業の資金需要は空前の盛り上がりを見せています。一方で、日銀の量的引き締めも重なり、各行とも「貸したいのに、原資となる預金が足りない」という、約27年ぶりの預金獲得競争に突入しました。
「他行に勝つために、私たちは何を頑張ればいいのか?」
その答えを見つけるため、私たちは「個人のお客様のリアルな声」を徹底的に集めました。なぜ他行からお金を移してくれるのか、なぜ動いてくれないのか。お客様の「預け替えのスイッチ」を解剖します。
1. お客様の生の声:預け替えをする要因 vs しない要因
集まった声を分析すると、お客様が動く理由(ポジティブファクター)と、頑なに動かない理由(ネガティブファクター)がくっきりと分かれました。
🟢 預け替えをする要因(他行からお金を移す理由)
① 圧倒的な「金利」のインパクト
「島根銀行の『しまホ!』が普通預金金利0.7%に上げたと聞いて、すぐにネットで口座を作って資金を移した。今の時代、0.1%の差でも敏感になります」(40代・会社員)「定期預金のキャンペーン金利が他行より0.2%高いだけで、満期が来た資金をそっちに乗り換える動機になります」(60代・主婦)
② ライフイベントに伴う「資金の移動」
「退職金が入ったとき、一番手厚い優遇金利や資産運用の提案をしてくれた銀行に全額預けました」(60代・定年退職者)「子供の教育費口座、住宅ローンを組んだ口座など、生活の『節目』でメイン口座が変わるタイミングが一番移しやすい」(30代・公務員)
③ アプリやUI/UXの「圧倒的な使いやすさ」
「地銀のアプリが使いにくくて、結局振込手数料が無料のネット銀行に給与口座から毎月自動送金している。アプリが便利なら戻したい」(20代・IT勤務)
🔴 預け替えをしない要因(口座があるのに動かさない理由)
① 「手続きが面倒くさい」という最大の壁
「今の金利に不満はあるけど、平日に窓口に行って手続きしたり、何枚も書類を書いたりする手間のほうが勝ってしまう。ネット完結しないなら動く気が起きない」(30代・独身)
② 給与・引き落とし口座という「埋没コスト」
「給与振込口座や、光熱費・クレカの引き落とし口座を今から変えるのは、各種変更手続きを考えると絶対にやりたくない」(40代・既婚)
③ 銀行に対する「関心の低下(認知の壁)」
「そもそも地銀がどんなキャンペーンをやっているか知らないし、調べる機会もない。メガバンクやネット銀の広告ばかりが目に入る」(20代・学生)
2. 分析から見えた、当行が「今すぐ頑張るべき」3つの concrete アクション
お客様の本音から分かるのは、「金利のフック」か「圧倒的な手軽さ(手間の削減)」のどちらかがなければ、重い腰は上がらないということです。他行に出遅れないために、当行は次の3つの戦略を推進していきます。
🚀 アクション1:ネット完結型「ターゲット限定高金利」の投入
島根銀行の「しまホ!」のような一律の金利引き上げは逆利ざやのリスクを伴います。しかし、「新規資金の預け入れ限定」「スマホアプリからの開設限定」といった条件付きで、メガバンクや近隣他行を凌駕するインパクトのある金利(例:0.5%〜0.7%クラス)をスポットで投入します。まずは「資金を動かす動機」を作ります。
🚀 アクション2:「手続きの摩擦(フリクション)」を極限までゼロにする
せっかく金利に魅力を感じてもらっても、手続きが面倒なら離脱されます。
口座開設から預け入れまで、スマホで最短3分・ハンコレス・郵送なしで完結する導線の徹底整備。
「他行からの資金引っ越しサポート機能(定額自動入金サービスの活用提案)」の強化。
🚀 アクション3:個人顧客の「ライフイベント」の網羅的キャッチ
法人営業部門と連携し、融資先企業の「従業員の退職金」「ボーナス支給時期」の情報をいち早くキャッチします。また、住宅ローンやマイカーローンをご利用いただいている「すでに当行と接点があるお客様」に対して、預金金利を優遇するクロスセルを徹底し、他行への資金流出を防ぎます。
結び:預金獲得は、お客様の「めんどくさい」との戦いである
金利が上がる局面において、お客様のマネーリテラシーは確実に高まっています。しかし、それ以上に「手続きの面倒くささ」という引力は強力です。
当行が頑張るべきは、単なる「お願い営業」ではなく、お客様が「これなら、今すぐスマホで移しちゃおう」と思えるだけの『インセンティブ(金利・特典)』と『手軽さ(デジタル)』をセットで提供することです。
長らく続いたカネ余りの時代は終わりました。ここからは、私たちの「知恵」と「スピード」が試される時代です。地域の資金循環を支え、地元企業へ力強く融資を続けるためにも、全行一丸となって預金獲得へ挑戦していきましょう!
皆様からのご意見や、現場でのアイデアもコメント欄でお待ちしています!
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