20260605
金曜日。1週間の疲れが溜まっているというだけでは収まりがきかないくらい、なんだか疲れてしまっている。
先日の台風による低気圧で睡眠と食事のリズムが崩れてからというもの、イマイチ本調子ではない日々が続く。
久しぶりに希死念慮が頭をもたげ、脳内が「死にたい」という感情で埋め尽くされていた。
でもこの死にたさは、何かほかの欲求不満を代替した感情として出てきている。それに気づくくらいの冷静さが自分に残っていた事が救いだ。
鬱状態の自分には嫌気がさすが、何十年もこの体と付き合っていると、だいぶ乗りこなし方を身につけてきた。あっ、今疲れて鬱状態になっているんだな、と第三者の自分が見つめている状態。その状態を感情的にならずに、見つめて受け入れてしまえばいいのだ。
幸い、今日は仕事終わりにライブがある!
それを救いに、なんとか定時まで働いた。
今日の現場は、下北沢。
北沢タウンホールで、活動休止中のMOROHAのアフロと、ヒグチアイが組んでいるユニット・天々高々のワンマンライブが開催されていたので、足を運んできた。

ライブ前に時間があったので、下北沢といえば!というサニーデイ・サービスの曽我部恵一が手がけたカレーの店 八月に久々に入店。
チキンカレーとコーンサラダを注文し、いただく。曽我部さんが書いた絵のステッカーも貰えて嬉しい。

今日はバイトの子が若い学生の男の子で、フレッシュな気分に。色んな意味で美味しくカレーをいただいた。
その後はディスクユニオンで、軽くレコードをディグる。鈴木聖美のLPが安かったので思わず購入。ナイスな収穫だった。ここの店員も格好良い男の子で、やっぱり下北沢な若者の街だなぁと再認識するなど。
そして会場の北沢タウンホールへ。
チケット発売と同時に買ったら、最前列をゲットできた。
北沢タウンホールに来るのは4回目だが、4回中3回が最前列という、謎の強運っぷりを発揮している私。北沢タウンホールとの相性がいいのかもしれない。
そして天々高々のライブが始まる。
アフちゃん!アイちゃん!という掛け声のSEにのせて、客席後方から元気に登場した2人。
アフロの目元にはキラキラのラメがついていて、派手でキュートだった。
セットリストは、先日出たアルバムを中心に披露されていく。
伸び伸びとラップをするアフロと、艶やかで綺麗な歌声で魅せるヒグチアイのコンビネーションは抜群で、軽快なメロディもあいまって、自然と頬がゆるんでしまう。
NHK『みんなのうた』に抜擢されてもおかしくない、キャッチーでわかりやすいメロディーと歌詞。みんな早く、天々高々の陽気さに気がついてほしい。
でもただの陽気じゃなくて、暗い部分を持った人間が陽気な歌を歌うからグッとくるんだと思う。
天々高々のアフロは、ポジティブなワードを高らかに叫んでいるが、その想いの込め方は、MOROHAとしてシリアスなワードを叫んでいる時となんら変わりはない。
今夜のライブを観て、ポジティブとネガティブって紙一重なんだな、と思った。ポジとネガは、正反対なんじゃなくて、奥底で必ず繋がっているんだな、と思ったライブだった。
中盤では2人の息のあった掛け合いで、会場のお客さんからのお悩み相談にのったり、グッズ紹介をしたりと、楽しい時間が過ぎていった。
そしてやっぱり私は、アフロの過剰でしつこいくらいのサービス精神が好きなんだよな、と思った。
客席に降りて空席の席に立ってパフォーマンスをしたり、ダブルアンコールではもう曲がない!と言って、SEに合わせておどけたダンスを披露したりと、少しでも楽しんでもらおう!という気概が垣間見れるところが好きだ。

ライブ後は、(だいぶ小さくなったものの)希死念慮を抱えたまま家に1人でいるのはヤバいかも!と思い、新宿に繰り出す。
数ヶ月に1度行くバーで、軽く飲んで、2軒目へ。
この時点で23時を回っていたのだが、なんだか終電を気にしながら飲むのがアホらしくなってきて、初めて終電を逃すまで飲み明かしてしまった。
と言っても2軒目はハーブティーと梅酒だけで済ませたから、体調的には問題ない。
むしろ一度崩れた睡眠リズムな、荒療治で徹夜して無理やり直してしまおうという魂胆だ。
幸い、終電を逃したあとも元気だったので、そういえば1月に閉店した馴染みのバーのマスターがオススメしていたバーがあったなぁ、と思いたち、勢いでロックバーへと潜入。
重厚なドアを開けると、そこには縦長のカウンターオンリーのバーが広がっていて、爆音で洋楽が流れていた。
初めてなので軽く緊張していたのだが、そこは深夜テンションで乗り切る。
良いスピーカーで聴くレコードの音源、いつまでも聴いていられるくらい心地よかったな。やはり味があるのはレコードだ。
マスターの選曲やDJとしての姿を見ながら、70年代以降の洋楽を次から次へと流していく
お店のレコード数は5000枚以上ある、とのことで、壁一面にズラリと並んでいる。
二丁目の奥にこんなに素敵な隠れ家があったとは!思い切って入店してみて良かった。また来よう。
3軒もはしごした結果、深夜3時まで飲んでしまった。もちろん終電はないので、タクシーで帰宅。久しぶりに乗るタクシーの車窓から景色を眺めて、私も大人になったなぁと思った。

大人の階段を上った華金の夜。むしゃくしゃした夜の乗りこなし方を身につけて、私はまだ生きていけそうだ。
