【思考メモ】「できる?できない?」の間を訳す仕事
調整業務で、お客様と技術者の間を取り持つことは多いです。
技術者は、頭の中にいろいろな前提を持っています。
その前提を「相手もわかっている」と思って話すことがあります。
そうすると、私が聞いていても、いま資料のどこを話しているのかわからない場合があります。お客様であれば、なおさらです。
逆に、お客様からはこんな質問が飛びます。
「これは、できるのか、できないのかで言うと、どっちですか?」
ただ、技術者からすると、これが意外と答えにくい。
「そんなに単純に、できる・できないで分かれるものではない」
「条件によって変わる」
「前提を確認しないと答えられない」
という感覚があるからです。
でも、お客様がまず知りたいのは、細かい条件ではなく、見込みがあるのかどうかだったりします。
このまま進めても平行線なので、私は間に入って、こう翻訳します。
「全く見込みがないのか、条件付きであればできるのかで言うと、どちらでしょうか?」
すると、
「いろいろ条件はありますが、できなくはないです」
という答えが返ってくることがあります。
そこから、
「ありがとうございます。では、その条件を教えてください」
と進める。
こう書くと、私のやっている調整業務は、とても簡単なことのように見えます。しかし、現場では、この「できる?できない?」の間に、かなり大きな認識のズレがあります。
お客様の当たり前。
技術者の当たり前。
その間にある言葉になっていない前提。
そのギャップを少しずつ埋めていくのが、私の調整の仕事なのかもしれません。
仕事に限らず、例えば、上司と部下、親と子ども、営業と開発、夫婦や家族の間など、誰かと誰かの間に入って、
「たぶん相手が言いたいのはこういうことです」
と翻訳したことはありますか?
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