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1万回挑戦しても、同じやり方なら確率は上がらない

「成功するまで挑戦し続ければいい」

よく聞く言葉です。
もちろん、回数を増やせば、どこかで偶然成功する可能性は高くなります。ただし、同じやり方を繰り返しているだけでは、1回あたりの成功確率は上がりません。

1万回挑戦したとしても、毎回まったく同じ条件、同じ考え方、同じやり方で失敗しているなら、それは挑戦というより、同じ失敗を1万回繰り返しているだけかもしれません。

今回は、挑戦回数と成功確率の違い、そして「運」を少しずつ扱えるものに変えていく考え方について書いてみます。


人生は、宝くじのような確率では語れない

宝くじは、基本的に1枚あたりの当選確率が決まっています。

買う人の知識や経験によって、1枚あたりの確率が大きく変わるわけではないですし、自分自身が成長しても宝くじそのものの確率が変わりません。

一方で、人生や仕事は違います。
最初の挑戦と100回目の挑戦では、同じ自分ではありません。

失敗し、うまくいかなかった条件が見えてきます。
相手の反応も分かるようになります。
自分の得意・不得意も少しずつ理解できます。

挑戦するたびに判断材料が増え、やり方も変わっていけば、人生や仕事における成功確率も変わってきます。

人生の確率は、自分の行動と改善によって変えられる。

ここが、宝くじとの大きな違いです。


同じやり方では、人生の成功確率も上がらない

例えば、新しいサービスを企業に売り込むとします。

生成AIに、
「企業向けの営業DMを作ってください。サービスの魅力が伝わり、問い合わせにつながる文章にしてください」
といった抽象的な指示を出し、完成した文章をほとんど修正せず、100社へ送る。

しかし、結果は100社すべて反応なし、ということも十分あり得ます。

それでも、
「送る数が足りないのかもしれない」
と考え、同じようなDMを生成して、別の100社へ送る。

数は増えますが、
・相手はどんな課題を抱えているか
・なぜ今、このサービスが必要なのか
・他のサービスと何が違うのか
・相手にどんなメリットがあるのか
が曖昧なままなら、1通あたりの成功確率はほとんど上がりません。

必要なのは同じDMを大量に送ることではなく、反応がなかった理由を考え、相手の課題に合わせて内容や伝え方を変えることです。

同じ文章を100社に送るのは、100回の試行錯誤ではありません。
同じ仮説を、100社に対して繰り返しただけです。

生成AIは「安易な努力」を増やした

生成AIによって、文章や画像、企画案を大量に作れるようになりました。
以前なら1日かけて作っていたものを、数分で10案、100案と生成できます。
試行回数を増やせるという意味では、とても大きな進歩です。

ただし、ここには落とし穴があります。

たくさん生成したことを、たくさん試行錯誤したと勘違いしやすい。

生成AIを大量生成にだけ使うなら、増えるのは出力回数です。出力回数と学習回数は、同じではありません。

大量に生成すると「これだけ作ったのだから努力した」という感覚を持ちやすくなります。しかし、うまくいかなかった理由を確認せず、また同じ条件で生成するなら、それは安易な努力になってしまいます。

だからこそ、どれだけ作ったかではなく、何を学び、次に何を変えたかの方が重要になります。


データは、比較して初めて意味を持つ

回数を重ねれば、データは増えます。しかし、同じ条件の結果だけを集めても、次に何を変えればよいかは見えてきません。成功確率を上げるために必要なのは、条件を少しずつ変え、結果を比較することです。

例えば、noteだと
・タイトルだけ変える
・対象読者を変える
・冒頭文を変える
・価格を変える
・投稿時間を変える
・説明の順番を変える

そして、結果を比較します。
そうすると、少しずつ見えてくるものがあります。

「この要素があると失敗しやすい」
「この条件だと反応が良い」
「自分はこのテーマならネタが豊富」

もちろん、1回や2回では偶然かもしれません。
しかし、条件を変えながら試し、結果を記録していくと、偶然だけでは説明しにくい傾向が見えてきます。

ここで初めて、データが成功確率を上げる材料になります。ただ回数を重ねるのではなく、

① 仮説を立てる
② 試す
③ 検証する
④ 修正する

このサイクルを回すことが大切です。

挑戦回数より、学習回数を増やす

1万回挑戦する過程で学び、やり方を変え続けたのであれば、大きな価値があります。ただし、大切なのは1万回という数字ではありません。

1回ごとに、何を学んだか。

同じやり方を1万回繰り返すより、
10回試して1回ごとに結果を見て、条件を変え、
失敗しやすい要素を減らしていく。

その方が、成功確率は上がります。

生成AIによって、挑戦回数は簡単に増やせるようになりました。
だからこそ、今後は「大量に作れる人」よりも、

・何を検証するか決められる人
・結果の違いに気づける人
・失敗の原因を言語化できる人
・次の条件を変えられる人

の価値が高くなると思います。

人生の成功確率を上げるのは、挑戦回数だけではありません。
挑戦するたびに、やり方を変えられる学習力です。

運は、そのままだと不確定要素です。

しかし、自分からアプローチを変え、記録し、振り返り、試していくと、運だと思っていたものの中に、少しだけ扱える部分が見えてきます。

人生は、宝くじのような固定された確率では語れません。

だからこそ、ただ回数を増やすのではなく、確率そのものを変える挑戦をしていきたいと思います。


「運」の扱い方を、もう少し考えたい方へ

今回の記事では、同じ挑戦を繰り返すのではなく、結果を振り返り、条件やアプローチを変えることで、成功確率を上げていく考え方を書きました。

ただ、人生や仕事の結果を左右するのは、行動や改善だけではありません。

・どこで努力するか
・誰に評価されるか
・どのタイミングで動くか
・何を続け、何をやめるか
・うまくいかない時に、どう立て直すか

こうした要素も大きく影響します。

これまで私が書いてきた「運・努力・環境・評価・行動・立て直し」に関する15記事を、こちらにまとめています。

「運が悪かった」で終わらせず、自分にできることを少しずつ増やしたい方に読んでいただければと思います。


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村田 裕樹 最後までお読みいただきありがとうございました! サポートもうれしいですが「スキ」をしていただけると大変励みになります!!