【文章生成AI】いくら自分の文章を学習させても「個性」は劣化する
「自分が書いた文章をAIに学習させれば、いい文章を生成し続けられるか?」
という問いを下記の記事でしました。
これについて、もう少し深掘りして解説します。
効率化の罠
時短のために自分の過去の文章をAIに学習させ、「自分が書いたような文体の記事」を生成するやり方が広まってきました。
過去データを学習させた時に気を付けたい点は、AIは「個性」を学習するわけではなく、「傾向」を学習しているという点です。
どういうことか、腹落ちするまで解説します。
文章生成AIのメカニズム
あなたの記事をAIに学習させて文章を生成する際、最も出現頻度の高い単語、文法、接続詞の「傾向(平均値)」を抽出して文章を生成します。
口調はマネできます。
言い回しもマネできます。
ただ、個性をマネできるかというと微妙です。
なぜならば、人のランダム性のある尖った表現は、平均から外れた「ノイズ」と処理され、失われがちだからです。
文体という名の縛り

自分の文体というテンプレートにAIが強制的に当てはめ続けるため、記事がすべて同じトーン、同じ構成、同じオチになります。
読者が面白いと感じるのは「予想の裏切り」や「新しい視点の化学反応」です。
魔法少女まどか☆マギカで話題になった「マミった」「マミる」は、第3話でレギュラーキャラと思われたマミさんが、いきなり頭を食われて死んでしまうという「予想の裏切り」があったからです。
自分の記事を10本読み込ませて、1本だけAIで生成するのは問題ないです。
ただ、繰り返すとこのような「予想の裏切り」や「新しい視点の化学反応」がワンパターンになってしまうか、ノイズとして消えさります。
ドラゴン〇〇〇などの大人気アニメの劇場版をイメージしてください。
原作をもとにした劇場版アニメであればよいですが、原作(オリジナル)がない場合、原作を壊さないように逸脱した行動やセリフはできません。
新しい敵キャラを登場させ、新しい音楽やその他の要素を入れたとしても、これまで出た必殺技、セリフ、展開を参考に作られます。
劇場版なのでかなりのお金や人、時間をかけて制作されますが、それでも原作を超えない平均的なアニメになりがちです。
劇場版アニメですらそうなので、手間をかけずに生成した文章を学習させ、さらに文章を生成し続けるとどうなるでしょうか?
予想を裏切らず、コピーのコピーは「個性」が劣化します。
そのため、自分の文体というテンプレートを使う場合は、これまで扱っていなかったテーマ・ジャンルで生成させるとか、違う展開のエピソードを意図的に加えるなどの工夫が必要になると考えています。
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