Gとアメリカ
思えばGを嫌いになったのは、小学校のころ。
黒板の裏から飛んできた黒い物体。
油で光ったそいつは目の前まで訪れた。
それ以来、Gとの因縁は埋まることはなかった。
アメリカの好きなとこ
LAに住んで一番うれしいことは、Gが家で出ないことだった。
長年日本に住んでいたが、どこに引越してもGは現れた。
決して部屋が汚いワケではない。
潔癖でもないため、きれいな部屋とも言えなかったが、
とくに実家は帰るたびに、Gの襲来に怯えていた。
日本は湿気があり、Gが住みやすいというのはわかる。
しかし、日本のGはとにかく大きい。
基本的に虫は平気な私だが、Gだけはどうしても友達になれなった。
2025年気候変動?

LAで道端を走るGを見ることは稀にあれど、家で見ることはなく、「LAではGは家に出ない」とたかをくくり、我が家のやんちゃボーイの猫たちが、網戸に穴を開けていたが、3年放置していた。
そんなある日の夜、テレビを見ていると、その網戸の穴へピンポイントにGが飛来。なんともきれいにダイブして家に飛んできたのだった!
Gの穴くくりに点数をつけるなら10点満点。網戸の穴の大きさはGの体格が入るジャストサイズで、ちょうときれいな飛行で我が家に侵入してきたのだ。
やんちゃボーイたちは「獲物だ!」と追いかける。
逃げる私。
とうとうLAの家にもGがやってきたのだ。
しかも、サイズは日本サイズ。
すぐさま、夫を叩き起こし(もう寝てた)Gの駆除を依頼。そして、次の日すぐさま網戸の修理をした。
しかし、襲来は1度でおさまらず、今度はべランドの網戸が破れている所から侵入。
また、息子たちが目をキラキラさせながら追いかける。
もしや、これは気候変動でLAもGが住みやすい土地へ変わってきたのか…。
たしかに、昔は乾燥で唇がすぐパサパサになっていたが、最近はなんだかしっとり。
クマの出没地は南下していると聞く。
シロオビアゲハの生息域は北上しているという。
地球最強の生命力を持つG。
これからLAでもGに怯えて生活していかなければならないのだろうか。
LAのよいところが、減ってくる。
