直感が、構造になった日AIと道具と、クリエイターの話。
最初は、操作を覚えるためだけに使っていた。
Notionを使い始めたとき、データベースの概念がどうしても飲み込めなかった。ビュー、リレーション、ロールアップ——言葉は並んでいるのに、何をしているのかが直感的にわからない。そこで頼ったのが、Notion AIだった。

使ってみると、驚くほど的確だった。Notionの文脈をそのまま理解して答えてくれる。「これはどういう意味ですか」と聞けば、今開いているページの構造を前提に説明してくれる。短期間でNotionのデータベースをマスターできたのは、間違いなくNotion AIのおかげだ。
「隣にいるAI」の便利さを教えてくれた先生が、Notion AIだった。
ただ、Notion AIには無料期間の短さという現実がある。マスターした後も同じコストを払い続けるのは、少し違う気がした。そこで気づいたのが、EdgeとCopilotの組み合わせだ。
先生から、隣人へ
EdgeでNotionを開き、サイドパネルにCopilotを置く。このスタイルに切り替えると、不思議なくらい自然にはまった。Notion AIが教えてくれた「隣にいるAI」という感覚を、別の形で引き継いだのだ。
以前、VSCodeにAI拡張機能を入れてコードをレビューしてもらっていたことがある。作業環境の中にAIが常駐している、あの感覚と同じだった。ツールが変わっても、使い方の本質は変わらない。
漫画のネームを、YAMLで書く
スタイルが定着してくると、用途も次の段階に移っていった。
漫画のネーム構造とシナリオをフレームワーク化したい、という欲求が出てきた。YAMLを書いたり、Notionのデータベースに落とし込んだりするテストを始めた。キャラクターやシーンの属性をデータとして管理する「素材の整理」と、1話の構成をテンプレートとして定義する「設計図づくり」。
この二つを同時に進めていった。
しばらく作業を続けていたある日、ふと気づいた。
直感がそのまま、構造になっている。
フレームワークが外側から押しつけられた制約ではなく、自分の思考を映す鏡になっていた。「こういう話の動かし方をしたい」という感覚が、そのままYAMLの形に落ちていく。言語化の手前にあったものが、データとして定着していく感触だった。
ステートマシンとしてのシナリオ
その感触をつかんだとき、次のフェーズが見えた。
続編を長く生成できる仕組みを設計したい。キャラクターが「今どこにいるか」「何を抱えているか」をデータとして追跡できれば、話が長くなっても矛盾しない。世界観・人物・伏線の状態を管理する、シナリオのためのステートマシン設計だ。
これを理解した瞬間、別の扉が開いた。
GitHubにリポジトリを複数作り、まったく別の分野のプロジェクト設計を同時進行できる、という発見だ。シナリオの並行世界管理と、コードのバージョン管理は、構造として同型だった。「状態を持つプロジェクトを管理する」という問題は、どの分野でも同じ形をしている。
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道具を使ううちに、型が見えてくる
振り返ると、Notion AIはデータベースの使い方だけでなく、もっと大きなことを教えてくれていた気がする。
道具を通じて、思考の構造そのものを発見していく——その過程で見えてきた普遍的なパターンが、分野をまたいで再利用できる。武道で言えば「型」に近い。身体で覚えた型は、まったく違う場面でも応用できる。
漫画を描く人にも、音楽を作る人にも、ライターにも、アプリを開発する人にも、この話は届くと思う。使う道具は違っても、「直感が構造になる瞬間」はどこかにある。その瞬間を一度つかむと、世界の見え方が少し変わる。
Notion AIに礼を言いたい気持ちがある。先生としての役目を、十分に果たしてくれた。

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