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家出PART4

 寒さが骨に染みる元旦の夜、子供時代の公園で脚を休めていた。不気味な鎖が打ち付けられた山と、奥の見えないトンネルが、忘れかけていた記憶を揺り起こす。

 ここでは、日本舞踊とダンスダンスレボリューションが得意なハーフの転校生とよく遊んだ。彼とは除け者同士で一緒に行動することが多く、修学旅行でも他のグループを追跡して遊ぶような突拍子もないことをしていた。

 そんな記憶が脳裏に広がりつつ、寒さがじわじわと体を侵していく。もうこれ以上ここに留まるわけにはいかない。再び歩き出したものの、元旦の町はどの店も閉まっている。凍えそうな体に、目の前に浮かぶ「すき家」の明かりが、砂漠の中のオアシスのように見えた。

メガ牛丼

 店内では外国人の店員が無表情で掃除を続けている。その無関心さが妙に心地よかった。メガ牛丼を頼み、空腹を満たすように一気に平らげた。時間は午前3時。始発の5時まで居座りたい気持ちはあったが、店員の無言の視線が重くのしかかる。聞き慣れない言葉が耳に飛び込む中、甘えたい気持ちを押し殺し、痛む足を引きずりながら店を後にする。

 寒空の下、冷たいアスファルトを踏みしめるたび、すねの周りが張り裂けるように痛む。ももの筋肉は硬直し、足首の関節はぎしぎしと軋む音を上げた。靴の中では爪が内出血している感覚があり、じんじんとした痛みが足全体に広がる。呼吸するたび、冷たい空気が耳と肺を鋭く刺す。そのたびに、メニエール病が再発しないようにとぼんやり願う自分がいる。

 凍えないよう歩き続ける。不必要に眩しい街灯が照らす道を頼りに、ただ足を前へ運ぶ。疲労と寒さが容赦なく体を蝕む中、休憩用のベンチでは外国人が電話で誰かと話をしている。その知らない言葉が、足音とともに冬の静まり返った町に響き渡った。

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無銘の徒 きっといいことありますよ