ポエム:月の爆撃機とイエローサブマリン
ポエム
月の爆撃機 と イエローサブマリン
おひかえなすって。
詩人、むこ崎パパ太でございます。
オレのmibotには
二つの顔がある。
夜は 月の爆撃機 。
街灯の届かない
路地の奥の奥。
理屈も、規則も、
置いてきぼりになる場所。
闇を静かに蹴り、
誰かが決めた
「正しさ」に向かって
薄あかりを放つ。
どうせ、すべては幻だ。
そう思える覚悟だけが
操縦桿を握らせる。
ひとりきり。
それでしか、
越えられない夜がある。
だが、太陽が昇ると
機体は色を変える。
黄色いボディの
イエローサブマリン。
町という海を
ぷかぷか進み、
噂や困りごとや
笑い声を拾っては
腹の中で分解する。
気配を食って、
土を出す。
「いい天気だね」
その一言で
潜航は始まる。
友達も、
通りすがりの婆さんも、
知らない誰かも、
気づけば同じ艦に乗っている。
夜は、
引き金を引く手を持ち。
昼は、
オールを渡す手を持つ。
壊す覚悟と、
混ざる勇気。
この二つのリズムで、
オレは今日も
路地と日向に
足跡を残していく。
さあ、潜航開始だ。
月もおひさまも空にある。
2026年1月24日未明
むこ崎パパ太
