『 死神 』 #1 サイボーグ009二次小説
登場人物 003 004 007 🤖
任務後の休日、事件の遭遇し3人で解決する話で、3部構成ですが、episodeは5、6話程です
4月に入ったばかりなのに、春の暖かさをこえる陽気の日曜日、サン・マルシェの市場で人々が賑わい、どんな騒ぎの中でも小さな音を拾う女性は、見上げれば初夏の空の明るさのなか、朝の静けさを携えていた
「グレート、やめてね」
と顔を向け言うフランソワに、グラサン取ってウインク。グラサン取る前とは、顔が違う
「もう」
とフランソワが、ちょっとプンとする
「誰も気付かないさ」
一目で相手の姿癖声真似を可能にする7は笑う、少し動くだけで、目だけ、鼻だけ、口、耳昔と変えていく。昔はそれでも良かったけど、今の街中はカメラは多く、3は流石にちょっとと思う
今も(すれ違った人の顔をと)、グレートは(まったくもう)と、青い瞳をに見せてるフランソワ
「ここは、他より少ないんだろ。だから、俺達は休日をここで歩いてる。フランソワ程でないけど見えるし、ちゃんと考えているよ」
と元はシェイクスピアの台詞好き、シビアな声で、遊び癖のある顔で言うグレート
3と7の会話を聞き、一緒に歩く4の前を横切る子供の姿や笑い声、空を羽ばたく鳩に青い空、楽しそうに愛を語るように会話をする男女の人々が自分とすれ違っていく光景に、誰も、この瞬間自分の側に死神歩いているとは思わないだろうと.... 一瞬でこの広場を、それ以上の広さの人間を爆死する事ができる自分のことを、押し寄せては引く波のように思うことが少なからずあった
自分だけ暗い暗闇から、明るい世界を観ているように思えていた、時々
容器に入った脳が人に擬態して、歩いているとしか思えない自分
脳以外、人間の部分がない自分
昔のように、体温を感じることのない体
眼球も呼吸器も匂いさえも、自分の感覚ではない
ギルモア博士が、生身に寄せて精巧に重ねていっても、原子爆弾が入っているこの機械では、笑う顔が冷たく見えてしまうのも、仕方ないと思っている
それでも人間味のある改造体といると、4も少しは和んでいられた
いつも、耳を澄ませば冷たく聞こえる規則正しい心音に、生身の身体ではない怖さを思う
何かあったら、自分一人だけが死ぬ訳ではない、恐怖と怖さで震えそうに思う時がある
けれど自分と同じ改造体が、自分が暴発する事を守ってくれると信じられるようになっていった。改造体がいなければ、自分を信用する事もできなかったと思う
今こうして、人混みを歩いてはいない
脳以外は機械の自分の体に誇れる物はなく、空虚な暗闇を思い絶望感に押しつぶされそうだったが、それでも信頼していたギルモア博士が8の皮膚を銀色の鱗に変えられた時の8の哀しさ、生身の身体な分いいじゃないないかと言えなかった
尊厳を削られた8の姿に、ギルモア博士はどんなに自分達に寄り添っていても、自分達はギルモア博士の実験体であると理解した
あの瞬間、程度が違ってもと分かった
疎外感のあった自分は、あの時から彼らと一緒にいる時が、幸せなのだと。彼らとの会話は幸福の鐘の音を聞いているのだと、そう思えるようになっていた
|機械人間(サイボーグ)にされる運命でなければ、会う事のなかった自分達に思いを
戦争体験者の自分達と、4は思っていた
前線に行かされる前に、改造を受けた自分達
体温を感じることのない機械だけど、こうして暖かい陽射しの下にいると、ひとときの心地良さを感じていた4
そんな時
「待って」
とフランソワは言い、二人は足を止めフランソワに振り返り、フランソワはある方向を見ていた
[今、ここから二ブロック離れたリッツ(高級宝飾店)に強盗が入ったわ]
3は、4と7に脳に組み込まれた無線装置で、話かける
[警察(の電波)?]
と同じように、脳内装置で答えるハインリッヒ
[いいえ、聞こえたの。彼らちょっと失敗して人質取って、籠城になったわ。計画の一つでもあったようだけど、人質取るのは。ただ失敗から、通行人が怪訝に思って連絡になって、警察が早々に来る展開になったのが、痛いようね。スタッフ5人。客が7人、強盗8人]
とフランソワ
[8人、多いな]
とグレートも同じだ
[容易周到のようね。ビルの各階は、空調細工して睡眠薬巻いたようね。格フロア人が倒れているわ]
とフランソワ
[じゃあ、人質は売り場にいた人間のみか]
とハインリッヒ
[ええ。中学生位の子が一人いるわ、12、3位かしら]
ハインリッヒ
[ふ〜ん、親と一緒に来たんだな]
とグレートが、そんなセレブ御用達の高級店、友達同士で行かないだろうのニュアンスがあり、続けて言う
「よし行こうか、俺様の出番だ」
さも楽しげで、私に任し給えのムードを出す
[そうだな]
[そうね]
と二人の適任ねと言ってる声に、戯けて芝居調にポーズを取る
[案内するわ。お店の裏がいいでしょ]
流行りのワンピのフランソワはエレガントに、軽く走る
「お願いするぜ」
2人は同時に言い、二人は3の後をついて走る。3は知ってる道のように路地裏をスルスル行き、強盗の入ったリッツ店の裏、道路を挟んだ街路樹が並ぶ道路に3分で到着。
警察は、まだ来てないようだった
店の裏口では、周辺にビルのカメラにも映り、それは避けたい3人
3程見えなくても、リッツ店の建物をざっと見る4と7ここに到着する迄に、中の状況や建物の配置見終えといる3は、周囲の人間に聞こえな音量で、走る道すがら伝え終わっていた
端の二階の窓が少し開いているにを見つけるグレートは言う
「二階、少し空いてるな。我輩が行きましょう」
続く
→『 死神 』 サイボーグ009 #2

