『 死神 』 #5 サイボーグ009二次小説
「2つ!!?」
4と7、同時に声を上げて
7が、また一言いう
「サンキュー、しかしなんだこれは!」
と、それは4も同じ気持ちだった
運転しながらのオーバーアクションの4に、誰も何も心配しなかった
道の無い砂漠、走っているのは自分達の車だけ
気をとらわれ前を見ずに運転しても、危ないと言う事はなにもなく、愉快になって手をハンドルから手を離しても、車が走って無いハイウェイを走るよりも、どんなスピードを出していても心配に思えない砂漠
カシャと3のアイカメラで撮った透視写真が、4と7自分達の人工網膜に届き、脳内に広がって見える4枚の軍事施設の映像に驚いていた
「8の字型か、2つの円が交互に機能するのか」
と4が言う
遠景の写真1枚と位置情報から読み取れる3からのグラフィック処理済みの写真3枚(3つの建物と発電所の透視写真)は、1枚目の写真には、砂漠に立つ軍事施設8の字の建造物の周りに車やジープがあり、格納庫等は見えない。そして、また別届いた二枚の写真には、白く細長い円錐形の2本の棒の写真が2枚。背景は、なんの変哲もないただも砂漠で、4と7は、なんの写真とただ疑問でしかなかった
3からの写真は、ギルモア博士が3新たに与えた能力、アイカメラでハックした写真をサイボーグ全員に共有できるサポート能力を与えたモノであり。3が視認し位置情報と構成処理
透視映像の共有は、利点が高い為とギルモア博士の判断であった
普段はこの機能は使用する事はない
3が重要と判断した時のみにすぎなかった
「正確には、双方の円の中央に発電施設があって交互に3日ごとに切り替わるの。オペレーションに問題ないわ。8の字型は、コロッセオの三重構造と思ってくれれば」
と、3は簡単に写真の補足する
そして、写真は砂漠の砂と同じ色のコロッセオの競技場とほぼ同じ色であっても、どこか近代的な匂わせと遺跡のような郷愁を合わせ持っていた
「中央が発電所か。施設へのゲートや塀、囲いがないが、外側の建物がその代わりになってるって事でいいのか、駐車場も青空の下か?」
と4が尋ねる
「そうね外側の第1棟は、ゲートや塀の役目を果たしているわね。第3棟は発電所で円筒の建物。ガレージは第一棟の一階、入口はスライド式」
3の説明に、コロッセオの一階は普通に窓もあり、長い廊下のように窓が無い部分もあり、そこがスライドするのかと7と4は思う
「なぁ、発射台や格納庫見当たらないと思ったが、離れた場所でなくて、砂漠の下!」
と7
「そう、南東の砂漠の下から発射台や格納庫が舞台のセリように上がってくるわ」
と助手席の3が、7に向いていう
「なんてこった。中央に発電所。写真の感じより相当大きい建物だな」
と、素っ頓狂な顔で7は言い、4も感心している
「砂漠と言えど、これだけの建物知られてるはずでは?」
と続けて言う7
「そのことだけど、建物から2キロの距離の東西南北にオブジェ型の周波数を出すアンテナが双方2本ずつ設置されているわ。白い2本の棒の写真、それがアンテナなの。近くに来る車や人を近寄らせない作用の周波数を出し、この施設を迂回させるの」
と3
「なんだって!?」
7が大声を出し続ける
「ああ、そうか。砂漠の車は、殆どがGPSがついてるし、レーダーだって付いてるのも多い。それを、周波数で狂わすのか。それは、迷子になるな」
「軍事施設から離れれば、周波数は止めるわ。行方不明者が出る方が面倒だから」
と3
「ま、まあそうだな」
と7、続ける3
「周波数で方位磁石も役には立たないわ。後、アンテナにはもう一つ使い道があって、まだ実験段階ではあるけど砂塵と砂嵐を起こす仕掛けがあるの。8割は成功していて、二つを使って、軍事施設を迂回するようにしてるわ。東西南北にあるアンテナ、これも発電所と同じで交互で使用。魔のバミューダトライアングルと言ったのは、あっていたわね」
と難なく答える3
「・・・」
「・・・」
4と7は少し黙っていて、4が口を開いた
「いたれりつくせりと言うか、砂漠に軍事機密造るとそうなるの見本だな」
「3、そうなるとこの車は?迂回になるんじゃ。まあ。3がいれば大丈だが、このジープが施設に近づくのはかなり怪しまれる」
「ゲートも囲いもなければ、近くに言ってもまる見え状態だ。監視カメラも.... 」
「待って!」
3が、小さく叫び続ける
「今私達の車に向かって、軍の偵察の車スピードを上げてきてるわ。私達の車を止めるつもりね」
走り出して、15分経っていた
「向こうのレーダーが、この車を不審に思ったか?」
と、7は言う
「そうね、この距離ではまだアンテナは私達を感知しないから」
二人は、こういう場面に遭遇すると、いつも自分達は神を運んでいるように思う
口笛を吹き
「やったね!!」
と7は言い、4《フォー》も任務の成功率の高さは、フランソワの能力と思う
自分達サイボーグは、人の能力とは比べモノにはならない。3は、サイボーグのスペックが攻撃力が低いとしても、どんなに攻撃力が高くても、力任せに突破できない事の方が多い
そして、今回も軍事機密のミサイルを拝借したいとなれば、相手に気取られずに侵入には知られずに入る事が望ましい
それには、3様様と4も7も思うし、ただ突き進むだけの砂漠の運転に、7は後の座席の4と心中で呟き振り返り、4と顔を見合わせていた
(7は、4の事を、誰よりも少年の心を持っていても、それを出す事のない人間として見ていた。見た目とはアンバランスな4、シニカルな部分が強く出る雰囲気と佇まいに、ついつい7は自分をつくづく芝居人間と思う
シェイクスピアの芝居にいない役を作り、亡霊として、劇中の役者達に見えていない役として、4に黒いマントを纏わせ、風が吹いているかのようにはためかせ、マントから浮き出た、頭が暗い闇の中を彷徨うように、彼らの回りを歩いてもらいたいと、とてもサマになるのではと、舞台に、とても効果的ではと思うようになっていた
役者ではない4に、演技者以上の演技ができるのではと、舞台を効果的に締めるのではと、既存の役でもいいと、暗い舞台を歩く
4を考え、楽しそうな悪戯心のある顔を向けていた
そんな7のお腹の底では、今を楽しんでいても....
7はサイボーグにされ、役者から遠ざかってしまった自分。自在な変身能力が与えられ、他のメンバーよりは祝福を与えられたのではと思っている
単体の能力としては自在だ
空を飛びたければ、翼ある鳥になればいい
川や海に潜りたければ、魚やサメになればいい
力が使いたければ、像になればいい
それぞれのメンバーに比べたら、スピードやパワーは断然違うが、自由度も高く遊べる
ただ、役者の道は閉ざされた
舞台に立とう思えば立てる、だが自在な変身能力が造り出すサイボーグの顔、人工皮膚に神経
自分の思考から造り出す表情と言えるのか?
役者が造りたいと思って造る表情なのか?
疑問でしか無い!
これは、本当に自分の顔言えるのか?
人間が作り出す表情なのか?
機械が造る表情じゃないのか?
それは、役者が作る表情と言えるのか?
そう考える出すと、フランソワはと考えてしまう。どんなに明るく戯けていても、どうなんだ
と思っていた
4は4で、7が後ろに振り向き自分を見る7の顔にふふと、互いが互いに顔を見返していた
3の手前2人は言わなかったが、敵の盗掘に入り剣を宝石を美術品を盗む泥棒の気分だった。行きも帰りも知られる事なく侵入したいが、行きだけでも少々難しいなと考えていた
3から転送の写真に、グラフィック処理されたパース図面に、どこになにが配置されているか立体図で理解できる、3と同じ視点の写真に、楽しく思っていた
続く
→『 死神 』 サイボーグ009 #6

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