『 死神 』 #3 サイボーグ009二次小説
[そろそろ、行くわ俺]
7は一歩足を踏みだし、意気揚々に手を振り道路を渡っていく
「ああ」
「いってらっしゃい」
3と4は、7の背中を通して横断歩道に一直線、街路樹の木々に見え隠れする、老舗の佇まい高級宝飾店リッツを見る
その通りは、古き良き時代の建物が並び街路樹と共に美しい通り
横断歩道から右手幅15mの位置に正面入口の
老舗のリッツは3階建ての建物で、外観は5階建ての高さのレトロ感ある煉瓦塀でも、1階の厳重な警備システムに3と4は、ちょっとした電磁要塞が聳え立っているように見え、また囚人達が一時の収監であっても、無酸素の仕掛けに泣き喚きそうとも思っていた
それとは別に、床一面が重量計とあっては、3も4も自分達の重量を考えると昼間作動しないとしても、変身能力のある7が良いと判断していた
[なぁフランソワ、酸素遮断は問題だ。もし、そうなったら死体の検案はどうなる]
と4
[その辺の情報出てきてはないけど、きっと政府と話がついてるはずよ。どの経路かは、彼らが警察に捕まってから、情報が取れるわね]
[確かに、そうだな]
(作戦中に、ベラベラ喋る訳がない。捕まっても尋問の末話すだろう。どんな情報も3の手に入る。嘘か本当かも、精査のつく3)
4は、実際3が自分達に話してくれるのは、的確な上澄みだけと思っている
[酸素遮断の防犯なんて、実験的にか、サポートしてるとしか]
3の言葉に
[・・・侵入する方が悪いからな。お金は、酸素無しでも大丈夫だし。金庫の中身、国も考えられるか]
思う所が多い4
7は、3と4の思った通り、道路を渡り近くのビルの路地裏で蜂になり、店の空いた二階の窓からリッツに入っていくのを見届ける3と4
「蜂になったんだな」
「そうね、出会っても、みんな蜂は避けるし」
とクスっと笑い、続ける3
「どんな手を、使うのかしら?」
「実況してくれるんだろ」
と4、二人とも笑い顔
「ええ、勿論」
とふふっ答える3
二人して、7がひょうきんな手を使うことは充分にわかってはいた、慎重さがないわけではないが、見ててすっとぼけた事をする7で、でも警察が説得するより、事態はスムーズに収まる事は十分にわかっていた
宝石店に銃を持った男達の侵入、幸い高級店、客の人数がごった返すように多い事はなく、無茶をする層ではないのが救い
命の危険性が無い訳ではないけど、売り場一箇所に集めた人質、侵入者の危険性に心配も不満も思わないでいた
[3、防犯の出所政府関係ではなく、リッツ店からとは考えられないか?無酸素システム、従業員から文句出ても不思議でないし、守秘義務があるにしても、店長クラスなら。どんなに大丈夫と言われても誤作動で密閉遮断になったらと思うと恐怖でしかない。自分は火刑場所かガス室にいる恐怖にかられても、考えられないか?]
4の問いに
[そうね、通常人間社会の防犯システムは、その場の人々の安全がほぼ確率されている。安全を無視すれば、無常なシステムになるわ。今回も誤作動は0ではないし、厳重に組まれていると言っても。普通なら過重なストレスになっていってもおかしくないものね]
3は、リッツ店から目を離さず言う
「・・・」
4は、3が答えながら、今この時も誤作動が起きた時、防犯システムの何処が手薄で安全に解除できるかを見てると思う
自分が3の能力を持っていれば、当然自分も同じ事をしてる
今の3の答え方は、4自身の懸念が無かったような答え方と思う。考えすぎとは思えない
「ハインリッヒ、私達も近くに行きましょう」
と3が、4の腕を恋人に見えるように取る
「・・・ああ、行こうか」
何があるとも、聞かずに答える4
[女の子がトイレに行きたいって言って、侵入者の一人がトイレに連れて行くことになったの]
[二手に分かれるのか、サポートに回らなくていい事を祈るよ]
と4は言い
[ええ]
と3が答えるのを、4は3の脳の歯車が回転し答えているように思っていた
続く
→『 死神 』 サイボーグ009 #4

