カラグレで散財しそうになった話。でも、まだ現状機材で戦えるはず...?
DaVinci Resolveでカラグレするのが最近の趣味です
みなさん、こんにちは。「カラグレおじさん」(自称)です。
実は最近、DaVinci Resolveでカラーグレーディングにドハマりしてるんですよ。編集はまだまだ発展途上なんですが、なぜか色を調整するのにやたら夢中になってしまって。こういうの、ありますよね?
使用機材はSony a6400、設定を少しずつ詰めながら楽しんでます

「すごくいい!」の向こう側で
先日こんなことがありました。キャンプに行った時の動画を友達に送ったら「すごくいい!」って言われて。
うれしくなっちゃって、「よーし、もっとカッコよくしちゃおう!」って意気込んでカラグレ頑張ったんですよ。
そしたら...
「あれ?」
空のグラデーションが、なんかおかしい。ブロックノイズみたいなのが出てきちゃった。


脳内の専門家が囁いてきます。
専門家「8bitの限界だね」
私「え?」
専門家「もっと良い映像作りたいなら、10bit対応カメラが必要かも」
私「マジか…」
でも待てよ...本当にそうなのかな?
「もしかして僕、まだa6400のこと分かってないのでは?」
本当にこれが8bitの限界なのか?現状a6400のポテンシャルをフルに引き出しているのだろうか??

この素材、設定を確認したところPP7, S-Log2, S-Gamutで記録されていたんですよね。
ChatGPTに聞いてみたら(最近なんでもChatGPTに聞いちゃう私)、どうやらa6400の真価を引き出すならPP8のS-Log3, S-Gamut3.Cineがいいらしい。

Oh...これは恥ずかしい。まだまだカメラの性能、使い切れてないじゃないですか。このままじゃa6400に申し訳ない。
ソニーさんの公式サイト、読んでみました
ここまで来たら、もう突き詰めるしかない。ソニーの公式ヘルプガイド、開いてみました。
ピクチャープロファイルのプリセットを使う本機は[PP1]~[PP10]に撮影条件に合わせた動画用設定値をあらかじめ登録しています。
MENU→(撮影設定1) →[ピクチャープロファイル]→希望の設定を選ぶ。
PP1:[Movie]ガンマを用いた設定例
PP2:[Still]ガンマを用いた設定例
PP3:[ITU709]ガンマを用いた自然な色合いの設定例
PP4:ITU709規格に忠実な色合いの設定例
PP5:[Cine1]ガンマを用いた設定例
PP6:[Cine2]ガンマを用いた設定例
PP7:[S-Log2]ガンマを用いた設定例
PP8:[S-Log3]ガンマとS-Gamut3.Cineのカラーモードを用いた設定例
PP9:[S-Log3]ガンマとS-Gamut3のカラーモードを用いた設定例
PP10:[HLG2]ガンマを用いたHDR撮影を行う場合の設定例
ふふーん、なるほどなるほど?
ガンマ:ガンマカーブを選ぶ。
- Movie: 動画用の標準ガンマカーブ
- Still: 静止画用の標準ガンマカーブ
- Cine1: 暗部のコントラストをなだらかにし、かつ明部の階調変化をはっきりさせて、落ち着いた調子の映像にする(HG4609G33相当)。
- Cine2: [Cine1]とほぼ同様の効果が得られるが、編集などにおいてビデオ信号100%以内で扱いたいときは、こちらを選択する(HG4600G30相当)。
- Cine3: [Cine1]より明部と暗部のコントラストを強め、かつ黒側の階調変化をはっきりさせる。
- Cine4: [Cine3]よりさらに暗部のコントラストを強める。
- ITU709: ITU709相当のガンマカーブ。
- ITU709(800%): [S-Log2]または[S-Log3]撮影前提のシーン確認用ガンマカーブ。
- S-Log2: [S-Log2]のガンマカーブ。撮影後の映像処理を前提とした設定。
- S-Log3: [S-Log3]のガンマカーブ。撮影後の映像処理を前提とした、よりフィルムに似た特性のガンマカーブ。
- HLG: HDR撮影⽤のガンマカーブ。HDRの規格であるITU-R BT.2100のHybrid Log-Gamma相当の特性。
- HLG1: HDR撮影用のガンマカーブ。ノイズ低減を優先したモード。ただし、撮影できるダイナミックレンジは[HLG2]、[HLG3]より狭くなる。
- HLG2: HDR撮影用のガンマカーブ。ダイナミックレンジとノイズのバランスを考慮した設定。
- HLG3: HDR撮影用のガンマカーブ。[HLG2]よりも広いダイナミックレンジで撮影したい場合の設定。ただし、ノイズレベルが上がる。
※[HLG1]、[HLG2]、[HLG3]は同じ特性のガンマカーブで、ダイナミックレンジとノイズのバランスを変更したものです。それぞれ出力ビデオレベルの最大値が異なり、[HLG1]:87% 、[HLG2]:95%、[HLG3]:100%程度になります。
...むむ、なるほど分からん(笑)
PP1からPP10まで、色んな設定があるみたいです。Movie、Still、ITU709、Cine1、Cine2...プロの人たちは、この違い全部分かってるんですかね?
どういう事だってばよ…結局どれが一番ダイナミックレンジが広い設定なんだ???
ソニーのS-Logに関したテクニカルサマリーがあったので一部引用させていただく
“S-Gamut3.Cine/S-Log3” は今までの S-Log2 よりさらに Cineon ライクに設計されており、また色再現性はフィル ム撮影のネガフィルムをスキャンしたものに近づけています。色域はグレーダーがポストプロダクション工程で調整しやすいよ うに DCI-P3 色域よりも若干広く設定されており、トーンカーブは S-Log2 より暗部の階調表現を更に豊かにし、旧来 の Cineon ワークフローとの互換性を今まで以上に考慮しました。対して“S-Gamut3/S-Log3”は各カメラで撮影可能 な最大色域をキャプチャーし、デジタルネガティブとして記録することが可能です。S-Gamut3 の色域はオリジナルの SGamut と同じ色域ですが、色再現性においてさらに改善を加えています。

S-Log3 は 2007 年に改訂された Cineon デジタルネガティブをベースに設計されています。S-Log3 はフィルム独特の 肩特性がなく、暗部の足部分もほとんどありません。以下の図のように、S-Log3 は S-Log2 よりもさらに Cineon ライク に設計されており、ログスペースでグレーディングする際、S-Log2 よりも直観的にグレーディングしやすいように設計されて います。
「実験してみよう」作戦
理屈だけじゃ分からないので、実際に空を撮って比べてみることにしました。
同じカラグレを適用して、S-Log2とS-Log3で撮ったものを比較。


WB, ISOなどは全部同じ設定




...あれ?むしろS-Log3の方がブロックノイズ目立ってない?
DavinciResolveカラースペースの影響度合い
動画カラーグレーディング作業時のTimelineカラースペースをRec.709に設定していたのを思い出したので追記して残しておく

ブロックノイズの影響がこの設定に由来しているのでは?と思いカラースペースをS-Log2に合わせてみた

Project設定でカラースペースのみを変更して、得られた結果が下記のようになっている





どうだろうか?
全体的に暗くなり比較的グラデーションが目立たなくなっているが、それでもブロックノイズは確認できるのでここら辺が編集の限界なのかも知れない。
動画の場合YouTubeへアップロードするのがメインの場合、YouTubeはRec.709カラースペースの世界であるため、TimelineをRec.709に設定しておけば色が破綻するかどうかが分かりやすいのはメリットである。
Color Space Transformerをうまく使う方法もあるらしいが、試してみたところ全体的にトーンが鮮やかすぎて編集が難しくなったのでまだ要研究である
結局色々DaVinci Resolveの設定もいじってみたんですが、完全な解決には至らず。これが私の技術の限界なのか、それとも何か別の解があるのか...
もしより良い方法があるのであれば、ぜひ教えてほしいのでコメントに残してくれると大変助かります、教えてください、よろしくお願いしますmm
おまけ:ほしいカメラは10-bit 対応しているか
実験しているうちに、どんどん欲しくなってきちゃったんですよね。10bit対応カメラ
穴が開くくらいリサーチしてたので、分かってはいたのだが念の為先日検討中だと書いたSony a6700とかNikon Zf、Sigma fpのスペックをもう一度調べてみる
Sony α6700
α6700は、4:2:2 10bitでの内部記録に対応しています。具体的には、4K(3840×2160)解像度で最大120fpsまでの撮影が可能です。ビットレートは記録設定により異なりますが、例えば、XAVC S-I 4K形式では、4K 60pで約600Mbps、4K 30pで約300Mbpsとなります。
Nikon Zf
Nikon Zfは、H.265形式での10bit内部記録に対応しています。4K UHD(3840×2160)解像度では、60p、50p、30p、25p、24pのフレームレートで撮影が可能です。ビットレートは、4K 60pで約340Mbps、4K 30pで約190Mbpsとなります。
Sigma fp
Sigma fpは、CinemaDNG形式での12bit RAW動画記録に対応しています。外部SSDを使用することで、UHD 4K(3840×2160)解像度で最大29.97fps、FHD(1920×1080)解像度で最大100fpsの撮影が可能です。ビットレートは、UHD 4K 12bit 29.97fpsで約2980Mbps、FHD 12bit 100fpsで約2530Mbpsとなります。
(特にSigma fpの12bit RAW撮影って、なんかすごくないですか?オーバースペックだとは分かってるんですけど...)
財布「やめてください...そこは...やめて...」
おまけ2:a6700で10bit対応しているのはどのモードか

Sony α6700
Log撮影で収録した素材を使ったグレーディングで高品位な実現
シャドウからミッドトーン(18%グレー)にかけての階調特性と14+ストップ(*)の広いラチチュードを実現したS-Log3を搭載。色域はS-Gamut3およびS-Gamut3.Cineに対応しています。高解像かつ高品位な質感を得るため、本機で撮影した映像素材の持ち味を重視し、調整を加えることにより、Log撮影後のポストプロダクションで高品位な映像づくりがしやすいようにしています。
4:2:2 10bit記録のHLG(Hybrid Log-Gamma)にも対応
ピクチャープロファイルのプリセットとしてHLG(Hybrid Log-Gamma)を搭載。撮影した映像をHDR(HLG)対応テレビでHDMI接続し再生することで、カラーグレーディングをせずに、黒つぶれと白とびを抑えた肉眼に近いリアリティーのある映像が楽しめます。広色域のBT.2020カラースペースに対応し、10bitの細やかな階調再現性により、従来よりもさらに豊かで高精細な映像表示ができます。
スペック表では分かりずらいが、S-Log3とHLGで10-bit 4:2:2対応しているらしい
まとめ:僕の実験はまだまだ続く!
さて、ここまで読んでくださった皆さん。実は、この記事を書いている今も新しい実験方法を模索中です。
みなさんも似たような経験ありませんか?
- 現状の機材でもっと良い映像が撮れる気がする
- でも新しいカメラも欲しい
- カラグレの設定、これで合ってるのかな...
特に気になるのが:
- S-Log3での撮影、みなさんはどんな設定使ってます?
- Color Space Transformer、使いこなせてる人いたら教えて欲しい!
- あと、この「空のブロックノイズ問題」、解決策知ってる方いませんか?
コメント欄で教えてください!
(そして私の「カメラ買おうかな病」を止めてください...笑)
