強い人ほど、笑顔がやさしい理由
#創作大賞2026
#エッセイ部門
#ウェルビーイングな時間
串田アキラさんが歌う
『宇宙刑事シャリバン』の主題歌のひとつ
「強さは愛だ」の一節
強いやつほど 笑顔はやさしい
(引用)
なぜこの言葉に、強く胸を打たれたのか。
歌を聴きながら、しばらく考えていた。
強い人は、主張が強いわけじゃない。声を荒げることもない。正しさを振りかざすわけでもない。
むしろ静かで、笑顔が優しい。
そして、いざという時に「逃げない」。
そんなイメージだろうか。
派手な言葉でないし、とても当たり前のことを言っているだけのようにも聞こえる。
それなのに、どうしてこんなに深く響くのだろう。
少し考えてみて、ふと思い当たった。
それは--
「逃げない」
いざという時に、人として踏みとどまれるかどうか。そんなことを想像したからかもしれない。
歌の後半に、
倒れたら また立ち上がれ
前よりも 強くなれ
苦しみを 苦しみを 越えようぜ
(引用)
とある。
人生に嫌なことが起きない人なんて、いない。
誰だって倒れるし、情けない自分を見る瞬間もある。
問題は、倒れないことじゃない。
倒れたあと、どうするか。
倒れたら また立ち上がれ
前よりも 強くなれ
苦しみを 苦しみを 越えようぜ
(再掲)
自分で決めたことを、やり切ろうとするか。
期待してくれた人の顔を、思い浮かべられるか。
そう考えると、
「優しさ」は、
自分を律する力があって、初めて人に向かうものなのだとも思った。
正直に言えば、今でも自分のことが嫌になる瞬間はたくさんある。
弱さも、臆病さも、なくなったわけじゃない。
それでも、「これは違う」と自分の中で線を引けるかどうか。
そこが、分かれ目なのだと思う。
この歌が教えてくれたのは、
強くなれ優しくあれ、という理想ではないように思う。
人生の真実の一旦を、示してくれている気がした。
だから、きっと胸を打たれたのだと思う。
最後に、ウェルビーイングとは、
何度倒れても、逃げずに立ち上がろうとする自分自身のことなのだと思った。
