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30代から始めた資産形成が、40歳の私に“退職する勇気”をくれた。


退職を考えるとき、避けて通れなかった“お金”のこと

退職を決断した今、やっぱりいちばん不安だったのは“お金”でした。

今回は転職活動もしていないので、収入がゼロになるということは、
この社会人になってから、一度も経験したことがありません。

振り返ると、20代、30代、40代と、働く意味やお金の使い方の価値観は少しずつ変わってきました。

仕事はお金を得るための手段だけれど、そのお金をどう使ってきたか──そこに、その時々の自分の生き方が表れていたように思います。

今回、退職を決断できた大きな理由のひとつに、30代から少しずつ始めた“資産形成”がありました。

今日は、貯金ゼロだった20代から、退職という選択ができるまでの10年間。

どうやって“お金と向き合ってきたか”を、振り返ってみようと思います。

貯金ゼロ──自己投資は“経験”に振り切っていた20代

20代の私は、働いたお金をすべて“経験”に振り切って使っていました。

海外をバックパッカーとして旅したり、友人との食事や飲み会にお金を使ったり。

とにかく「20代の行動力」を思う存分、使い倒していたと思います。

当時はまだLCCもなく、海外への飛行機代は今よりずっと高かった。

だからこそ、生活費以外は“旅のための貯金”をして、
お金が溜まったらまた次の旅に出る──そんな暮らしの繰り返しでした。

20代の私は、とにかく“自由”を感じたくて、お金を経験に使っていて、それでいいと思っていました。

堅実な両親からは「もう少し貯金した方がいい」と何度も言われたけれど、
その頃の私は「なんとかなるでしょ」と笑って、あまり気にしていませんでした。

今振り返っても、多少の貯金はしておけば良かったと思う部分はあるけれど。

あの頃“経験に投資して過ごした時間”は、本当にかけがえのないものだったと思います。

多様な価値観を知り、世界の広さを感じ、人との出会いが人生を豊かにしてくれた。

私が大好きな本『DIE WITH ZERO』にも、
“若いうちにしかできない経験にお金を使うことこそが、人生の満足度を高める”と書かれています。

まさに、あの頃の私はその生き方を体現していたのかもしれません。

変化の30代。資産形成を意識しはじめた“きっかけ”

30代前半で、私は東京へ転職のために上京。

もともと住んでいたエリアと比べ、物価も高く、家賃も食費も上がり、生活コストの高さを実感。

当時はキャリア思考が強く、彼氏もいなかったので「独身でバリバリ働くぞ」と思っていました。

そんなときに、偶然出会ったのが現在の夫。

上京からわずか1年で結婚が決まり、一人暮らしから二人暮らしへ
──生活スタイルが大きく変わりました。

結婚当初、私はほとんど貯金がない状態。
夫は堅実で貯蓄もしっかりしているタイプだったので、なんとか二人暮らしをスタートできました。

ちょうどその頃、会社の同僚に「NISAがおすすめ」という話を耳に、

投資経験がほとんどなかった私は、直感ですぐにSBI証券の口座を開設しました。

よくわからないまま、旧NISAで積み立てを始めたのが、最初の資産形成への第一歩でした。

資産形成を意識し始めたターニングポイント

投資といえば、前職の確定拠出年金くらい。

会社が自動で積み立ててくれる制度だったけれど、内容はよくわからず、
「とりあえず安全そうだから」と元本保証型を選んでいました。

現職に転職した際に同じく確定拠出年金が引き継げたので、同様に最初は元本保証型に入っていた気がします。

そのぐらい投資経験はなかったのですが、そんな私の考え方が180度変わったのは、父のある一言でした。

「両学長っていうYouTubeチャンネルがあるから、見てみたら?」

この一言がきっかけで、私と夫の人生は大きく変わったと思います。

ご存じの方も多いと思いますが、両学長はとても有名なYoutuberさんで、お金に関する様々なことを発信されています。

両学長の動画から、「インデックス投資」「NISA」「複利」など、
これまでなんとなく避けてきたお金の仕組みを初めて理解できました。

目からウロコの内容に衝撃を受けた私。

すぐに確定拠出年金を元本保証型からインデックス投資に変更。
NISAもS&P 500にすべて切り替え、運用を始めました。

あのとき、行動に移したことが本当に大きかったと思います。

“知る”だけでなく、“動く”ことで、投資への不安が少しずつ安心に変わっていきました。

30代後半は、共働きで、貯蓄より投資に全振り

結婚して1年ほどで、第一子を出産しました。

そして私は、娘が0歳のときにフルタイムで職場復帰。

この時期までは「キャリアを諦めたくない」という気持ちが強く、
時短勤務という選択肢は、正直まったく頭にありませんでした。

ちょうどその頃、世の中はコロナ禍へ。

それまではフル出社が当たり前だったので、
もしあのまま出社前提の働き方が続いていたら、
私も時短を選ばざるを得なかったと思います。

そんな中で、夫婦ともに共働きで安定した収入があり、
少しずつ“貯蓄より投資”へとお金の使い方をシフトしていきました。

お互いの収入のうち、生活費を除いた余剰分は、
ほとんどをつみたてNISAやインデックス投資へ。

生活の基盤が整っていたからこそ、
リスクを取りやすかった時期だったと思います。

当時も今もですが、節約らしい節約はほとんどしていませんでした。

旅行も外食も我慢せず、でも“使う分だけ投資もする”というスタンス。
その習慣が、“お金を育てる”感覚を少しずつ育ててくれたように思います。

最初は慎重派だった夫も、私の姿を見て少しずつ興味を持ちはじめ、
私が説得して投資を始めるようになりました。

夫の方がもともと貯蓄が多かった分、
その資金を投資に回せたのは、タイミング的にも大きなチャンス。

今思えば、夫婦で“お金を学びながら増やす”最初のフェーズだった気がします。

40代になって、“これからの生き方”を考え始めた


30代で築き上げてきた夫婦の資産は、思っていた以上に増えていました。

コロナ禍の少し前から投資を始めていたこともあり、
ちょうど相場の波にうまく乗れた──運も良かったのだと思います。

そして、40歳を迎えた今。
急に「これからの人生」や「子どもとの時間」について考えるようになりました。

一番のきっかけは、「小1の壁」と呼ばれる、
子どもが小学生になるタイミングでの大きな生活の変化。

来年、娘が小学生になることを意識したとき、

「あと何年、一緒に遊んでくれるんだろう?」とふと思ったんです。

その瞬間、残された時間の短さを、はっきりと感じました。

これまでの私は、フルタイム勤務で、
平日は朝と夜のほんのわずかな時間しか子どもと過ごせない生活。

仕事で疲れきって、構ってあげられない日も多くありました。

でも、それも“家族の生活のため”だと自分に言い聞かせてきた。
「仕方ない」「みんなもそうしている」と、
どこかで納得させていたように思います。

だけど──
このままで、本当にいいのだろうか?

会社員として働くことは、安定した収入を得る代わりに、
子どもとの時間や、自分の人生の時間を差し出すことでもある。

もし、10年後に振り返ったとき、
“後悔しない”と言い切れるだろうか?

そう自分に問いかけた瞬間、
「後悔する」と、心の奥でハッキリと感じました。

30代から始めた資産形成が、40歳の私に“選択肢”をくれた。

退職を決断するまでには、これまでnoteでも綴ってきたように、
いろんな葛藤がありました。

積み上げてきたキャリアが途切れること。
自分のアイデンティティを手放すことへの怖さ。
そして、“何者でもなくなるかもしれない”という漠然とした恐怖。

さらに、収入がなくなったら生活は成り立つのかという不安も、
ずっと心の奥にありました。

気持ちの面では不安が拭いきれず、何度も迷いました。

気持ちの面では、最後まで不安を拭いきれなかったけれど、
一方で“現実”として、積み上げてきた資産を冷静に見つめたとき、
私は気づいたんです。

──今、仕事を手放しても、生活は変わらない。

この事実が、私の退職の決断を後押ししてくれたことは確かです。

30代からコツコツ続けてきた資産形成は、
いつの間にか“生き方を選ぶための安心”に変わっていた。

あの頃の自分の小さな一歩が、
今の私の大きな決断を支えてくれていたんだと思います。

選択肢を増やすには、資産形成は一つの有効な手段だと思う

もともと40歳になったとき、あと5年で会社員を卒業しようと思っていました。

7月までの私の気持ちは以下のnoteから。

自分でも予想していなかった会社員卒業は、思った以上の早さでやってきました。

その時に、悩みながらもその決断ができた理由の一つが、今まで培ってきた資産があったから。

私は、資産形成は、
“人生の選択肢を増やすためのもの”だと思っています。

私の場合、「退職を決断する勇気」につながりました。

もちろん、お金がすべてではありません。
でも、お金が「不安を減らす力」を持っているのも事実。

それが心の余裕となり、「もし今の働き方が合わなくなっても、別の道を選べる」という安心感につながっていると思います。

私が資産形成を始めたきっかけは30代前半。

その頃は“老後のため”や“将来の備え”という漠然とした目的しかなかったけれど、
今振り返ると、あの時に始めていたからこそ、今こうして“選べる自由”を手に入れられたんだと思います。

お金は、あればあるほど良いわけではないけれど、
「不安が減るくらいの安心」を持っていると、
目の前の判断が少しずつシンプルになります。

たとえば、
・今の仕事を続けるかどうか迷ったとき
・家族との時間を優先したいと思ったとき
・新しい挑戦に踏み出したいとき

どんな選択をするにも、“経済的な安心”があるだけで、
自分の気持ちに正直に決断できるようになる。

それが、私にとっての「資産形成の意味」なんだと思います。

今後は、退職してからのお金の使い方や、資産運用についてのリアルも発信していければと思います。

退職を考えたとき、「お金、どうしよう」と悩んでいる誰かの、
ほんの少しでも参考になれたら嬉しいです。


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