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ミッション:インポッシブルの過去作を1日1本ずつリピートしたおうちでM:i週間の日記



スパイ映画はお好きだろうか?
仮の姿で敵の裏の裏の裏をかく頭脳戦、迫る危険に手に汗を握り、キレッキレのアクションや思いもつかない特別仕様の道具にわくわくする。
映画の中でも、スパイものは個人的にかなり好きな方である。

007シリーズはあまり観ていないが、お気に入りはマット・デイモンの「ジェイソン・ボーン」や、コリン・ファースの「キングスマン」だった。
でもやっぱり、ずっと好きだったのはイーサン・ハントだと気がついてしまった。

1作目の「ミッション:インポッシブル」から実に29年がたった今年、シリーズ8作目となる「ファイナル レコニング」が公開された。
公開から2週間で早くも興行収入(先行上映含む)は30億円を突破したそうで、自分も公開日に観に行って売上げに貢献してよかったと思っている。

 タイトルに〝ファイナル〟がついている。
最終的な、最後の、になるのか?

M:iシリーズは全部観てきたつもりだが、何しろ29年である。内容を忘れていて伏線回収についていけないのは困る。
しばらく迷って結局、最新作を観に行く前に過去作を全て観返すことにした。
これが大正解だった。
数年ぶりに訪れたテーマパークで「ここってこんなだったっけ⁈」とまるではじめて来たかのように感じて楽しむがごとくである。

普段日記は書かないが、想像以上だった〝おうちでM:I週間エムアイウィーク〟の日記のようなひとりごとを書いておこうと思う。






ミッション:インポッシブル(1996年)
汗のひとしずくに息を呑む

5分の4拍子のテーマ曲をぜひ脳内再生していただきたい


5月16日(金)
週末なので、いよいよ過去作に手をつけることにする。
1作目が公開された1996年には社会人だったから、映画館へ行っただろうか?

「ミッション:インポッシブル」と言えば、天井から宙吊りになって任務を遂行する場面を思い出す。
記憶に残る印象的なシーンだが、それが1作目に登場していたことを全く覚えていなかった。

侵入したのは床へのわずかな重力だけでなく、室温の変化でも警報システムが作動する鉄壁のCIA本部のセキュリティルーム。
管理者のエージェントには薬を盛ってトイレへ直行させる。
彼が戻るまでがタイムリミット、温度計を確認しつつ体幹のみでバランスを取りながら、じわりとかいた汗が額をつたって今にも床に落ちてしまうのか、そのひとしずくに息を呑む。

ドッバババーーーン!!

2色を混ぜ合わせるチューインガム爆弾で巨大水槽を破壊して、激しい水流とともに窮地を脱出する。
ガラスも粉々に割れているが大丈夫なのか⁈
実際に16tもの水が使われたそうだ。

イーサンはスカウトするかたちで
天才ハッカーのルーサーと出会う。
こいつは信頼できるとお互いに感じたはず、
この先ずっと一緒のふたり。

自分にとってトム・クルーズと言えばイーサン・ハントなのである。
レインマン」(1988年)を観に行ったのは父の好きなダスティン・ホフマンのためだったし、「7月4日に生まれて」(1989年)や「インタビュー・オブ・ヴァンパイア」もトム・クルーズが目当てではなかった。

「ミッション:インポッシブル」を観てはじめて、トム・クルーズを認識したように思う。
1作目では短髪でエネルギッシュ、当然ながら20代は若々しいなあと思いきや、この時の年齢は34歳だったらしい。
長身でスラリとしたタイプではなく、厚みのある身体でとてもパワフルなイーサン・ハントは、トム・クルーズの出演作の中で初の続編シリーズを持つキャラクターとなった。





 M:i-2(2000年)
15分おきのアホっぽい笑顔

今回は長髪でとてもカッコいい(前髪ありの長髪好き)



5月17日(土)
 M:i-2と表記される2作目を観る。
敵はIMF(〝Impossible Mission Force〟)の元諜報員という過去を持つテロリストで、かつての同僚でもある。

見どころのスパイ道具として(将来的には3Dコピーで作製される)本物そっくりの変装マスクがある。
今作では敵がマスクをかぶってイーサンに変装し、味方を騙すシーンがあった。
これについて「お前の真似をするには15分おきにアホっぽい笑顔を作らなきゃならない」とか何とか言われていたイーサンだったが、確かに無敵でチャーミングな笑顔を見せていた。

それにしても、驚くほど内容を覚えていない。
もしかしたら2作目は観ていなかったのか?
3年後の「ラスト・サムライ」(2003年)の方はまだ記憶にあるのだが。

せっかくの休暇に命がけで一体何をしているのだ


オープニングからすでに雄大な大自然の中、断崖絶壁にへばり付いてよじ登っているイーサンが映る。
命綱的な物がほとんど見えないのだがどうなっているのだろう?
もう何かのミッションに臨んでいるのかと思ったら、なんと休暇中だというではないか。
こんなに危険なバカンスを過ごすなんて、さすがイーサンである。
周囲はトム・クルーズを止めたが、スタントなしで撮影されたそうだ。




 M:i-3(2006年)
何をしても愛するジュリアだけは守る

お互いが誰よりも大切な相手



5月18日(日)
明日は仕事で朝早いけれど、迷わず3作目を観ることにする。
 M:i-3はテレビでも何度か放送されていたと思う。
敵によって頭に埋め込まれた小型爆弾を無効にするため、自分に電気ショックを与えるシーンはよく覚えている。
心肺蘇生で目覚めてすぐに銃を構える姿も印象的だった。

驚いたのはそのとき一緒にいて必死に助け合い生き延びた女性について、あまりに覚えていなかったことである。
3作目が公開された2006年は、まだ子どもが小さかったので映画館には行けなかった可能性が高い。
レンタルして観たのだろうが、イーサンにとって〝ただひとり愛した人〟と言えるジュリアの存在をわれながら忘れ過ぎである。
それとも当時の自分はまだちゃんと大人ではなくて、愛とかなんて考える余裕もなくて、そのせいでイーサンの思いを流し見してしまったのかもしれない。


吹き飛ばされ叩きつけられてもどんな困難も飛び越える


もしくはアクションに目を奪われ過ぎて人間ドラマの記憶が抜け落ちたのか。
無謀な暴走に見えるイーサンの全ての行動の目的は、愛するジュリアを守ることである。
守りたいものがあるということは、弱みを持つことを意味する。
それゆえにノンストップでノーブレーキ。

それにしてもトム・クルーズは、どうしてこんなに危険なシーンを頑なに自分でこなすのだろう。


この先ずっと一緒の3人


3作目にして登場する超優秀なエンジニア、サイモン・ペッグ演じるベンジー
明るくて軽めの〝you know?〟が癖になる。
異国の地でイーサンの全力疾走を可能にしたのは、ベンジーによる遠隔道案内ナビである。

さらに、今作でJ.J.エイブラハムが映画監督デビューをしていることも忘れてはいけない。
これまで観た海外ドラマNo.1かもしれない
「LOST」(2006〜2010年)で注目されたJ.J.は、このあと「スタートレック」3作(2009〜2016年、おもしろいのでオススメ!)や「スターウォーズ/フォースの覚醒」(2015年、かなり好き!)を監督することになる。

そして「ミッション:インポッシブル」としても3作目から4作目へ、はじめて登場人物やストーリーが続くことになる。




ミッション:インポッシブル
ゴースト・プロトコル(2011年)
チームは孤立無援で強くなる

高い高い高い高い!!



5月19日(月)
前作から5年、1作目からは15年がたっている4作目。
イーサンがドバイにある高さ世界一の超高層ビル(全高828メートル!)の外壁を登るのは、そこからしか侵入できないからである。
メイキング映像も公開されており、50歳のトム・クルーズが本当に宙吊りになってアクションをこなしているのは有名な話だ。
長い時間をかけ、数えきれないトレーニングを重ねて鍛え抜き、世界中のミドル世代に勇気を届けてくれたのだなあと思う。

今作では国から見放されたイーサンたちが、少ない装備と知恵と仲間たちのスキルを総動員して〝核弾頭を止めるため〟の自主的なミッションを続ける。
イーサンは「核を最優先しろ!」と言う。
現実の世界でもしも一発でも核弾頭が発射されれば、その報復や余波により地球上は廃墟と化すだろう。
映画やそのほかの全ての文化は滅び、トム・クルーズが体を張って楽しませたいと願う観客たちも誰もいなくなる。
イーサンの言葉にトム・クルーズの思いが重なってくるような気がした。

危ない危ない危ない危ない!!!


キャストもとても魅力的で、ドラマ「LOST」の人気俳優が(冒頭にすぐ暗殺されてしまうが)エージェントを演じていて脈拍数が上がる。
冷徹な暗殺者はレア・セドゥが演じており、報酬のダイヤモンドに触れるときだけゆるむ表情に、観ている方の気持ちも揺れる。

青い髪のレア・セドゥの映画は忘れられない
のちに「007」に2作続けて出演している



遠隔道案内ナビ役だったベンジーが今作では「試験にパスしたんだ!」とうきうきで現場に加わっている。
特殊な道具が多く登場するかと思えばそれが不調だったり、コミカルでハラハラするシーンもあって楽しいのは、コメディアンでもあるサイモン・ペッグのかもしだすキュートな空気感のせいかもしれない。

さらにチームにはウィリアム・ブラントというエージェントが登場するが、演じるのはジェレミー・レナー、マーベルでは弓矢の名手ホークアイの人である。
弓矢がなくてもキレキレで、ほかの作品(マット・デイモンの「ジェイソン・ボーン」の続編)でもスパイを演じていると知ってそれも観たくなってしまった。

前作で描かれたイーサンの最愛の人ジュリアとは死別しており、それについて話さないことがなおさら悲しみを感じさせた、のだが。

うれしいことにジュリアは生きていることがわかり、ただその身の安全を守るためにイーサンたちが死を偽装して新しい人生を用意したことが明かされる。
これがほんとの愛だなあと涙をぬぐった自分は、ストーリーのこの部分のことはすっかり忘れていたのだった。





ミッション:インポッシブル
ローグ・ネイション(2015年)
追って追われて追いつめられて

ヘルメットもないけれど好きなだけかっ飛ばしていこう


羽の上にイーサンがいるけれど飛行機は間もなく離陸する


前作と同じ顔ぶれがうれしい
変化するイーサンとの関係性も見どころだったが
ウィリアム役のジェレミー・レナーはパパ業優先のため
残念ながら次の作品には出演していない


ベンジーは最初にイーサンを助けようと行動する
おもしろいだけじゃない、今回も現場で大活躍の頭脳派


今作から登場する敵が味方かわからないイルサ
実はイギリスMI6のスパイで敵に潜入中
攻撃したかと思えば助けたりもしながら
イーサンとの距離が近づいてゆく



5月20日(火)
過去作のリピート5日目。
1日1本「ミッション:インポッシブル」を観ないといられない体になりつつある。

今作から最新作までの4作品の監督を、クリストファー・マッカリーが連続してつとめている。
トム・クルーズと意気投合し、どんなスタントをしたいか?から一緒にストーリーを考えていくというのは本当なのだろうか。

「我々は影に生き、影に死ぬ。愛する人のために、未知の人のために。」
とは、かねてより語られるイーサンたちIMFの合言葉である。

今作でIMFは解体され、イーサンは反逆者(もちろん濡れ衣)としてCIAに追われている。
それでも身を隠しながら、世界を危機に陥れるであろう敵をひとりで追い続けている。
自分といると危険が及ぶため仲間を近づけまいとするが、長年の友となったルーサーやベンジーをはじめ、少しずつイーサンのもとへチームが集まってくる。
信じられないほどのアクションと並んで、お互いを思って全力で助け合うチームワークもこのシリーズの大きな魅力なのである。

目の前の大事な人のため、そして見知らぬ人々の平穏を守るため、人知れず奮闘するイーサンたち。
映画の中では過去作のヴァチカンやクレムリン、ムンバイ、今回もウィーン、モロッコ、ロンドンと行く先々の街でかなり派手に目立ってはいるが、ふと空想してしまう。
現実の世界でも知らないところで、凄腕のスパイたちが和平を取り持ってくれはしないだろうかと。





ミッション:インポッシブル
フォール・アウト(2018年)
あなたがいるから、安心して眠れる

前作から続いて同じ敵を追いかける
ミッションは3つのプルトニウムの奪還


いつメン!

イルサもチームに入りイーサンのそばにいることを選ぶ
恋愛模様は描かれないがうっすらと進展してゆくふたり


それぞれが自分の持ち場で全力を尽くす


熱い魂を感じるイーサンの走る姿は
シリーズを通しての名場面である


とんでもないアクションも必要性を感じてしまうシナリオ



5月21日(水)
過去作は残りふたつ、つまり明後日の公開日に最新作を観に映画館へ行けるということだ。

タイトルの「フォールアウト」からは高い所から落ちるようなイメージを持ったが、放射性降下物(死の灰)のほか、予期せぬ余波、副産物という意味があるそうだ。
イーサンが過去にした選択が原因で、新たな脅威をもたらしてしまうことを暗示しているのか。

敵が思わぬところに潜んでいたり、目的のためにミッションとはかけ離れたことをしたり、ストーリー展開や相関図は複雑で目まぐるしいが、人気の高い6作目である。

イーサンはもう〝アホっぽい笑顔〟を浮かべる暇もなく、常にミッションに全力だ。
けれど、目的のプルトニウムが目の前にあっても、仲間の命が危険とあらばあっさり手離す。

3つのプルトニウムの爆発までのタイムリミットが迫るなか、チームは敵を追ってカシミール地方へ。
そこでイーサンはなんと、唯一愛して〝一緒に普通に暮らすこと〟を夢見た相手、ジュリアと再会する。
映画の中で作られた運命とは言え、一緒にはなれない切なさでいっぱいになった。
ふたりは驚きに声を上げることも、懐かしさや、穏やかに続いているであろう愛情を表すようなハグもしない。


医療キャンプで活動していたジュリア
生死に関わる危険を承知で
プルトニウム爆弾の導線処理をするルーサーを手伝う


それでもイーサンを理解しているジュリアは、自ら危険な手助けを申し出る。
ルーサーとジュリアでひとつのプルトニウム爆弾を、また別の場所ではイルサとベンジーが格闘の末(このシーンも好きでもう1度観たくなる)もうひとつのプルトニウムを、さらにヘリコプターの空中戦でイーサンが死闘を繰り広げて爆発を阻止し、impossibleをpossibleにする名場面が続く。

任務のあとジュリアとふたりきりになったイーサンは、ただひたすらに謝る。
自分の選択がもたらした思いがけない余波とも言える、大切な人を危険な目に合わせたことだけでなく、出会ったこと、愛したこと全てを謝りたかったのかもしれない。
そんなイーサンにジュリアは
「あなたがいるから、安心して眠れる」
と静かに、確かに伝える。
自分のいる世界とは違うけれど、いるべき場所にいるイーサンへ、この上ない肯定の言葉だった。






ミッション:インポッシブル
デッド・レコニング(2023年)
たとえ同窓会だと言われても


5月22日(木)
ついに最後の1本。
明日は仕事のあとレイトショーで最新作を観る予定。

前作から5年たっているが、新型コロナの影響で撮影が中断したり、プロモーションも中止、公開も延期されてしまった作品である。
長期の撮影でかさんだ制作費に比べると興行収入としてはシリーズでは真ん中くらいだったようだし、いろいろな批評コメントもあった。
けれど、30年近くここまでついて来たファンたちにとっては間違いなく、待ちかねたイーサンたちとのうれしい再会となったはずだ。

イーサン、ルーサー、ベンジー、イルサ
見慣れたチームの安心感


今回の敵は高度なAIが人間社会を脅かし、やがては支配していくという脅威である。

ハイスピードのオートバイに乗ったまま崖からジャンプするスタントはもちろんすごかった。
シリーズを追うごとに、アクションは派手に規模も大きくなって度肝を抜かれる。

それを生身で体現するトム・クルーズは、イーサン・ハントのキャラクターに命を吹きこむ。
まるでイーサンが現実にそのミッションに立ち向かっているような錯覚を覚えるのだ。
このリアリティこそが、自分で危険なスタントをこなす目的なのかもしれない。
インタビューでは自分が楽しいからやっているとも語っていたけれど。

印象に残った場面は、意思を持ったAIにデータを奪われたり改ざんされないよう、広い広い部屋で見渡す限りに並んだたくさんのデスクのタイプライターで、大勢の人々がデータをひたすら紙に打ちこむシーンである。
デジタルからアナログへ避難する、こんなことが実際に起きそうな気がずっとしているのだ。

もうひとつは、イーサンの全力の走りだった。
若い頃の姿とくらべることには何の意味もない。
イーサンの走りには、60歳になっても変わらず魂がこもっていた。
なぜだか、ただ走っているだけのシーンで涙があふれた。

けれど、どんなにイーサンが必死に走り続けても、全員を助けることは叶わない。
イルサはひとり敵と戦い、接近戦で命を落としてしまうのだ。
どうしてイーサンからまた奪ってしまうのか。
イルサはいろいろな面で魅力的な人だったので本当に悲しかった。
撮影が長期などやむを得ない事情もあるようだが、まだ葬儀のシーンはなかったので、いつかどこかでふいに現れて驚かせてほしいと願っている。

イーサンとイルサの何とも言えない関係
お互い諜報員としての苦悩をわかり合い
人として仲間として信頼する相手となり
大切で寄り添いたいと思い合っていたのに



長い付き合いの仲間も60代、50代になった
自分も彼らと一緒に歳を重ねてきたと思える


長く続いた映画のシリーズで、主人公が年齢を重ねてから久しぶりに続編が公開されると、同窓会のようだと言われることがある。

インディ・ジョーンズが70歳になっている「運命のダイヤル」(2023年)や、ネオやトリニティが中年の姿になっている「マトリックス レザレクションズ」(2021年)のときもそうだった。
若い全盛期の輝きとは違う、まるで内輪で盛り上がる同窓会のようだとあまりいい意味ではない感想も目にした。

同窓会を楽しみたいなら、同窓生になればいいだけである。
その映画のシリーズを1作目から順に観ていけば、最新作にたどり着く頃にはすっかり気持ちはチームの一員になっているはずである。
ずっと昔からシリーズを観ていたファンが楽しんで得をする仕掛けのある映画は、粋だと思うのだ。





ミッション:インポッシブル
ファイナル・レコニング(2025年)
映画館でトム・クルーズは待っている


5月23日(金)
最新作の公開日、映画館へ。
レイトショーを観た。
夜更けの帰り道、頭の中でずっとあのテーマ音楽が鳴っていた。

〝人生は選択の連続だ
 ひとつの選択が全てを決めるのではない
 自分は自分の選択を後悔していない
 お前もそうなれ〟

寡黙だがイーサンの近くで遠くで、いつも支え合ってきたルーサーは呼びかける。
かつてイーサンが激情の余り敵の命を奪いかねないときには、ルーサーがさとして冷静さを取り戻させたこともある。
ジュリアのことも、イルサのこともイーサンのために気にかけていた。
シリーズの1作目からイーサンと共に登場し続けているルーサーは、天才ハッカーと称される自分のスキルの全てを形にしたのち、「影に生き、影に死ぬ」という言葉通り、見ず知らずの人々を救うために命を落とした。

トム・クルーズはイーサン・ハントを通して、何気ない日常を手に入れることの難しさを伝えてくる。

あっという間に世界中の各施設の核ミサイルのシステムを乗っ取るAIの前に、人類はどの国の人間でも同じ運命を生きる。
いい方の未来を望んで、選択をすること。
無事に明日を迎えるために。

世界中で今作が大ヒットして、各国の偉い人たちもイーサンの味方になりたいと思ってくれたらどんなにいいだろう。
もう誰も核のボタンを押さない世界になってほしいと、きっとイーサン・ハントはまた命を懸けるのだ。

IMAX®レーザー/GTテクノロジーという、日本に2か所しかないという巨大スクリーンの映画館施設が気になっている。
もし体験するとしたらやはり「ミッション:インポッシブル」が最適な気がする。
イーサンが、トム・クルーズが映画館で待っている。

劇場で近くに座った人のポップコーンを食べる音が大きくて腹を立てる、それが1番嫌なことになるくらいの、穏やかな日々を心から願ってやまない。


いい歳の取り方をしているのはイーサンだけではない。
1作目で薬を盛られてトイレから出られなくなり、
あげくイーサンに機密を奪われたせいで左遷となった
CIAエージェント、ダンローが最新作に登場している。
アラスカで過ごしてきた長い年月は彼にとって
CIA時代よりも素晴らしいものであったようだ。



戸田奈津子さんの字幕もとてもよかった





おまけ
ベンジー役のサイモン・ペッグが好き過ぎる

「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)

トム・クルーズとJ.J.エイブラハムが
この作品のサイモン・ペッグを気に入って
ベンジー役が決まったと知って思わず観てしまった
監督は「ベイビー・ドライバー」(2017年)
のエドガー・ライト

ベンジーを観るために
ミッション:インポッシブルシリーズを
またリピートしてしまうかも♡







画像はmission:impossible公式サイト
filmmarksからお借りしています。

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くまのマフィン ここまでお読みいただきありがとうございました。 思いのカケラが届きますように。

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