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【初めまして】冷たいキーボード、牛の体温、そして南風。39歳、私が「旅するライター」になるまでの現在地

プラスチックのキーボードを叩く、冷たくて乾いたカチャカチャという音。
少し前まで、それが私の世界の全てでした。
初めまして。今年で39歳になります。
私は今、これまでの人生のすべてを詰め込んだスーツケースとパソコン1台で、「旅するライター」という新しい生き方に挑戦しようとしています。
なぜ、安定の会社勤めを捨てて先の見えないライターの道を選んだのか。
それは、私が「極限の効率化」と「泥臭い命の現場」という、真逆の2つの世界を知ってしまったからです。
少しだけ、私の人生の実験に耳を傾けてもらえたら。

効率化の果てに感じた「完璧な息苦しさ」

引越し、通販、商社、保険。
私は10年間以上、全く異なる業界を渡り歩きながら、「事務職」として生きてきました。
求められるのは常に「論理」と「効率」。
複雑なExcelの関数を組み上げ、いかに無駄を省き、日々のタスクやトラブルを完璧に「処理」していくか。画面と睨み合い続けた私の手は、いつの間にか感情を切り離し、機械のように正確に立ち回るプロになっていました。
仕事はそれなりに回る。想定外にも無難にこなす。
でも、ふとPCの電源を落とした時、真っ暗なモニターに映る自分の顔は、どこかひどく冷めきっていたのです。
「だれ、こののっぺらぼう?」
その疑問が確信に変わった時、私は10年握りしめていたマウスを手放しました。


Excelが全く通用しない「命の現場」へ

次に向かったのは、それまでのオフィス街とは対極にある場所。
北海道の凍てつく空気の中にある、酪農の現場でした。
そこで待っていたのは、完璧な予定調和など一秒たりとも存在しない世界です。
500キロを超える巨大な牛の腹に触れた時、ズン、と伝わってきた圧倒的な命の熱。
それは、どれだけ緻密な計算式でも絶対に弾き出せない温度でした。
泥にまみれ、予測不能な生き物と真正面からぶつかり合う日々。牛たちは、私のキャリアや効率化のスキルなんて一切評価してくれません。ただ「今、目の前の命にどう向き合うか」だけが問われる泥臭い時間の中で、私の中にあった冷たい殻は、心地よい音を立てて崩れていきました。
コントロールできないものを受け入れるタフさ。
そして、失いかけていた「人間らしい感情の揺れ」を、私は北海道の土の上で取り戻したのです。

南風に乗せる、新しい「私の言葉」

効率だけを追い求めた10年の事務職。
命の熱に触れ、泥にまみれた酪農の日々。
全く違う二つの世界を知った私は、この両方の視点を持っている自分だからこそ、書ける言葉があるのではないかと気づきました。
事務職で培った「物事を論理的に構成し、わかりやすく伝える力」。
酪農で学んだ「現場の生々しい温度感や、感情の機微を掬い取る力」。
この2つを掛け合わせて、誰かの心を動かす文章を書きたい。
そう決意した私は今年の5月、南の果ての島へ移住します。
もう一度、あのキーボードを叩くために。
ただし今度は、冷たい蛍光灯の下のデスクではなく、島を吹き抜ける暖かい南風の中で。

最後に:39歳からの泥臭い実験を、見届けてくれませんか?

「39歳からの未経験ライター」
世間から見れば、無謀な挑戦かもしれません。
けど、寄り道だらけに見えるこれまでの点と点は、すべてこの文章を書くために繋がっていたのだと言える人生にします。
このnoteでは、南の島での移住生活、ライターとしてゼロから這い上がっていくリアルな過程、そして旅先で出会う風景や温度を、包み隠さず綴っていきます。
もし、この記事を読んで「こいつの挑戦、少し面白いかもしれない」と1ミリでも感じていただけたら、ぜひ「スキ」と「フォロー」をお願いします。
あなたのそのワンクリックが、見見知らぬ土地でPCに向かう私にとって、何よりのエネルギーになります。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
南の島からの次の便りを、楽しみにしていてくださいね。


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