『ほんとうに大切なことは目に見えない』 一度失明した僕が娘の笑顔を追いかける理由 【ぱぱおさんの独り言】
こんにちは、ぱぱおです。
みなさん、「星の王子様」ってお話、読んだことありますか?
あらすじ
「星の王子さま」は、砂漠に不時着した飛行士と、故郷の星からやってきた王子さまの交流を描く物語です。
旅を通して、王子さまはキツネとの出会いなどを経て、「愛」や「絆」を深めることの意味、そして大人たちが忘れた純粋な心の価値を学びます。
そのなかで、王子さまはキツネと出会うのですが、そのキツネが王子様にとても大切なことを教えてくれるんですね。
「ほんとうに大切なことは目に見えないんだよ」
有名な言葉ですので知っている人もいると思いますが、この解釈は人によってさまざまな受け止め方ができるかもしれませんね。
さて、今日はちょっと長くなっちゃいましたが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
「失明」という経験
実は僕は一度右目を失明しました。
いまはなんとか矯正視力で1.0見えるレベルまでは回復したのですが、一度目の光を失った時、いろいろなことを考えました。
視力を失った原因は「網膜剥離」。
仕事中、なんか目がかすむような違和感があり、なんだかなぁ、なんて思っていたら、飛蚊症のように目の中にブヨブヨ浮くようなものが、水を流し込んでいるような感じで徐々に増えていく。
そして視界の端っこが黒くなってくる気がする。
眼球を下向きにしたら瞼が視界に入って影が入るような、そんな感じで。
それが1時間、2時間と時間が経つにつれその黒い範囲が広がってきて、4時間後には右目の下半分が瞼に隠れたような真っ黒な世界に。
会社を早退し、家の近所の眼科へ行くと、大学病院への紹介状を書かれ、明日朝一でいくように、と言われました。
夜寝るころには右目は、閉じても、開けても、真っ暗な闇の世界になっていました。
緊急手術へ
翌日、大学病院で、網膜からはがれてしまっていること、中心の視神経のところも外れているので、仮にくっつけたとしても後遺症があるであろうこと、今すぐ手術を行うこと…を告げられました。
心の準備もクソもなく、局部麻酔で即手術。
手術内容は文字にするとだいぶエグいので割愛しますが、その術中、死ぬほど不安になって、ジアゼパムの点滴をぶち込まれて、辛うじて意識を保つようなそんな時間でした。
術後は1週間入院し、トイレと食事と目薬をさす時以外は常にベッドでうつ伏せで過ごすしました。
先生からは、「右目はくっつけた。しかし、左目もそう遠くない未来はがれるだろう。左目も含め、改めて処置したほうがいい」と。
右目が見えるようになるのかならないのかわからない状況で左目の"余命宣告"までされ、気を紛らわせるための本やスマホも見ることができず、ただうつ伏せで闇の中で過ごす1週間。地獄でした。
うつ伏せの闇の中で
その闇の中で、ずっと考えていました。
当時2歳だった娘。
まだてんかんも知的障害も発達障害もわかってなかったころ。
心疾患の手術を乗り越え、この先明るい未来が待っているはずと何も疑わなかった娘の成長が見えなくなる。
まだあの子の入学式も、卒業式も見ていない。成人式も、結婚するところも何も見れなくなるのか、と思うと泣けてきました。
7日間の入院を経て退院しましたが、右目は濁って物は見えない。
手術と、未来へのショックが大きすぎて鬱っぽくなってしまい、少しの刺激でも今までの数倍ショックを受けるような日々。
家に戻っても約1か月うつ伏せで眠る生活を経て、ようやく目の炎症も収まり、「ふつうの見ための目」に戻りましたが、左目をつぶってみる右目でみる世界は、大きく視力も下がっただけでなく、線がゆがみ、色覚異常もあり、今まで見ていた世界ではなくなっていました。
闇の中で気づいたこと
今まで当たり前に見えている世界がとても幸せなこと。
自分の家族、子供の顔が見れること、笑顔になる瞬間が見えること、どれだけ幸せなことか。
当たり前すぎて感謝を忘れていた。見えてることに感謝するなんて考えたこともなかったくらい当たり前だったこと。それがいかに幸せだったのか。
僕は、遠くない未来…先生が言うには「5年くらい」で…左目も同じ状態になる、と言われました。
幸せって何だろう
この”失明”経験を経て、幸せって何だろうが見えてくるようになりました。
「笑顔」の裏にある”幸せ”、”人生の豊かさ”、”家族のあたたかさ”、といったものは目に見えないですよね。
でも目には見えないそれらの支えがあって、人は笑顔になれる。
笑顔が見れなくても、幸せを感じられる環境ができたなら、きっと笑顔でいてくれる。
だから僕は、「笑顔」の裏にある、目に見えない「幸せ」という本当に大切なものを大事にしていきたい。
そんな思いで子育てをしてきて、その娘のできた!がほかのみんなの幸せにもつながるようにーーそんな思いでnoteを紡いでいます。
「5年」が経って
幸い、その「5年」が経過した今も、まだ左目は剝がれずに見えています。
右目の後遺症もかなり軽減され、視界の歪みや色覚異常もほぼなくなりました。
この経験を経て、大切なことは表層理解でなく、その裏にある”なにか”を見逃さないことだなっておもいました。
例えば、目に見える「笑顔」、時には「焦り」や「不安」…。
その裏に潜むなにがこの子のこの表情を作っているのか、とか。
「本当に大切なことは目に見えない」。
目で娘の笑顔が見れるのは幸せなこと。
そのうえで、目に見えていること、耳で聞こえたことの裏側を感じ取り、支え、本物の笑顔になるための導き方ができるよう、頑張っていきたいですね。
明日も、目の前の我が子の「できた!」という最高の笑顔を見つけましょう。
この記事が、誰かの“できた!”につながれば幸いです。
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明日もまた、いい一日になりますように。
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