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講談社・現代ビジネス/松本清張「初の本格評伝」が登場! いかにして「国民作家」となったのか?/酒井信

 講談社の現代ビジネスで、新刊『松本清張の昭和』(講談社現代新書 2025年12月25日発売)をとりあげて頂きました。清張の人生を通して昭和の歴史、メディア史が体感できる内容です。

 概要は下のとおりです。この記事では「まえがき」の抜粋が読めます。

いかにして松本清張は「国民作家」となったのか。想像を絶する貧困、学歴は高等小学校卒という逆境から大きな運をつかみ取った、昭和の文豪。そのドラマチックな生涯を描く「初の本格評伝」がまもなく発売されます。この記事では、同書の「はじめに」を先行公開します。

※この記事は、昭和の国民作家・松本清張の生涯を描いた評伝、酒井信著『松本清張の昭和』(2025年12月25日発売)より「はじめに」を抜粋・編集したものです。

「人生には卒業学校欄というものはないのだよ」

 と、松本清張はエッセイ「学歴の克服」(1958年)で述べている。清張は高等小学校卒業後、給仕を経て印刷画工として働き、戦前・戦後の困難な時代を生き抜き、41歳で作家としてデビューを果たした。デビュー当時は朝日新聞社に勤務していたが、彼は記者職ではなく、広告の版下を制作する印刷画工として働いていた。

 朝日新聞西部本社時代の松本清張を知る元同僚の岡本健資(たけし)は、次のように回想している。

「彼は腰にぶら下げた汗臭いタオルで、汗まみれの顔をさも心地よさそうに拭った。/人は、彼のことを、『よごれ松』と呼んだ。小説を書くようになってからは、さすがに聞かれなかったが、ワイシャツの裾がズボンからはみ出していても、兵隊靴の爪先が開きかけていても、彼は平気だった」(「朝日新聞広告部時代 あのころの松本清張」)

 清張は高等小学校卒の学歴と「よごれ松」と呼ばれる風貌で、朝日新聞社内でも無視されたり、机を離されるなどして冷遇されていたが、「小説を書く」ことで、一矢報いたのである。

講談社 現代ビジネス

『松本清張の昭和』の紹介記事が、いくつか出る予定です。この本に関連したイベントの話も徐々に進んでいます。新刊『松本清張の昭和』(講談社現代新書 2025年12月25日発売)、どうぞよろしくお願いいたします!


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酒井信 『松本清張の昭和』講談社現代新書『吉田修一と『国宝』の世界』朝日新聞出版 ありがとうございます! 今後ともよろしくお願いいたします!

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