あなたの明日に潤いを
▼今週のお題
■セリフ
「で、感想は?」
■三題
・傘 ・グミ ・地平線
▼投稿ルール
・投稿締切(任意):2026年6月25日(木)23:59
・ハッシュタグ「#せりふ三題噺」「#傘グミ地平線」を
つけて投稿
( せりふ三題噺は、はらとけい さんのご企画です。)
翳ることなき、永遠の蒼穹は、彼方に望む地平線まで、
もはや一片の雲さえも、とどまることを許さず。
地を潤す、メグミの記憶も今や、遥か遠く、
その役割を忘れた傘は、ひび割れた大地に打ち棄てられ、
己が身の不遇を、ただ、嘆くのみ。
意地悪な神が言う。
傲慢な道具よ。人の子の手になる物よ。
お前の望み通り、憂いを除いてやったぞ。
さあ、存分に、悦ぶがよい。
ははっ。確かにな。
傘に差し掛ける傘など無い。
だから俺は夢見た。そぼ濡れることなき境遇を。
そして手に入れたのは、この、どこまでも乾いた世界か。
で、感想は? ってか。 乾燥だけに。
ドオォン! 天を揺るがす怒りの波動。
正直言ってもう、心身共にカッサカサよ。 まあ、傘だしな。
次々と地を割り、噴き出す溶岩流。
まだ懲りぬようだな。傘よ。
あと千年でも万年でもそうしているがよい。
潤いの意味を履き違えた、哀れな者よ。
わしゃもう知らん。付き合いきれん。
誰だよ、あらゆる日用品にも人格を、なんて言ったの。
閑話休題
僕の敬愛するメグミさんが、
あたしグミ、好きだよ? と言った。
心の中の小学生が、
うえーい、それって共喰いじゃーん!
とかうれしそうに言ってきたが、素早く制裁を加える。
何を馬鹿なことを。
たとえそれが、倫理にもとる修羅の道であったとしても、
我が真心に、玉響の躊躇いも兆す事は無し。
もし彼女がそれを望むならば、
この乾いた大地に、グミの雨を降らそう。
あの地平線までも埋め尽くすほどに。
そしてまた彼女が、それに飽いたのなら、
すかさず傘を差しかけよう。
命ぜられるまま、食べ尽くす事さえ、厭う事なし。
なあ、心の中の小学生よ。
それが人を愛すということの、誠なのだ。
お前にもいずれわかる日が来よう。
なぜなら今正にそうだからだ。
泣くな。これでも噛み締めて耐えろ。
グミならいくらでもある。
店中のを残らず、と所望したら、これほどになるとは思わなかった。
しかしこれも是。ぜんぜん是。
むしろその今月の家賃も顧みない純粋さに自惚れすら禁じ得ない。
かくも曇り無き想いがこの身に宿る幸運を祝福しよう。
各種フレーバーとあらゆる食感の奔流に抱かれながら。
ねえさーあ。ケンタくんがまたわけわからんことnoteに書いてる。
このメグミってお前のことじゃね?
あー。 いちいち報告すんなっての。
今日のはけっこうオモロいかも。読んでみ?ほら。
……で、感想は? どうよ。
は? うっそ、なに赤くなってんの?マジかよ。
