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幸福は、構築できる。諦めるにはまだ早い。そして人生は十分に長い。

幸福とは何か?
そう考えたとき、結局のところ幸福とは、自分の性格と価値観を前提にして、脳を喜ばせることなんだと思う。
社会に貢献することや会社の役に立つことに強い喜びを感じる人もいるだろう。そういう人は、組織やチームの中での役割に意義を見出し、全体主義的な価値観で生きることがうまく機能するはずだ。
でも、俺のように個人主義で、誰かに合わせて生きることにあまり意味を感じない人間にとっては、組織や社会への貢献なんて優先度は高くない。
それよりも、自分が何を面白いと感じるか、何にワクワクするか、何をしているときに時間を忘れるか──そういう「個人の認知」を満たすことの方が圧倒的に大事だ。

ただ、幸福はそんなに単純なものじゃない。幸福は一筋縄ではいかない。
特に40代になると、多くの人が「ミドルエイジクライシス」に陥る。早い人なら30代後半、遅くとも50代には必ずやってくる。この「ミドルエイジクライシス」というのは、心理学的には**「人生の中間地点で自分の生き方や価値観、達成感、未来への希望を問い直さざるを得なくなる心理的な揺らぎ」**のことだ。
仕事での成長曲線が鈍化し、家族との関係もマンネリ化し、若い頃に抱いていた夢や野心はいつの間にか色褪せていく。
「このままでいいのか?」
「自分の人生、このまま終わっていくのか?」
そんな問いがふと頭をよぎり、今までの生活や価値観を根底から疑い始める。
これは個人の弱さなんかじゃない。発達心理学的に見れば、脳が「次のステージに進むための問い」を投げかけてきているだけだ。
だからこそ、この時期に自分の幸福を再定義していく必要がある。

そして、幸福というのは以前の原稿でも書いた通り、複合的なものだ。
金があればいい、健康ならいい、友達がいればいい、いい会社に勤めていればいい、家族が仲良ければ満たされる──そんな単純なものじゃない。
幸福は、いろんな要素が折り重なっている。
金があっても、健康を崩せば幸福度は下がるし、友達がいても仕事がうまくいかなければ満たされない。家族が仲良くても、自分自身が人生に納得していなければモヤモヤは消えない。
つまり、幸福は「複数の要素のバランスと納得感」で成り立っている。

もちろん、生活が脅かされるような状況──たとえば住む場所がなくなるとか、食うに困るとか、健康を失うとか──そんな状態は避けなければならない。
でも、そこさえクリアできれば、あとは**「自分にとっての幸福」を自分で考え、設計し、微調整し続けていくことが大事**だと思う。
そしてそのためには、何よりもまず、脳みそを健全に保つこと。
つまり、ストレスで思考停止せず、感情の波に飲まれず、「自分が何を大切に思い、何に喜びを感じるのか」を考え続けられる認知のクリアさを保つことが必要なんだと思う。

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