見出し画像

選挙結果振り返り(2025 5.18投票)


 「共産系町長の誕生!」という驚きの結果が出た昨日の選挙。 いろんな要因が有りましたが、「継続は力なり」だというコトを皆様に知っていただきたい。 特に共産以外の非自民系支持者の方に是非見たいただきたいです。




◎茨城県・常陸太田市長選挙

 1期務めた現職が引退を表明。 次の座を4期途中で出馬した元市議、1期途中で出馬した40代の元市議、同じく1期途中で出馬した60代の元市議の3人で争い、市議4期経験の元市議が当選しました。

 当選した候補は市議時代、自民所属だったため、梶山弘志、及び “梶山一族” のお膝元である常陸太田市では有利だと見ていましたが、組織力で押し切った形でしょう。 公約に掲げた「帯状疱疹ワクチンの接種費用無償化」をぜひ実現していただきたいものです。

 敗れた新人のうち、2022年の市議選でトップ当選し今回出馬した60代男性は約600票差(得票率3.03%差)に迫ったのは大健闘ではないでしょうか。 EVバス事業や新体育館建設を見直すという訴えが、多くの支持を集めたと思われますが、あと一歩届かずでした。

 上位2候補の政策がぶつかり合う中で割を喰ったのが40代の元市議。 「88の公約!」とチカラ強く掲げていましたが、それが逆に主張がボヤけるコトになってしまい、自身の得意分野である福祉分野のアピールが弱まってしまったのではないでしょうか。

 現地に行っていないので詳しいコトは言えませんが、自民の組織力も有りつつ政策で争われた選挙になったのだと私は見ています。


◎埼玉県・和光市長選挙

 2期目を目指す現職に、元市議が挑む一騎打ちは、現職が2選を果たしました。

 前市長の後継として和光市初の女性市長になった現職ですが、前市長時代からの問題が片付かず、議会と対立が続いていました。 そんな中で市議を3期10年務めた男性が立候補し市議の大半が応援につきましたが、“2期目を目指す現職” という基本的に盤石な相手を倒すまでには至りませんでした。

 ところで、現職が勝った最大の要因は、同時に行われた補選に自身と連帯する候補を立てたコトかもしれません。 そしてその結果は国政レベルに届く、ちょっとした “事件” となっています。


◎埼玉県・和光市議会議員補欠選挙(定数1/3人)

 昨年3月に辞職した議員の席を埋める選挙で、国民民主公認の50代女性、無所属の50代男性と30代女性の3新人が立候補し、30代女性が初当選しました。

 そうなんです。 市長選現職と連動して選挙運動を展開した候補が、今や “金看板” となっている「国民民主党」公認候補に圧勝したのです。
 これを以て「国民民主の勢いに陰りがっ!!」とまでは言いませんが、“日本一グレーのパーカーが似合う男” こと玉木代表が応援演説に入ってこの結果というのは、選挙戦で「国民民主の候補が出た」という話題を上回るトピックが有る選挙(この選挙で言えば市長選)が有ると苦戦する、というコトなのではないかと私は見立てます。 そうなると、

7月の参院選はどうなるのか。 現職が全員立候補するため、今のところ国民民主の候補が出たというのはトップの話題になると思われますが、それは7月までの情勢次第でいくらでも変化するので、何かひとつでもホットな話題が上がった時、国民民主は揺らぐ可能性が見えた気がします。


◎香川県・坂出市議会議員補欠選挙(定数1/2人)

 昨年5月に亡くなられた議員の席を埋める選挙で、国民民主公認の30代男性と無所属の40代男性で争い、国民民主公認候補が当選しました。

 “AIで政策を決める政治家” こと玉木代表のお膝元なので当然の結果のように見えますが、得票率が6割を下回っています。 これは市長選と同時に行われるハズだったのにメインの市長選が無投票になってしまったせいで投票率が22.60%という低さだったせいでしょう。
 現在、勢いに乗っている国民民主ですが根強い支持層が薄いのも事実。 

参院選では自民現職と事実上の一騎打ちとなりますが、国民民主人気だけでなく選挙自体が盛り上がって投票率が上がらないと(2022年参院選香川選挙区の投票率は49.22%)、代表のお膝元でも勝ち抜くのは厳しそうです。


◎埼玉県・松伏町長選挙

 3期目を目指す現職に、市議3期目途中で町長選に立候補した70代男性と、2期目途中で立候補した30代男性が挑み、30代男性候補が町4長初当選を果たしました。

 建設費が30~40億円かかる道の駅建設が争点でしたが、最も反対を訴えていた候補予定者が30代男性候補と政策協定を結び立候補を辞退。 それが功を奏し175票差で現職を振り切りました。
 若い首長の誕生というコトで期待したいトコロですが、どうしても気になってしまうのが、二連幟の相手だったり総決起集会に駆けつけたりした人が、

コイツ⇧だというコト。 こーいう “存在の耐えられない軽さ” な政治家にならないよう、切に願います・・・


◎埼玉県・川島町長選挙

 前の町長の辞職に伴い行われる選挙で、70代の元町議と60代の元町議、町の元職員が争い、町の元職員が町長初当選を果たしました。

 この選挙は、前職が2027年1月まで任期が残っていたのに、市長選と市議選のスパンは3か月しか離れていない状況を変えるために、このタイミングで辞職し、2年に一度の選挙間隔とするものでした。
 個人的に、こういうコトを議会ではなく首長がやるというのは疑問ですが、どうやら町民には前職の想いが届いたようで、前職の実質的後継候補である町役場課長だった人が得票率57.39%で他2候補を圧倒し当選したのでした。


◎千葉県・八千代市長選挙

 3期目を目指す現職に、元市議の60代女性と50代女性、元船橋市議に、元市長まで出てきた5人による大混戦の選挙は、現職が3選を果たしました。

 元船橋市議は “選挙大好きオジサン” 、元市長は収賄で実刑喰らった人なので、実質現職と女性候補2人による争いとなりましたが現職の当選。 女性候補2人はスタンスが違うので一本化は難しかっただろうし、下位に沈んだ男性候補2人が出なかったら女性候補に票が流れたかというと、そうも見えないので、結局のトコロ現職が勝つ流れだったのだと見えます。

 あ、せっかくなので、惜しくも2位で敗れた候補の “必要以上に上手い” 歌声を載せときますね。


◎大阪府・忠岡町長選挙

 町長の辞職に伴い行われ、いずれも無所属の元町議3人が次の座を争い、共産党推薦の元町議が町長初当選を果たしました。

 そうなるのでは? と思っていても、いざそうなるとやはり驚きますね。 共産党系の首長が誕生しました。 しかも、大阪で。

 維新所属の前町長が官製談合防止法違反で書類送検され辞職したコトによる反動だったり(※それでも投票率は約6%アップ)、維新が候補を立てず選挙戦も静観していたコトだったり、他2候補が明らかに弱かったりと、勝因に「ラッキー」と「偶然」も有るのは事実ですが、それをモノに出来たのは今回当選した元町議、及び共産党が昨年秋の町長選に、維新の町長が勝つのは明らかな中でも無投票を避けるために候補を立て、出馬したからでありまして。
 何故共産は “負け確” な選挙に候補を出すのだろう? と思ったりする時も有りましたが、その全てはこの結果に繋がったといっても過言ではありません。 負ける選挙には出ない立憲には到底成し得ない偉業であります。

 同日に行われた町議補選(定数3/4人)でも共産候補が1人当選(この連動が効果的だったのでしょう)しましたが、

忠岡町議会 会派一覧

それでも最大会派は維新。 当然、公明もいるので掲げた施策を進めるのは簡単ではないと思いますが、頑張っていただきたいです。


◎徳島県・吉野川市議会議員選挙(定数18/20人)

 定数が2議席減らされ、現職18人、新人2人が立候補。 党派別では公明、立憲、共産が1人ずつ立てた、女性候補2人の選挙は、現職2人が落選。 政党候補と女性候補は全員当選しました。

 自民の参院議員が秘書への暴力で辞職したコトに伴い行われた2023年の補選で当選した非自民系議員が改選となる7月の参院選。 自民は、かつて民主党所属だった県議を擁立し、議席奪取に躍起になるでしょう。
 また、両者とも高知出身のため、徳島でより多く票を獲るコトが当選のカギを握る構図の中、非自民系議員を支える立憲が30代女性候補を立て当選、しましたが、11位と上位には食い込めず、新人の中でも女性候補の中でも2位という結果に。
 40代以下の候補がいないので、もっと票を伸ばして然るべきなのですが伸びなかったのは、非自民候補が当選した参院補選と同時に行われた市議補選で敗れた過去も有る候補者自身の資質なのか、それとも立憲支持自体が弱いのか。 そのどちらなのかは分かりませんが、参院選に向けて不安な要素に見えてしまいます。


◎長崎県・対馬市議会議員選挙(定数17/22人)

 定数が2議席減らされ、現職13人、新人9人が立候補し、党派別では自民が5人、公明と立憲が1人ずつ立てた、女性候補2人の選挙は、現職3人、新人2人が落選。 女性候補は1人当選しました。

 対馬市には所謂「核のゴミ」を受け入れる(最終処分場を建設する)か否かの問題が浮上し、市議会では賛成多数となったものの、

市長が「市民の合意形成が不十分だ」として文献調査(受け入れの第一弾調査)を拒否しています。 しかしまだ問題は燻っており、その賛否が争点となるでしょうが、賛成議員(主に自民)が公報に「賛成っ!」とわざわざ書くコトはないですし、自民の一部議員が反対にまわっているコトから、如何にデリケートな問題かが伺えます。

 今回立候補した現職13人のうち、賛成が8人に対し反対が5人。 落選した現職はいずれも賛成派なので、6対5。 新人9人のうち反対派と思われるのが5人いましたが、うち2人が落選したため、議会構成は(私が見た限り)

賛成派:10人 反対派:7人 

となると思われます。 議長が賛成派から選ばれても有利には変わりませんが、反対派がこれだけ多くいると、そう簡単に(市長が賛成派に変わらない限り)最終処分場建設には進まないと思われます。

 最終処分場建設には幾重にも審査が有るとはいえ、一度審査を受け入れたら知事が反対しない限り止まりません。 長崎県知事が自民&維新が推して誕生した人なので歯止めになるとは思えないので、市でしっかり拒否し続けなければならないでしょう。 大体さぁ、国境を接する自治体に核廃棄物を置くって、、、 正気の沙汰じゃないって。 マジで。

 あ、書き忘れましたが、落選した現職は、いずれも自民公認候補でした。

 この結果が参院選に影響するのかどうか。 国民民主が候補を擁立し立憲は候補を立てていないので、自民に対する逆風の強さ次第では、ひっくり返る可能性も、無きにしも非ずです(←かなり低いとは思いますが…)。



以上です
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます


「選挙結果振り返り」テーマ曲
ギターパンダ / 選挙に行ったけど



いいなと思ったら応援しよう!

金城ガンヂ もし宜しければサポートをいただけると大変嬉しいです! いただいたサポートは今後の取材費として使わせていただきます。