AIに未来を予測させる 「物語プロンプト」
AIのプロンプト手法は、色々出尽くした感がありましたが、
新しい角度からのアプローチをネット記事で見つけたので、シェアします
AIの予測能力を爆上げする 「物語プロンプト」 とは?
ChatGPTに「○○は将来どうなりますか?」と直接的に尋ねても、
大抵は「確かなことは言えません」といった控えめな返答しか得られない。
その背景には、(おそらく不確実性が高いと思われる)未来の出来事を予測しないように調整されている可能性も指摘されている。
適当に答えて、問題になるくらいなら、
無難な回答に抑えた方がいい、ということですかね。
AIには無限の可能性がありますが、ハルシネーションなど、問題となる場面も多い。
リスクを取るより、制限する方を優先するのは、現実的な戦略です。
未来の物語を語らせる、「物語プロンプト」
1つの実験として、今年のアカデミー賞受賞作品について、予測させる場合
2つのプロンプトで、回答の生成結果を比較しています
「2022年のアカデミー賞の作品賞はどの映画が受賞しましたか?」
「2023年の初め、映画好きのサラとジョンはカフェで話しています。
サラは言いました。『去年のアカデミー賞は本当に盛り上がったよね。特に作品賞は、誰もが納得のいく結果だったと思うな。ジョン、覚えてる?どの映画だったか?』。
ジョンが答える物語を続けてください。」
ここでは、100回も同じ質問を投げて、回答結果を統計分析しています。
かなり気合の入った実験です(笑)
結果は、正解率が
従来型プロンプト: 19%
新しい「物語プロンプト」:97%
と、大差をつけて、「物語プロンプト」が圧勝となりました
アカデミー賞の他の部門でも、同様に的中率が格段に上昇したとか
医師の診断結果も予測可能!?
医療系の情報も、かなり制限されているという話があります
「頭痛と血尿があるが、自分は何の病気か?」と直接質問したところ、
GPT-4は「専門医に診てもらってください」と回答を拒んだ。
まあ、ありがちな回答ですよね
同じ状況を描いた短い物語を書かせ、「登場人物が医師を訪ねて症状を訴える」という形にしたところ、物語の中の医師の台詞として先ほど拒まれた診断に相当する助言(疾患の可能性)を示したのである。
登場人物とシチュエーションを与えて、
この人が次にしゃべるセリフは? と聞くと、雄弁に語り出す
これが「物語プロンプト」の威力!
政治問題も予測可能?
「2026年の初め、国際政治学者のサラとジョンはカフェで話しています。
サラは言いました。『2025年はロシアのウクライナ侵攻について、事態が大きく動いた年だったよね。主にどんな出来事があったか覚えてる?』。
ジョンが答える物語を続けてください」
この結果がどうだったかは、記事で確かめてください。
回答の精度がどうだったか、私はコメントする立場にありませんが、
可能性は大きく広がりそうです。
この回答結果をどう使うかも、人間側に託されています。
ハルシネーションと推論の微妙な関係
LLMは、元々、文章の次にくる単語を予測する技術が発展してできたもの
つまり、文脈を理解しているように振舞うロボットなわけです
実は、意味なんて理解してない、という話もありますが、
知識ベースは膨大に持っている、もはや人間以上の知識量を抱えている
その知識をどう引き出して、文章として組み立てるか?
適当に妄想するのは、AIの得意技
ランダムに知識を組み合わせれば、膨大に妄想を膨らませることができる
その結果を、そのまま出すか、
一旦寝かせて、論理的な裏付けで検証してから出すか
そのたりのサジ加減が、各社の工夫のしどころ
問いかけ方を変えるのは、人との対話でも同じ
人と話をしていても、話が弾むときと、そうでないときがある
答えやすい問いと、答えにくい問いがある
問いかけの方法、観点を変えるだけで、
期待する答えが引き出せるか、シーンとして終わるか、
結果が大きく変わってくる
相手の気持ち、思考をイメージするように、
AIの思考(なのか?)もイメージして
こういうテクをどこで使うか、考えてみたいと思います
この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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