夏だよ!死ぬかと思った話
先週から仕事始まったんだけど、なにやらすでに回転寿司の方が不穏な空気が漂っております。
夏が終わる前にパートが終わりそうな予感。
なんだろう。
なんで私はこんなにワケアリな物件を引き当ててしまうのか。最早才能なのかもしれない。
※
学生の方達は夏休み突入しましたね。死ぬほど羨ましいです。でもそんな浮かれる人達に忠告です。人間誰でも生きてりゃ死にそうになった事はあると思う。今日は私が今まで何回か死にかけた話をしようと思う。若い人は山に海に繰り出して、身を危険に晒すだろう。
注意喚起になれば良いと思う。
あれは幼少期の頃。
私達一家は毎年夏休みになると母方の実家へ里帰りしていた。めっちゃ山奥なので、娯楽は一切なく、あるのは山と一面の畑のみ。
トイレは当然汲み取り式のポットン便所に、虫取りテープが不気味にぶら下がっている。
風呂は薪で沸かさなければいけない。
退屈で畳にゴロゴロ転がる私達を祖父はたまに川へ連れ出してくれた。
毎年毎年川での水難事故はあとをたたない。
例に漏れず私も溺れかけた事がある。
ちなみに泳ぐ前に母と祖父からは「我々は泳げないためお前達に何かあっても助けることはできない。なのでその時は死ぬと思っておくように」との注意喚起はうけていた。
まず川というのは中流あたりだと蛇行していて、流れる水の勢いによって川底が削れていく。
そしてその勢いは遠心力によって内側よりも外側の方が強い。
なので岸辺から遠ざかるにつれて、深さはどんどん深くなるし、水流も早くなる。ただ浅いところで遊んでいれば問題ないようにみえるが、たまにいきなりボコっと落とし穴のように底がえぐれている事がある。
小学生の私も運悪くその穴にハマってしまったのだ。
少しずつ少しずつ慎重に川の中に入って行って、ちょうど水面が鎖骨あたりまできた所で、急にズボッと川底が無くなった。
足がつかなくなったくらいなら、立ち泳ぎするなりすぐにクルッと引き返して岸に戻れば良いと思うのだけど、普通に足がつかなくなった時点で人はパニックになる。そしてこれが川の怖いところで、川には流れがある。
足場を失った瞬間あっという間に流されてしまうんである。
ほんとにあっという間だったと思う。
足が川底を見失い体が沈んだと思った瞬間体がザッとアッサリ持っていかれた。
“死ぬかもしんまいっ”て思った瞬間私は本能で抗った。
私の頭に浮かんだ抵抗方法はとにもかくにもガムシャラに泳ぐ事だった。
その場でアップアップしてもその間に流されるし、水を飲んでしまい、確実に死ぬことが分かっていた。
小学生でなんで瞬時にそこまで考えられたのかは不明だけど、テレビとかで人が溺れてる映像を見たのかもしれない。
沈んだのと流されたのと手足を死に物狂いで動かしたのはほぼ同時くらいだったと思う。
運動音痴でまだまだ25メートルも泳げなかった私だけど、習ったバタ足で必死に岸に向かって泳いだ。
流されてる自覚があったので、自分が思うよりも長く泳がなければと思い、目を開ける余裕もなく息の続く限りバタ足し続けた。
結果、手がようやく川底を掴み私は助かった。
ちなみに体が沈んだ瞬間、岸辺にいる母に手を振って助けを求めたのだが、勘違いした母に笑顔で手を振り返されてしまった。
自分を助けるのは自分しかいない、と幼少期に学んだ思い出だ。
多分まだ浅瀬の方でそこまで流れが強くなかったので助かったけど、変に調子に乗って中程で同じ目に会っていたら確実に死んでいた。
夏を素敵な思い出にするためにも無茶はしないでネ。
あれからうん10年、おばちゃんになった私は大殺界の波で溺れかけている。
もう何回波が来るねん。
常に今生きてることが奇跡だよ。

いいなと思ったら応援しよう!
応援していただけたら嬉しいです。いただいたチップは、創作活動のあたたかな支えに使わせていただきます。